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1. 何か欲しいものある?
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「あ、あれ……りっくんじゃない!?」
街中の雑踏で彼らしき人物を見つけて思わず後を追いかけた。
りっくん。本名・小田陸。
ここ最近、音信不通気味だった弟の友達だ。
昨年大学を卒業し、とある家具メーカーに就職したものの、その会社が超絶にブラックらしく、全然連絡が取れないらしい。
二歳下の弟と同級生の彼は中学の頃から我が家にもしょっちゅう遊びに来ていた。
陸くん。「く」が続いて呼びにくいので、「りっくん」と呼んでいる。りっくんのことは子供の頃から知っていて、もう一人の弟みたいに思っていたから、私もひそかに心配していたのだ。
「り、りっくん!」
りっくんらしき男性に追いついた私は後ろから彼の腕を掴んだ。
「え?」
振り返った彼は怪訝そうに目を細めて私を見下ろした。
「あ。……七海さん?」
「よかったぁ~。りっくん、元気だった?」
振り向いた彼の顔は間違いなく私の知っているりっくんだった。とりあえず元気そうな彼の姿に安心した私は、ここが路上であることも忘れて、思わずりっくんに抱きついてしまう。
「や、ちょ、マズいです! こんな、公衆の面前で」
耳まで赤くなって、わかりやすく慌てるりっくん。今年で二十四歳になるはずだけど、相変わらず可愛いなぁ。犬みたいで。
「ごめんごめん。海斗から最近連絡つかないって聞いてたから心配してたんだよ~。でもよかった。元気そうで」
海斗はうちの弟だ。
「あぁ……海斗。そっか、ごめんなさい、心配かけて」
りっくんが目を逸らして空を仰いだ。焦点の定まらない目で遠くを見つめている。
どこを見ているのだろう。
いつものりっくんであれば決して見せないであろう弱々しい視線に、私の不安が募る。
「りっくん! よかったら、これからご飯食べに行かない? お姉さんが奢ってあげるからさ」
私はりっくんの腕をぎゅっと掴んだ。
海斗が心配していたとおり、りっくんは社畜生活に疲れているのかもしれない。お肉でもご馳走してあげよう。疲れたときには肉を食べるに限る。肉だ、肉。肉こそ正義。疲労回復にはタンパク質が大事なのだ。
「美味しいもの食べたら元気出るよ、きっと」
私は精いっぱいの笑顔を作って彼を見上げた。りっくんの目に生気が戻ってくれることを願って。
「ご飯か。いいですね。誰かと外食なんて久しぶりです……」
相変わらず遠い目をしたまま、りっくんがぼそりと呟いた。
「でも奢りじゃなくて大丈夫です。自分の分は自分で払いますから」
そう言って、りっくんはようやく私を見て薄っすらと微笑んだ。
よかった……。やっと笑ってくれた。
「うん、じゃあ行こう」
私はりっくんの腕をがしっと抱え込んで、目に付いた居酒屋チェーン店へと引っ張り込んだ。彼の気が変わらないうちに。
「へぇ、転職したんだ」
「そうなんです。前の会社は毎日残業で休みもロクになかったんで……」
「大変だったねぇ。今度の会社はどうなの?」
「とりあえず休みはあります。社会保険にも入れました。それに、このあいだ体調不良で休んだ先輩がいたんですけど、誰も罵倒してなかったんですよ。……アレは感動しました」
その時の情景を思い浮かべたのか、りっくんの目に少しだけ涙が浮かんだ。
りっくん……それ、普通のことだよ。
「……そう。良さそうな会社でよかったね。さぁ、飲みな」
そんな普通のことにすら感動するくらいお疲れのりっくんを励ますべく、私は彼のグラスにビールを注ぎつづけた。
昔、うちの実家に遊びに来てた頃に一緒に飲んだことがあるけど、りっくんは割とザルだ。ちなみに私もお酒は強いほうである。そんなわけで、二人して気持ちよく酒盛りを続けて閉店時間まで居座ったところで、終電がないことに気がついた。
「飲み足りないねぇ。うち来る?」
私の家までなら、タクシー代もそれほどかからない。
「え、いいんですか?」
「うん、いいよー。私いま一人暮らしだから誰にも気兼ねしなくていいし」
「一人暮らしって……。ダメじゃないですか、それ」
「なんで?」
「なんで、って……」
急にもじもじと挙動不審になるりっくん。
ヘンなの。
もしかして、私と二人じゃ間が持たない……ということ?
