6 / 13
5.エターナる
しおりを挟む
季節は春。
少しは暖かくなって・・・。
暖かくなったかと思えば、暑くなったり、急に大雨が降ったり、そしてまた寒くなったりと。若干少々不安定な天気が続くなぁ。
もっとも、私には関係無い。ここ最近は自宅のベッドで寝てばかりなのだから。椅子に座ったり、あぐらをかいて座るのは辛い。一定時間を過ぎると、体がとても痛くなってしまって、またベッドで横になって。
そんな日々ばかりを過ごしている。入院は、まだまだ先。
本来なら、前回の説明で私の了承さえあれば即座に入院して手術、という流れだったらしいが。どうやら私がワガママを言ったから、それで延期になったようだ。
これに懲りたらさっさと手術を受けろ、という意味だと受け取った。処方されるのは、もう効果がほとんど無い痛み止めの薬のみだ。
なので。ほぼ毎日、トイレの便座が血塗れになったとしても。便座内のあちこちに血が飛び散って、こびりついて、毎度毎度念入りにトイレを掃除しないと血痕が洗い流せない日々が続いたとしても。
入院はさせてもらえない。治療は受けさせてくれない。
私が拒否したから。1%の薬にすがるために、手術にストップをかけたから。素直に医者の言うことを聞かなかったから。
なので、病院側の予定が空く日まで、治療はお預け。素直に言うことを聞く患者を優先するので、私の治療は後回し。
・・・病院側の言うことを聞くのは嫌だけど、父や母が勝手に手続きをして、病院側に頭を下げて。後日、ひとまず入院することにはなっている。入院させてもらえる、治療をして頂ける、という扱いで。
治療を受けたくない。
助かりたくない。
私の未来は、私自身で決めたい。
病院の言う通りの治療を受けて、手術を受けて。その先には何が待っているのだろうか?私には、何が残っているのだろうか?
・・・命は、ある。だけど仕事は無い。再就職で新しい人生を、だなんて悠長なことを言ってはいられない。そんなに社会は甘くない。
そもそも、今の時点でほとんど寝たきりで、ちょっと家の近所を歩くだけでも息が切れて、両足が痛くなるほどに体力が落ちてしまっている。そしてまた日が高いうちにベッドに寝転がって以下略。
食欲も、すっかり無くなってしまった。ほとんど体を動かさないのだから、腹が空かないに決まっている。何も食べる気がしない。
・・・何もかもが、どうでもいい。
生きていて、楽しみが無い。何も楽しいとは思えない。テレビを見たり、ネットで何かを見聞きして、少しくらいは気晴らしになることもある。だけどすぐに我に返って、また気晴らしになるものを探して。
気付けば寝落ちして、体の痛みで眼が覚めて、また適当に時間を潰して、また寝落ちして。一言で言えば、ダラダラしている。
・・・なんだこのクズ人間は。世の中の同世代はみんな頑張っているぞ?仕事なり、家庭なり、毎日を懸命に生きている。
その一方で、私は何をしている?なんで昼間っからベッドでゴロゴロしている?体が痛い?言い訳するな、そもそも病気になったお前が悪いんだろうが。ちゃんと健康診断を受けなかったお前が悪い。
どうして私は、未だに生きているのやら。
私なんて、さっさと死ねばいいのに。私は苦痛から解放される。親は余計な負担が減る。病院は面倒な患者が1人減るから、そのぶん他の人の治療を優先することができる。うん、みんな幸せ。
それでも私は、親の言うことぐらいは聞いておこうか、一度くらいは入院や手術を経験するのもアリなのか、と。つまらない言い訳を考えては、また生き長らえて、今もこうしてつまらない文章を書いている。
・・・ずっと家に居て、体調のせいで気軽に外出もできないから。今の私ができるのは、このくらいだ。どうにかベッドで寝ながらパソコンが弄れるようにセッティングして、ポチポチと遊んでいる。
ここ最近は、昔のフリーゲームをやっていることが多い。しかも、90年代末や2000年初頭に作られた、古いものを。
あぁあ、昔と違ってmidi音源が微妙だなぁ。これはパソコンの規格が変わったせいだと聞いているが、詳しいことはよく分からない。
