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センタク
センタク①
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「楠ノ瀬! 水、汲んできてくれ!」
俺はとりあえず思いついた方法を実行するために、楠ノ瀬に向かって声を張り上げた。
「……水?」
「あぁ、泉の水だ!」
「わ、わかった……!」
楠ノ瀬は社務所の裏に転がっていたアルミのバケツを拾い上げると、あの泉へと繋がる裏道を小走りに駆けていった。
「おい、高遠!」
聞き覚えのある声に呼ばれて振り返ると、石段を急いで上ってきたせいか少し息を切らした梢江先生がいた。
「消防車は呼んでおいた。お前たちも早く非難したほうがいい」
「貴方がたも早く逃げてください」と、うちの祖父さんや楠ノ瀬の婆さんに目を向ける。
「先生、ありがとうございます。……でも、俺はまだここを離れられません」
「おい、」
「高遠くん! 水、汲んできたよ!」
焦ったように上擦った声を上げる先生を遮って、楠ノ瀬が俺の隣に駆け寄ってくる。
俺は楠ノ瀬から泉の水で満たされたバケツを受け取ると、藍原の顔をめがけてバシャっと盛大にぶちまけた。
泉の水が放つ甘い香りがフワリと空気中に漂って藍原の顔と髪を濡らす。前髪からボトボトと水が滴っている。
俺はずぶ濡れになった奴の頭を両手で挟むと。
その半開きの口元に思いっきり吸い付いた。
「んぅ……っ」
虚を突かれた藍原の口から、くぐもった声が漏れる。
俺は藍原の口をこじ開けて自分の舌を差し入れると、奴の舌に絡めて強く吸った。
その体内に籠もる神を力ずくで引き出すかのように――。
俺に口を封じられ体を小刻みに震わせている藍原の股間に手を伸ばすと、そこはすでに固く勃ち上がっていた。
次の行動へと移る前、俺は一瞬だけ躊躇った。
しかし、激しさを増す赤い炎が視界の端に入った途端、俺の小さなプライドは消え去った。早くしないと、この山が燃えてしまう……。
俺は藍原が履いているくたびれたジーンズをパンツごと一気に下ろすと、勢いよく飛び出した奴の肉棒をむんずと握りしめた。
「高遠くんっ……!?」
楠ノ瀬の甲高い声が耳をつんざく。
「楠ノ瀬……いつものやつを頼む。あの不思議な呪文みたいなやつ……」
俺は一旦顔を上げると楠ノ瀬にお願いした。
彼女は目をぱちくりさせて固まっている。
「楠ノ瀬……頼む!」
「……清乃、理森殿の言う通りにしなさい」
立ちすくむ楠ノ瀬を動かしたのは、楠ノ瀬の婆さんだった。
まさか婆さんが協力してくれるとは思っていなかったが、この人の力を貸してもらえるなら心強い。俺は強力な助け舟を得たおかげで自信を持って藍原へと向き直った。
奴の下半身に伸ばした手を楠ノ瀬たちの詠唱に合わせて、がむしゃらに動かす。
まさか自分以外の男のそれを扱くことになるとは……。
力加減は自分でやる時と同じくらいだけど、いいよな?
藍原の青い目は焦点を失っていて、自分がどういう状態なのか……何をされているのか……全くわかっていないみたいで、完全にされるがままになっていた。
俺はとりあえず思いついた方法を実行するために、楠ノ瀬に向かって声を張り上げた。
「……水?」
「あぁ、泉の水だ!」
「わ、わかった……!」
楠ノ瀬は社務所の裏に転がっていたアルミのバケツを拾い上げると、あの泉へと繋がる裏道を小走りに駆けていった。
「おい、高遠!」
聞き覚えのある声に呼ばれて振り返ると、石段を急いで上ってきたせいか少し息を切らした梢江先生がいた。
「消防車は呼んでおいた。お前たちも早く非難したほうがいい」
「貴方がたも早く逃げてください」と、うちの祖父さんや楠ノ瀬の婆さんに目を向ける。
「先生、ありがとうございます。……でも、俺はまだここを離れられません」
「おい、」
「高遠くん! 水、汲んできたよ!」
焦ったように上擦った声を上げる先生を遮って、楠ノ瀬が俺の隣に駆け寄ってくる。
俺は楠ノ瀬から泉の水で満たされたバケツを受け取ると、藍原の顔をめがけてバシャっと盛大にぶちまけた。
泉の水が放つ甘い香りがフワリと空気中に漂って藍原の顔と髪を濡らす。前髪からボトボトと水が滴っている。
俺はずぶ濡れになった奴の頭を両手で挟むと。
その半開きの口元に思いっきり吸い付いた。
「んぅ……っ」
虚を突かれた藍原の口から、くぐもった声が漏れる。
俺は藍原の口をこじ開けて自分の舌を差し入れると、奴の舌に絡めて強く吸った。
その体内に籠もる神を力ずくで引き出すかのように――。
俺に口を封じられ体を小刻みに震わせている藍原の股間に手を伸ばすと、そこはすでに固く勃ち上がっていた。
次の行動へと移る前、俺は一瞬だけ躊躇った。
しかし、激しさを増す赤い炎が視界の端に入った途端、俺の小さなプライドは消え去った。早くしないと、この山が燃えてしまう……。
俺は藍原が履いているくたびれたジーンズをパンツごと一気に下ろすと、勢いよく飛び出した奴の肉棒をむんずと握りしめた。
「高遠くんっ……!?」
楠ノ瀬の甲高い声が耳をつんざく。
「楠ノ瀬……いつものやつを頼む。あの不思議な呪文みたいなやつ……」
俺は一旦顔を上げると楠ノ瀬にお願いした。
彼女は目をぱちくりさせて固まっている。
「楠ノ瀬……頼む!」
「……清乃、理森殿の言う通りにしなさい」
立ちすくむ楠ノ瀬を動かしたのは、楠ノ瀬の婆さんだった。
まさか婆さんが協力してくれるとは思っていなかったが、この人の力を貸してもらえるなら心強い。俺は強力な助け舟を得たおかげで自信を持って藍原へと向き直った。
奴の下半身に伸ばした手を楠ノ瀬たちの詠唱に合わせて、がむしゃらに動かす。
まさか自分以外の男のそれを扱くことになるとは……。
力加減は自分でやる時と同じくらいだけど、いいよな?
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