「わかったわかった。じゃあ海斗を呼ぼう」
「え……。あぁ、そうですね」
喜ぶかと思いきや、りっくんはビミョーな顔をして、小さく肩を落とした。
あれ?
弟とは昔からすごく仲がいいと思ってたけど、もしかして違うのか。
「りっくん、海斗はちょっとワガママなとこもあるけど、基本的には家族や友達想いの良い奴だと思うから。だから、これからも仲良くしてあげて」
「え? あ、はい。もちろんです」
私の唐突なお願いに、りっくんはわずかに目を見開きつつも頷いてくれる。彼の返事にひとまず安心した私は、スマホを取り出すと我が弟へ手早くメッセージを送った。
「じゃ、行こっか。海斗には連絡しておいたから」
***
「その辺に座って」
「はぁ、お邪魔します」
りっくんは恐縮したように頭を掻いてから、帰りにコンビニで買ってきたビールやらチューハイやらお菓子やらをテーブルの上に並べはじめた。ワンルーム用の小さなローテーブルがすぐにいっぱいになる。
バスルームで部屋着のTシャツと短パンに着替えた私は、テーブルを挟んで、りっくんの向かい側に座り込んだ。
「じゃあ乾杯!」
もはや何度目かわからない乾杯をして、缶チューハイを呷る。明日が休みなのをいいことにグビグビ飲んでいたら、なんだか身体がフワフワしてきた。地面から何センチか浮き上がったかのような酩酊感が心地よくて、わけもなく楽しくなってくる。
私の周りにはお酒が苦手な人が多くて、いつもちょっと物足りなかったのだ。
でも今日は違う。
りっくんが相手だと同じペースで気兼ねなく飲める。理想の飲み仲間である。
「りっくん、今日は付き合ってくれてありがとう。こんなに美味しいお酒、久しぶりだよ~」
最近お気に入りのジンハイボールに口をつけながら御礼を言っておいた。顔がへにゃりとニヤけているのが自分でもわかる。
「い、いえ。おれも楽しいです……」
りっくんが私から目を逸らして言った。その声の小ささから、本当に「楽しい」と思っているのか疑わしいところではある。「友人の姉」である私に忖度してくれたのかもしれない。
「あ、そうだ。転職祝いしなきゃ。りっくん、何か欲しいものある?」
無理やり家にまで連れ込んだ上に気を使わせてしまった「弟の友人」への罪ほろぼしも兼ねて提案してみる。
「欲しいもの……ですか?」
「そう。前の職場は大変だったみたいだし、心機一転、買い替えたいものとかあればプレゼントするよ。あんまり高いものは無理だけど」
まぁ私ひとりで厳しい場合は、海斗と共同で購入してもいいし……なんて考えていると、
「……それって、モノじゃなくてもいいんですか?」
りっくんが探るように口を開いた。
「ん? あぁ、そっか。別に形に残るようなモノじゃなくてもいいよね。どこか遊びに行くとか、なにかご馳走するとかでも全然いいよー。その時は海斗も誘おっか。他にも呼びたい人がいれば声かけてさ。あ、ほら、あの子なんて名前だっけ? よくうちに遊びに来てた坊主頭の……。三人仲良さそうだったし、あの子も誘って……」
「いえ、海斗もセイヤもいらないです」
私が最後まで言い終わらないうちに、りっくんが強い口調で言い切った。
「そうだそうだ、晴哉くんだ。あの子も元気かなぁ?」
「だから、晴哉の話はどうでもいいですって」
りっくんが不機嫌そうに私の言葉を遮った。こちらを軽く睨みつけてくる彼の目が少し赤い。
「七海さんがいれば、他の奴らは必要ないです」
え……。なに、そのマンガみたいなセリフ。
ずいっと身を乗り出したりっくんが私の手首を掴んだ。
「お、おぅ……」
突然詰められた距離に驚いて、思わず仰け反ってしまう。
りっくんに掴まれたところがじんじんと熱い。かと言って、なんとなく振り払う気にもなれず、されるがままになっていると、
「本当になんでもいいんですよね? 欲しいもの」
りっくんが念を押すように聞いてきた。
酔いがまわってきたのだろうか、彼の耳が赤くなっている。
「え。う……うん」
なんとなく嫌な予感がしたけれど、りっくんの謎の気迫に圧倒されて、首を縦に振るしかなかった。
「じゃあ、……っぱい」
「ん?」