物によってはマトモに遊べない作品や、そもそも二度とダウンロードできない作品も多いけど。これもまた時代の流れと言うべきか。
今の時代であれば、スマホなり市販のゲーム機なりで、オンラインで様々なゲームを買うこともできるし、私もそれくらいのお金は持ってはいるけど。時には、こういったものを遊びたくなるんだ。1度はクリアしたはずの、無料のゲーム。顔も知らない個人が作った作品の数々を。
懐かしい。
インターネットを始めた頃に出会った作品群。
時には作者の個人サイトに行って感想を書いたり、ネット通貨を通して作者にカンパを・・・正確に言えば、一定の金額を寄付することで、追加コンテンツを貰える作品があったんだ。今でいうところのダウンロードコンテンツに近いもので、当時はカンパウェアと呼ばれていた。
そういうものが、昔からあった。中には賛否両論の作品を公開して、個人サイトの掲示板が荒れに荒れたものや、続編を作ると言って20年以上も音沙汰無しの作品もあるけれど。何もかもが、懐かしい。
言っておくが、当時の作品の全てを知っているわけではない。例えばの話になるけれど、私は今こうしてアルファポリスに文章を投稿しているが、このサイトには1日でどれだけの作品が投稿されているのだろうか?1日で、その全てに眼を通すことができる人はどれだけいるのだろうか?
しかも、小説投稿サイトはアルファポリスだけではない。他にもいっぱいある。小説以外にも、イラストを投稿できるサイト、動画を投稿できるサイト・・・1日で、どれだけのものが投稿されているのやら。
インターネット黎明期には、この手のサイトはまだ無かったけれど。それでもフリーゲームを投稿できるサイトや、個人で作ったイラストやmidi楽曲を管理してくれる人や、投稿小説をまとめるサイトなど、色々なものがあった。四半世紀も前から、多くの人が、様々な物を作っていた。
私は事あるごとに、インターネット黎明期などと言ってはいるけれど。私が実際に経験したのは、そのごく一部のみ。あの当時に作られた全ての作品を知っているわけではない。あくまでも、一部だけだ。
10年、あるいは20年以上も続けている人。
一つの区切りをつけて、辞めた人。
何の前触れもなく、ネット上から姿を消した人。
色々あり過ぎて、書ききれない。
途中で作品の更新が途絶えた――いわゆるエターナる、というものも数多く見てきた。音沙汰が無くなって10年以上が過ぎた今でも、あの人帰って来ないかなぁ・・・と、物思いにふけることもある。
その一方で、10年以上、あるいは20年以上も作品作りやサイト運営を続けている人もいる。いやホント、色々いらっしゃるなぁ。
何だかんだで、ネットをしていると気が紛れる。古い作品を巡ってばかりではあるが、時には新しい作品に出会ったり、昔好きだった作品がリメイクされていることを知って狂喜乱舞し痛ててて。ううぅ、やっぱり急に身をよじると体が傷む。せめて痛みからは解放されたい。自由に動けるようにはなりたい。
・・・創作って、いいなぁ。
好きなものを、好きなように作って、ネット上に広めるのって。いくらでも時間が潰せる。何を作ろうかと考えるだけで気が紛れる。
そのほとんどは、脳内で妄想するだけして、結局作らずに終わったり。作って公開してみたものの、大して評価もされることなく終わったり、時には酷評を食らうこともあるけれど、私自身は楽しく・・・ねぇなんで最終話を投稿した直後に5段階評価の1を付けるの?このエンディング気に入らなかった?べべべ別に辛くも何とも無いし、評価してもらえるだけで有り難いですハハハ。
まぁでも、作りたい物はまだあるんだ。どうせ今は寝たきりで、他にやることも無いから。本格的に治療が始まるまでは――。
駄目だ。
だから現実から眼を逸らすなと言ってるだろうが。
私は今何歳だ?本来なら仕事をこなすか、家庭を守るか。社会人として、何かしらのことをしないといけないはずだろ?
何だそのつまらない物は。そんな物を作って何になる?
