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外伝3 琅玕翡翠 ~ジェダイト~
1.秋津洲
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「アンタたち、ほんっと飽きもせず、毎日毎日よく来るわねぇ……」
港町カエルラ、その海岸沿いに建てられた白い漆喰の家の一階部分。海へと繋がるそこでは、この家の主であるパーウォーが呆れた面持ちで海から顔をのぞかせる一対の人魚を見下ろしていた。
『だって、ここが一番落ち着くから』
「それに、おいしいお菓子あるし」
にこにこと無邪気な笑みを浮かべるのはマーレ。元石人の人魚。願いの代償に声を失った、歌えない人魚。
その隣で満面の笑みを浮かべるのはリーリウム。海の国マルガリートゥムのお姫様。願いの代償に音を失った、聞こえない人魚。
四年前、パーウォーが海の魔法使いとしてかかわったふたり。
「まったく、いったい家をなんだと思って……」
口では文句を言いながらも、いそいそとおやつの用意をするパーウォー。このお人好しで世話焼きな魔法使いは、なんだかんだで頼られると悪い気はしない。いや、むしろ喜ぶ。
「あ、そうそう。ワタシ、明日からしばらく留守にするから、来てもここ入れないわよ」
海の上に浮かべた卓子の上に色とりどりの菓子とお茶が並べられていく。すべて並べ終えると、パーウォーは本来の人魚の姿に戻した下半身を海にひたすように縁へと腰かけた。
『パーウォーさん、どこ行くの?』
「秋津洲。布とか諸々を仕入れにね」
「アキツシマ? マーレ、知ってる?」
リーリウムの問いに首を横に振ったマーレ。かつて、あちこち旅をしてきたマーレだったが、その彼でも秋津洲は行ったことがない国だった。
『大華とか秋津洲とか、東方にはまだ行ったことなかったんだよなぁ。その手前くらいまでは行ったことあるけど』
「おもしろい国よ、秋津洲も大華も。こちらとは服の意匠がだいぶ違っててね、大華は旗袍、秋津洲は着物って服がかわいいのよぉ」
くねくねと体をしならせ、お気に入りの服のかわいさを力説しだしたパーウォー。けれど、服にあまり興味のないふたりには響かなかったようで。
「人間たちは服なんて邪魔なもの、なんで着るのかしら? パーウォーもだけど、泳ぐとき邪魔じゃない」
リーリウムが人魚視点からの疑問を投げる。
「そうね、人魚にとっては邪魔よね。海の中に持ち込んだところで、服なんてすぐダメになってしまうし、泳ぐときには邪魔にしかならないし」
「でしょう!」とリーリウムは得意気な顔をした。
「でもねリリィ、人間が暮らしている陸では、服ってとても大切なの。だって人間って、獣人たちみたいに毛皮や硬い鱗を持ってるわけじゃないし、人魚たちみたいに低温に強いわけでもない。肌だって柔らかくて傷つきやすいし、ちょっとの怪我ですぐ死んでしまう。だからね、服は鎧なの。体を守るための」
「人間って大変なのね。なのに、なんでパーウォーはそんな大変な人間に変化してるの? 海の中の方が楽なのに」
不思議そうなリーリウムに、パーウォーは「だって」とたくましい胸を張ると、
「かわいいんだもの、人間たちの服! ヒラヒラもフリフリもキラキラもフワフワも、とにかく全部かわいいんだもの‼」
そしてまた語り始めたパーウォー。町での流行りの色や意匠、舞踏会用の盛装、それらに合わせた化粧などなど。もはや勝手にひとりで語っているパーウォーは放置し、リーリウムは隣で焼き菓子をほおばるマーレを見た。
「マーレも陸では服着てたよね。ねえ、服ってそんなにいいもの?」
『服? 僕はこだわりなんてないし、裸の方が楽でいいと思うけど。それよりもさ、こうして食べ物や飲み物を味わえることの方がずっといいし、すごいことだと思うよ。……ああ、人魚になってよかった!』
宝石のような砂糖菓子を口の中へ放り込むと、マーレは心底幸せそうな笑みを浮かべた。
「ちょっとリリィ、聞いてる⁉」
「聞いてない」
『パーウォーさん、お茶おかわりちょーだい』
そんな自由人たちの自由なお茶会の翌日――パーウォーは紅梅色の扉をくぐり、秋津洲の地に立っていた。
船旅ならば半年以上かかる道程も、魔法使いたちにかかれば瞬く間。彼らはこの世界で唯一、空間に干渉できる魔法を使うことができる種族だから。
「何度見ても不思議な街並み」
木と陶器と土で出来た家々、小柄な人々に高層建築の見当たらない街並み――そこに立つ派手な女物の衣装に濃い化粧をした金髪碧眼の大男。
「なんか……すっごく見られてるのに、めちゃくちゃ避けられてる気がするわ」