「……おっぱい、触らせてください」
街中の雑踏で彼らしき人物を見つけて思わず後を追いかけた。
りっくん。本名・小田陸。
ここ最近、音信不通気味だった弟の友達だ。
昨年大学を卒業し、とある家具メーカーに就職したものの、その会社が超絶にブラックらしく、全然連絡が取れないらしい。
二歳下の弟と同級生の彼は中学の頃から我が家にもしょっちゅう遊びに来ていた。
陸くん。「く」が続いて呼びにくいので、「りっくん」と呼んでいる。りっくんのことは子供の頃から知っていて、もう一人の弟みたいに思っていたから、私もひそかに心配していたのだ。
「り、りっくん!」
りっくんらしき男性に追いついた私は後ろから彼の腕を掴んだ。
「え?」
振り返った彼は怪訝そうに目を細めて私を見下ろした。
「あ。……七海さん?」
「よかったぁ~。りっくん、元気だった?」
振り向いた彼の顔は間違いなく私の知っているりっくんだった。とりあえず元気そうな彼の姿に安心した私は、ここが路上であることも忘れて、思わずりっくんに抱きついてしまう。
「や、ちょ、マズいです! こんな、公衆の面前で」
耳まで赤くなって、わかりやすく慌てるりっくん。今年で二十四歳になるはずだけど、相変わらず可愛いなぁ。犬みたいで。
「ごめんごめん。海斗から最近連絡つかないって聞いてたから心配してたんだよ~。でもよかった。元気そうで」
海斗はうちの弟だ。
「あぁ……海斗。そっか、ごめんなさい、心配かけて」
りっくんが目を逸らして空を仰いだ。焦点の定まらない目で遠くを見つめている。
どこを見ているのだろう。
いつものりっくんであれば決して見せないであろう弱々しい視線に、私の不安が募る。
「りっくん! よかったら、これからご飯食べに行かない? お姉さんが奢ってあげるからさ」
私はりっくんの腕をぎゅっと掴んだ。
海斗が心配していたとおり、りっくんは社畜生活に疲れているのかもしれない。お肉でもご馳走してあげよう。疲れたときには肉を食べるに限る。肉だ、肉。肉こそ正義。疲労回復にはタンパク質が大事なのだ。
「美味しいもの食べたら元気出るよ、きっと」
私は精いっぱいの笑顔を作って彼を見上げた。りっくんの目に生気が戻ってくれることを願って。
「ご飯か。いいですね。誰かと外食なんて久しぶりです……」
相変わらず遠い目をしたまま、りっくんがぼそりと呟いた。
「でも奢りじゃなくて大丈夫です。自分の分は自分で払いますから」
そう言って、りっくんはようやく私を見て薄っすらと微笑んだ。
よかった……。やっと笑ってくれた。
「うん、じゃあ行こう」
私はりっくんの腕をがしっと抱え込んで、目に付いた居酒屋チェーン店へと引っ張り込んだ。彼の気が変わらないうちに。
「へぇ、転職したんだ」
「そうなんです。前の会社は毎日残業で休みもロクになかったんで……」
「大変だったねぇ。今度の会社はどうなの?」
「とりあえず休みはあります。社会保険にも入れました。それに、このあいだ体調不良で休んだ先輩がいたんですけど、誰も罵倒してなかったんですよ。……アレは感動しました」
その時の情景を思い浮かべたのか、りっくんの目に少しだけ涙が浮かんだ。
りっくん……それ、普通のことだよ。
「……そう。良さそうな会社でよかったね。さぁ、飲みな」
そんな普通のことにすら感動するくらいお疲れのりっくんを励ますべく、私は彼のグラスにビールを注ぎつづけた。
昔、うちの実家に遊びに来てた頃に一緒に飲んだことがあるけど、りっくんは割とザルだ。ちなみに私もお酒は強いほうである。そんなわけで、二人して気持ちよく酒盛りを続けて閉店時間まで居座ったところで、終電がないことに気がついた。
「飲み足りないねぇ。うち来る?」
私の家までなら、タクシー代もそれほどかからない。
「え、いいんですか?」
「うん、いいよー。私いま一人暮らしだから誰にも気兼ねしなくていいし」
「一人暮らしって……。ダメじゃないですか、それ」
「なんで?」
「なんで、って……」
急にもじもじと挙動不審になるりっくん。
ヘンなの。
もしかして、私と二人じゃ間が持たない……ということ?