プロとして、創作活動自体を生業にしていたり。仕事なり家事なりで、本来の役目を果たしながら創作に打ち込むのなら話は別だけど。
今の私には、そんなことをやる資格は無い。
そう分かっていても、やはりこうするしかない。こうでもしないと、やってられない。こうやって気を紛らわせてないと、変な考えが浮かんでしまうんだ。この処方された薬を一気飲みすればどうなるのかな、って。
他にも家には色々なものがある。台所には包丁が置いてある。風呂場には混ぜるな危険と書かれた洗剤がある。手段さえ問わなければ、いくらでも方法が思いつく。そういう考えがよぎってしまう。
今後の身の振り方だけではない。今が、苦しい。便座が血塗れになる度に、嫌でもそう思ってしまう。この苦痛から逃れられるのなら何でもいい。入院まで待てない。もう1日だって耐えられる気がしない。
・・・とか言いつつも。便座の血については、同居している親には気付かれないようにしているけれど。私自身もよく分からない。この現状を親や病院に言えば、すぐにでも治療は受けられるはずだけど、やっぱり治療は拒否したいし、だけど痛みからは解放されたいし・・・結局のところ、私は何をしたいんだろうか?まったくもって、自分自身の考えがよく分からない。
そして今日もまた、生き延びている。
そしてまた赤く染まる便座。血は口とケツの両方から。
・・・これ、検査後から出るようになったんだよなぁ。内臓の検査で口やケツに管やら何やらを通された、その2日後から。
別に病院を疑ってはいない。そんなヘマはしないはず。おそらくは元々の私の病状が、そこまでイっちゃってるだけだと思われる。
・・・このまま手遅れになればいいなぁ。
欲を言えば、突然死エンドがいい。何だかんだ書いてはいるけれど、私は自ら死ぬような度胸は持てないだろうから。急に病気が暴走して、前触れもなくエターナりたい。そういう結末がいい。
・・・まだ作りたい物はあるけど、長編作は無理そうだ。完結まで持っていける自信がない。そこまで身が持ちそうにない。今までの人生に悔いはないつもりだけど、中途半端なものは残したくないんだ。
たとえ、誰の眼にも止まることなく、人知れずに終わったとしても。今までやってきた事だけは、最期の最期まで――。
少しは暖かくなって・・・。
暖かくなったかと思えば、暑くなったり、急に大雨が降ったり、そしてまた寒くなったりと。若干少々不安定な天気が続くなぁ。
もっとも、私には関係無い。ここ最近は自宅のベッドで寝てばかりなのだから。椅子に座ったり、あぐらをかいて座るのは辛い。一定時間を過ぎると、体がとても痛くなってしまって、またベッドで横になって。
そんな日々ばかりを過ごしている。入院は、まだまだ先。
本来なら、前回の説明で私の了承さえあれば即座に入院して手術、という流れだったらしいが。どうやら私がワガママを言ったから、それで延期になったようだ。
これに懲りたらさっさと手術を受けろ、という意味だと受け取った。処方されるのは、もう効果がほとんど無い痛み止めの薬のみだ。
なので。ほぼ毎日、トイレの便座が血塗れになったとしても。便座内のあちこちに血が飛び散って、こびりついて、毎度毎度念入りにトイレを掃除しないと血痕が洗い流せない日々が続いたとしても。
入院はさせてもらえない。治療は受けさせてくれない。
私が拒否したから。1%の薬にすがるために、手術にストップをかけたから。素直に医者の言うことを聞かなかったから。
なので、病院側の予定が空く日まで、治療はお預け。素直に言うことを聞く患者を優先するので、私の治療は後回し。
・・・病院側の言うことを聞くのは嫌だけど、父や母が勝手に手続きをして、病院側に頭を下げて。後日、ひとまず入院することにはなっている。入院させてもらえる、治療をして頂ける、という扱いで。
治療を受けたくない。
助かりたくない。
私の未来は、私自身で決めたい。
病院の言う通りの治療を受けて、手術を受けて。その先には何が待っているのだろうか?私には、何が残っているのだろうか?