当然、避けられていた。あまりに異質すぎるパーウォーという存在に、里の人々はおおまかに、避ける、遠巻きに見る、嫌な顔をするという反応を示していた。
けれどそこは、図太さには定評のある魔法使いという種族のひとり。パーウォーは「異邦人だから珍しがられてるのね」と勝手に納得し、意気揚々と歩き始めた。
「……なに、これ」
目的の工房はもう目の前。だというのに、パーウォーはそれ以上足を進められなかった。
――いったい何がいるのよ、この家の中! 人間と……あとこれは、人造人間? それに……
眼前の工房はたくさんの人間が出入りしており、ぱっと見た目には商売繁盛している活気のある大店。しかし、パーウォーには全く違って見えていた。立派な屋敷の中、その中心部分から漏れ出てくる不穏な気配が、彼の心と背筋をざわつかせていた。
――魔法使い。と、あとなんか。なに、このワケわかんないの。人間じゃないし、かといって魔法使いでもない。人造人間に似てるけど、それともやっぱり違う。
パーウォーは勢いよく踵を返すと来た道を戻り、途中で細い路地に入ると人目がないことを確認して紅梅色の扉を出した。
「やっぱり入れない、か」
気配の中心に直接踏み込もうとしてみたが、そこはパーウォーも入れないような結界が施されていた。扉は押しても引いてもびくともしない。ならばと少しずらした場所を出口と決めると、今度はあっさりと開いた。
パーウォーは扉を少しだけ開くと、そこからこっそりと外を覗き見る。繋げたのは屋敷の庭のすみ。庭木と瓦塀の間で人目につきにくい場所。
――つい忍び込んじゃったけど。ワタシ、何やってんだろ。ここにいる魔法使いに見つかったら、絶対なんか言われるし面倒なことになるじゃない。
正体が掴めない気配をつい勢いで追ってきてしまったが、今更ながら我に返ったパーウォー。面倒はごめんだと扉をしめようとしたそのとき、
「邪魔をするな、若き魔法使い」
扉のすぐ向こうから静かな警告の声が飛んできた。
――この気配、ワケわかんない方!
なんの前触れもなく至近距離に現れた謎の気配に、パーウォーの背を冷たい汗が流れ落ちる。
「今なら見逃してやる。去れ」
パーウォーは謎の気配の声におとなしく従い、静かに扉を閉めた。せっかく見逃してくれるというのだ、逆らう意味などない。そもそも今ここに、危険を冒してまで踏み込む理由がパーウォーにはないのだから。
扉を閉めるとすぐさま行き先をカエルラの自宅へと設定し、パーウォーは一目散に秋津洲から逃げだした。
港町カエルラ、その海岸沿いに建てられた白い漆喰の家の一階部分。海へと繋がるそこでは、この家の主であるパーウォーが呆れた面持ちで海から顔をのぞかせる一対の人魚を見下ろしていた。
『だって、ここが一番落ち着くから』
「それに、おいしいお菓子あるし」
にこにこと無邪気な笑みを浮かべるのはマーレ。元石人の人魚。願いの代償に声を失った、歌えない人魚。
その隣で満面の笑みを浮かべるのはリーリウム。海の国マルガリートゥムのお姫様。願いの代償に音を失った、聞こえない人魚。
四年前、パーウォーが海の魔法使いとしてかかわったふたり。
「まったく、いったい家をなんだと思って……」
口では文句を言いながらも、いそいそとおやつの用意をするパーウォー。このお人好しで世話焼きな魔法使いは、なんだかんだで頼られると悪い気はしない。いや、むしろ喜ぶ。
「あ、そうそう。ワタシ、明日からしばらく留守にするから、来てもここ入れないわよ」
海の上に浮かべた卓子の上に色とりどりの菓子とお茶が並べられていく。すべて並べ終えると、パーウォーは本来の人魚の姿に戻した下半身を海にひたすように縁へと腰かけた。
『パーウォーさん、どこ行くの?』
「秋津洲。布とか諸々を仕入れにね」
「アキツシマ? マーレ、知ってる?」
リーリウムの問いに首を横に振ったマーレ。かつて、あちこち旅をしてきたマーレだったが、その彼でも秋津洲は行ったことがない国だった。
『大華とか秋津洲とか、東方にはまだ行ったことなかったんだよなぁ。その手前くらいまでは行ったことあるけど』
「おもしろい国よ、秋津洲も大華も。こちらとは服の意匠がだいぶ違っててね、大華は旗袍、秋津洲は着物って服がかわいいのよぉ」
くねくねと体をしならせ、お気に入りの服のかわいさを力説しだしたパーウォー。けれど、服にあまり興味のないふたりには響かなかったようで。
「人間たちは服なんて邪魔なもの、なんで着るのかしら? パーウォーもだけど、泳ぐとき邪魔じゃない」
リーリウムが人魚視点からの疑問を投げる。
「そうね、人魚にとっては邪魔よね。海の中に持ち込んだところで、服なんてすぐダメになってしまうし、泳ぐときには邪魔にしかならないし」