「わかったわかった。じゃあ海斗を呼ぼう」
「え……。あぁ、そうですね」
喜ぶかと思いきや、りっくんはビミョーな顔をして、小さく肩を落とした。
あれ?
弟とは昔からすごく仲がいいと思ってたけど、もしかして違うのか。
「りっくん、海斗はちょっとワガママなとこもあるけど、基本的には家族や友達想いの良い奴だと思うから。だから、これからも仲良くしてあげて」
「え? あ、はい。もちろんです」
私の唐突なお願いに、りっくんはわずかに目を見開きつつも頷いてくれる。彼の返事にひとまず安心した私は、スマホを取り出すと我が弟へ手早くメッセージを送った。
「じゃ、行こっか。海斗には連絡しておいたから」
***
「その辺に座って」
「はぁ、お邪魔します」
りっくんは恐縮したように頭を掻いてから、帰りにコンビニで買ってきたビールやらチューハイやらお菓子やらをテーブルの上に並べはじめた。ワンルーム用の小さなローテーブルがすぐにいっぱいになる。
バスルームで部屋着のTシャツと短パンに着替えた私は、テーブルを挟んで、りっくんの向かい側に座り込んだ。
「じゃあ乾杯!」
もはや何度目かわからない乾杯をして、缶チューハイを呷る。明日が休みなのをいいことにグビグビ飲んでいたら、なんだか身体がフワフワしてきた。地面から何センチか浮き上がったかのような酩酊感が心地よくて、わけもなく楽しくなってくる。
私の周りにはお酒が苦手な人が多くて、いつもちょっと物足りなかったのだ。
でも今日は違う。
りっくんが相手だと同じペースで気兼ねなく飲める。理想の飲み仲間である。
「りっくん、今日は付き合ってくれてありがとう。こんなに美味しいお酒、久しぶりだよ~」
最近お気に入りのジンハイボールに口をつけながら御礼を言っておいた。顔がへにゃりとニヤけているのが自分でもわかる。
「い、いえ。おれも楽しいです……」
りっくんが私から目を逸らして言った。その声の小ささから、本当に「楽しい」と思っているのか疑わしいところではある。「友人の姉」である私に忖度してくれたのかもしれない。
「あ、そうだ。転職祝いしなきゃ。りっくん、何か欲しいものある?」
無理やり家にまで連れ込んだ上に気を使わせてしまった「弟の友人」への罪ほろぼしも兼ねて提案してみる。
「欲しいもの……ですか?」
「そう。前の職場は大変だったみたいだし、心機一転、買い替えたいものとかあればプレゼントするよ。あんまり高いものは無理だけど」
まぁ私ひとりで厳しい場合は、海斗と共同で購入してもいいし……なんて考えていると、
「……それって、モノじゃなくてもいいんですか?」
りっくんが探るように口を開いた。
「ん? あぁ、そっか。別に形に残るようなモノじゃなくてもいいよね。どこか遊びに行くとか、なにかご馳走するとかでも全然いいよー。その時は海斗も誘おっか。他にも呼びたい人がいれば声かけてさ。あ、ほら、あの子なんて名前だっけ? よくうちに遊びに来てた坊主頭の……。三人仲良さそうだったし、あの子も誘って……」
「いえ、海斗もセイヤもいらないです」
私が最後まで言い終わらないうちに、りっくんが強い口調で言い切った。
「そうだそうだ、晴哉くんだ。あの子も元気かなぁ?」
「だから、晴哉の話はどうでもいいですって」
りっくんが不機嫌そうに私の言葉を遮った。こちらを軽く睨みつけてくる彼の目が少し赤い。
「七海さんがいれば、他の奴らは必要ないです」
え……。なに、そのマンガみたいなセリフ。
ずいっと身を乗り出したりっくんが私の手首を掴んだ。
「お、おぅ……」
突然詰められた距離に驚いて、思わず仰け反ってしまう。
りっくんに掴まれたところがじんじんと熱い。かと言って、なんとなく振り払う気にもなれず、されるがままになっていると、
「本当になんでもいいんですよね? 欲しいもの」
りっくんが念を押すように聞いてきた。
酔いがまわってきたのだろうか、彼の耳が赤くなっている。
「え。う……うん」
なんとなく嫌な予感がしたけれど、りっくんの謎の気迫に圧倒されて、首を縦に振るしかなかった。
「じゃあ、……っぱい」
「ん?」
「……おっぱい、触らせてください」
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