・・・命は、ある。だけど仕事は無い。再就職で新しい人生を、だなんて悠長なことを言ってはいられない。そんなに社会は甘くない。
そもそも、今の時点でほとんど寝たきりで、ちょっと家の近所を歩くだけでも息が切れて、両足が痛くなるほどに体力が落ちてしまっている。そしてまた日が高いうちにベッドに寝転がって以下略。
食欲も、すっかり無くなってしまった。ほとんど体を動かさないのだから、腹が空かないに決まっている。何も食べる気がしない。
・・・何もかもが、どうでもいい。
生きていて、楽しみが無い。何も楽しいとは思えない。テレビを見たり、ネットで何かを見聞きして、少しくらいは気晴らしになることもある。だけどすぐに我に返って、また気晴らしになるものを探して。
気付けば寝落ちして、体の痛みで眼が覚めて、また適当に時間を潰して、また寝落ちして。一言で言えば、ダラダラしている。
・・・なんだこのクズ人間は。世の中の同世代はみんな頑張っているぞ?仕事なり、家庭なり、毎日を懸命に生きている。
その一方で、私は何をしている?なんで昼間っからベッドでゴロゴロしている?体が痛い?言い訳するな、そもそも病気になったお前が悪いんだろうが。ちゃんと健康診断を受けなかったお前が悪い。
どうして私は、未だに生きているのやら。
私なんて、さっさと死ねばいいのに。私は苦痛から解放される。親は余計な負担が減る。病院は面倒な患者が1人減るから、そのぶん他の人の治療を優先することができる。うん、みんな幸せ。
それでも私は、親の言うことぐらいは聞いておこうか、一度くらいは入院や手術を経験するのもアリなのか、と。つまらない言い訳を考えては、また生き長らえて、今もこうしてつまらない文章を書いている。
・・・ずっと家に居て、体調のせいで気軽に外出もできないから。今の私ができるのは、このくらいだ。どうにかベッドで寝ながらパソコンが弄れるようにセッティングして、ポチポチと遊んでいる。
ここ最近は、昔のフリーゲームをやっていることが多い。しかも、90年代末や2000年初頭に作られた、古いものを。
あぁあ、昔と違ってmidi音源が微妙だなぁ。これはパソコンの規格が変わったせいだと聞いているが、詳しいことはよく分からない。
物によってはマトモに遊べない作品や、そもそも二度とダウンロードできない作品も多いけど。これもまた時代の流れと言うべきか。
今の時代であれば、スマホなり市販のゲーム機なりで、オンラインで様々なゲームを買うこともできるし、私もそれくらいのお金は持ってはいるけど。時には、こういったものを遊びたくなるんだ。1度はクリアしたはずの、無料のゲーム。顔も知らない個人が作った作品の数々を。
懐かしい。
インターネットを始めた頃に出会った作品群。
時には作者の個人サイトに行って感想を書いたり、ネット通貨を通して作者にカンパを・・・正確に言えば、一定の金額を寄付することで、追加コンテンツを貰える作品があったんだ。今でいうところのダウンロードコンテンツに近いもので、当時はカンパウェアと呼ばれていた。
そういうものが、昔からあった。中には賛否両論の作品を公開して、個人サイトの掲示板が荒れに荒れたものや、続編を作ると言って20年以上も音沙汰無しの作品もあるけれど。何もかもが、懐かしい。
言っておくが、当時の作品の全てを知っているわけではない。例えばの話になるけれど、私は今こうしてアルファポリスに文章を投稿しているが、このサイトには1日でどれだけの作品が投稿されているのだろうか?1日で、その全てに眼を通すことができる人はどれだけいるのだろうか?