「でしょう!」とリーリウムは得意気な顔をした。
「でもねリリィ、人間が暮らしている陸では、服ってとても大切なの。だって人間って、獣人たちみたいに毛皮や硬い鱗を持ってるわけじゃないし、人魚たちみたいに低温に強いわけでもない。肌だって柔らかくて傷つきやすいし、ちょっとの怪我ですぐ死んでしまう。だからね、服は鎧なの。体を守るための」
「人間って大変なのね。なのに、なんでパーウォーはそんな大変な人間に変化してるの? 海の中の方が楽なのに」
不思議そうなリーリウムに、パーウォーは「だって」とたくましい胸を張ると、
「かわいいんだもの、人間たちの服! ヒラヒラもフリフリもキラキラもフワフワも、とにかく全部かわいいんだもの‼」
そしてまた語り始めたパーウォー。町での流行りの色や意匠、舞踏会用の盛装、それらに合わせた化粧などなど。もはや勝手にひとりで語っているパーウォーは放置し、リーリウムは隣で焼き菓子をほおばるマーレを見た。
「マーレも陸では服着てたよね。ねえ、服ってそんなにいいもの?」
『服? 僕はこだわりなんてないし、裸の方が楽でいいと思うけど。それよりもさ、こうして食べ物や飲み物を味わえることの方がずっといいし、すごいことだと思うよ。……ああ、人魚になってよかった!』
宝石のような砂糖菓子を口の中へ放り込むと、マーレは心底幸せそうな笑みを浮かべた。
「ちょっとリリィ、聞いてる⁉」
「聞いてない」
『パーウォーさん、お茶おかわりちょーだい』
そんな自由人たちの自由なお茶会の翌日――パーウォーは紅梅色の扉をくぐり、秋津洲の地に立っていた。
船旅ならば半年以上かかる道程も、魔法使いたちにかかれば瞬く間。彼らはこの世界で唯一、空間に干渉できる魔法を使うことができる種族だから。
「何度見ても不思議な街並み」
木と陶器と土で出来た家々、小柄な人々に高層建築の見当たらない街並み――そこに立つ派手な女物の衣装に濃い化粧をした金髪碧眼の大男。
「なんか……すっごく見られてるのに、めちゃくちゃ避けられてる気がするわ」
当然、避けられていた。あまりに異質すぎるパーウォーという存在に、里の人々はおおまかに、避ける、遠巻きに見る、嫌な顔をするという反応を示していた。
けれどそこは、図太さには定評のある魔法使いという種族のひとり。パーウォーは「異邦人だから珍しがられてるのね」と勝手に納得し、意気揚々と歩き始めた。
「……なに、これ」
目的の工房はもう目の前。だというのに、パーウォーはそれ以上足を進められなかった。
――いったい何がいるのよ、この家の中! 人間と……あとこれは、人造人間? それに……
眼前の工房はたくさんの人間が出入りしており、ぱっと見た目には商売繁盛している活気のある大店。しかし、パーウォーには全く違って見えていた。立派な屋敷の中、その中心部分から漏れ出てくる不穏な気配が、彼の心と背筋をざわつかせていた。
――魔法使い。と、あとなんか。なに、このワケわかんないの。人間じゃないし、かといって魔法使いでもない。人造人間に似てるけど、それともやっぱり違う。
パーウォーは勢いよく踵を返すと来た道を戻り、途中で細い路地に入ると人目がないことを確認して紅梅色の扉を出した。
「やっぱり入れない、か」
気配の中心に直接踏み込もうとしてみたが、そこはパーウォーも入れないような結界が施されていた。扉は押しても引いてもびくともしない。ならばと少しずらした場所を出口と決めると、今度はあっさりと開いた。
パーウォーは扉を少しだけ開くと、そこからこっそりと外を覗き見る。繋げたのは屋敷の庭のすみ。庭木と瓦塀の間で人目につきにくい場所。
――つい忍び込んじゃったけど。ワタシ、何やってんだろ。ここにいる魔法使いに見つかったら、絶対なんか言われるし面倒なことになるじゃない。
正体が掴めない気配をつい勢いで追ってきてしまったが、今更ながら我に返ったパーウォー。面倒はごめんだと扉をしめようとしたそのとき、
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扉のすぐ向こうから静かな警告の声が飛んできた。
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「今なら見逃してやる。去れ」
パーウォーは謎の気配の声におとなしく従い、静かに扉を閉めた。せっかく見逃してくれるというのだ、逆らう意味などない。そもそも今ここに、危険を冒してまで踏み込む理由がパーウォーにはないのだから。
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