しかも、小説投稿サイトはアルファポリスだけではない。他にもいっぱいある。小説以外にも、イラストを投稿できるサイト、動画を投稿できるサイト・・・1日で、どれだけのものが投稿されているのやら。
インターネット黎明期には、この手のサイトはまだ無かったけれど。それでもフリーゲームを投稿できるサイトや、個人で作ったイラストやmidi楽曲を管理してくれる人や、投稿小説をまとめるサイトなど、色々なものがあった。四半世紀も前から、多くの人が、様々な物を作っていた。
私は事あるごとに、インターネット黎明期などと言ってはいるけれど。私が実際に経験したのは、そのごく一部のみ。あの当時に作られた全ての作品を知っているわけではない。あくまでも、一部だけだ。
10年、あるいは20年以上も続けている人。
一つの区切りをつけて、辞めた人。
何の前触れもなく、ネット上から姿を消した人。
色々あり過ぎて、書ききれない。
途中で作品の更新が途絶えた――いわゆるエターナる、というものも数多く見てきた。音沙汰が無くなって10年以上が過ぎた今でも、あの人帰って来ないかなぁ・・・と、物思いにふけることもある。
その一方で、10年以上、あるいは20年以上も作品作りやサイト運営を続けている人もいる。いやホント、色々いらっしゃるなぁ。
何だかんだで、ネットをしていると気が紛れる。古い作品を巡ってばかりではあるが、時には新しい作品に出会ったり、昔好きだった作品がリメイクされていることを知って狂喜乱舞し痛ててて。ううぅ、やっぱり急に身をよじると体が傷む。せめて痛みからは解放されたい。自由に動けるようにはなりたい。
・・・創作って、いいなぁ。
好きなものを、好きなように作って、ネット上に広めるのって。いくらでも時間が潰せる。何を作ろうかと考えるだけで気が紛れる。
そのほとんどは、脳内で妄想するだけして、結局作らずに終わったり。作って公開してみたものの、大して評価もされることなく終わったり、時には酷評を食らうこともあるけれど、私自身は楽しく・・・ねぇなんで最終話を投稿した直後に5段階評価の1を付けるの?このエンディング気に入らなかった?べべべ別に辛くも何とも無いし、評価してもらえるだけで有り難いですハハハ。
まぁでも、作りたい物はまだあるんだ。どうせ今は寝たきりで、他にやることも無いから。本格的に治療が始まるまでは――。
駄目だ。
だから現実から眼を逸らすなと言ってるだろうが。
私は今何歳だ?本来なら仕事をこなすか、家庭を守るか。社会人として、何かしらのことをしないといけないはずだろ?
何だそのつまらない物は。そんな物を作って何になる?
プロとして、創作活動自体を生業にしていたり。仕事なり家事なりで、本来の役目を果たしながら創作に打ち込むのなら話は別だけど。
今の私には、そんなことをやる資格は無い。
そう分かっていても、やはりこうするしかない。こうでもしないと、やってられない。こうやって気を紛らわせてないと、変な考えが浮かんでしまうんだ。この処方された薬を一気飲みすればどうなるのかな、って。
他にも家には色々なものがある。台所には包丁が置いてある。風呂場には混ぜるな危険と書かれた洗剤がある。手段さえ問わなければ、いくらでも方法が思いつく。そういう考えがよぎってしまう。
今後の身の振り方だけではない。今が、苦しい。便座が血塗れになる度に、嫌でもそう思ってしまう。この苦痛から逃れられるのなら何でもいい。入院まで待てない。もう1日だって耐えられる気がしない。
・・・とか言いつつも。便座の血については、同居している親には気付かれないようにしているけれど。私自身もよく分からない。この現状を親や病院に言えば、すぐにでも治療は受けられるはずだけど、やっぱり治療は拒否したいし、だけど痛みからは解放されたいし・・・結局のところ、私は何をしたいんだろうか?まったくもって、自分自身の考えがよく分からない。
そして今日もまた、生き延びている。
そしてまた赤く染まる便座。血は口とケツの両方から。
・・・これ、検査後から出るようになったんだよなぁ。内臓の検査で口やケツに管やら何やらを通された、その2日後から。
別に病院を疑ってはいない。そんなヘマはしないはず。おそらくは元々の私の病状が、そこまでイっちゃってるだけだと思われる。
・・・このまま手遅れになればいいなぁ。
欲を言えば、突然死エンドがいい。何だかんだ書いてはいるけれど、私は自ら死ぬような度胸は持てないだろうから。急に病気が暴走して、前触れもなくエターナりたい。そういう結末がいい。
・・・まだ作りたい物はあるけど、長編作は無理そうだ。完結まで持っていける自信がない。そこまで身が持ちそうにない。今までの人生に悔いはないつもりだけど、中途半端なものは残したくないんだ。
たとえ、誰の眼にも止まることなく、人知れずに終わったとしても。今までやってきた事だけは、最期の最期まで――。
10
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。



クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
母さん~奇跡の記憶~
慶之助
エッセイ・ノンフィクション
突然の余命2ヶ月宣告を受けた母私たち家族が決して諦めることなく、闘い抜き、奇跡の生還を手にした歩を、周囲の方々の優しさを含め忠実に書き留めました。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる