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藍玉の章 ~アクアマリン~
18.Home,sweet home
しおりを挟む水の上に飛び出したマーレの目に飛び込んできたのは、先ほどの男と三人がかりでリーリウムを押さえつけ、何かを飲ませようとしていたヘムロックの姿だった。
瞬間、マーレの目の前は真っ白になった。リーリウムを傷つけようとする悪意に、彼女に向けられるヘムロックの色を含んだ視線に、そして半身に触れられたという、どうしようもない嫌悪に――。
怒りに任せ、マーレは一切の手加減なく尾びれを振るった。すると、リーリウムを押さえつけていた男たちはたいした抵抗をすることなく、まるで人形のようにあっけなく吹き飛ばされた。そんな男たちの無抵抗なさまに人魚の歌の恐ろしさを痛感したマーレだったが、刹那、背筋に感じた悪寒にとっさに身をよじる。
着水と同時にマーレを襲う熱い痛み。あたりに漂う硝煙と残響に、マーレは自分が撃たれたのだと知った。幸い弾は頬をかすめただけだったが、ヘムロックは吹き飛ばされた男たちとは違って、一人だけ意識を保っていた。
「おまえのその顔……見覚えあるぞ」
右手に胡椒挽に似た拳銃を構え、左手でリーリウムの金の髪をわしづかみにしたまま、ヘムロックはマーレを見下ろす。その顔に浮かぶのは嫌悪。ヘムロックは忌々しげに舌打ちをした。
「なんで閉じ込めたはずの石人がこんなところに……いや、そんなことはどうでもいい。それよりもその姿、さてはお前も魔法使いに会ったのか」
ヘムロックの「お前も」という言葉に眉をひそめたマーレだったが、彼のひざ掛けに覆われた脚の上にある小瓶を見てすぐに理解した。青紫色の液体の入った小瓶。それはとても見覚えのある、そう、先ほどマーレが飲み干したあの変身薬とそっくりなものだった。
それで、マーレは納得した。出会った当初は自らの足で歩いていたヘムロックが、なぜ今は車いすにその身を預けているのか。彼もマーレと同じく、代償を支払ったのだ。
変身薬と引き換えに、両足の自由を――。
「マーレ、逃げて!!」
髪を掴まれ痛みに顔を歪めるリーリウムが叫んだ。途端、ヘムロックの瞳に憎悪の炎が燃え上がる。
「なぜ……なぜ、おまえが名を呼ばれる! こんなにも愛しているのに、私はいまだ彼女の名すら知らないのに……なぜ、なぜなぜなぜなぜなぜ、なぜだ!!」
ヘムロックは狂ったように叫ぶと掴んだ金の髪をぐいと引っ張り、リーリウムを無理やり引き寄せた。痛みに顔を歪めるリーリウム。硬い地面を引きずられ、彼女の美しい瑠璃色の鱗がはらはらと剥がれ落ちる。けれど、そんな彼女の痛々しい姿を気にすることもなく、ヘムロックはじりじりと水辺から距離を取った。離れる距離にマーレが焦りから動くと、すかさずヘムロックが引き金を引く。
人魚の歌がうねる牢獄は、膠着状態へと陥っていた。そんな中、十分距離を取ったヘムロックは薄ら笑いを浮かべると、掴んだリーリウムの髪をさらに引き寄せ、自らの膝上に彼女の顔を固定した。リーリウムも抵抗しもがくが、いかんせん陸の上では人魚は無力。ヘムロックの膝に上半身を預ける形で押さえつけられるリーリウム。
彼女の痛々しい姿に「やめろ」と叫びたくても声を出すことができず、マーレは悔しさに奥歯を強くかみしめる。
「水宝玉は人間になる。人魚になったお前とは、もう永遠に結ばれることはない!」
ヘムロックは狂ったように笑いながら再びリーリウムの髪を強く引き、その顔を無理やり上向かせた。そして銃を膝に置くと、代わりに変身薬を手に取る。
その瞬間――ヘムロックが銃を手放した瞬間――、マーレは全身の力を使い水の中から勢いよく飛び出した。かつての強靭な足腰は今は強靭な尾びれとなっており、高を括って油断していたヘムロックのもとへとマーレを撃ちだした。
リーリウムを抱えているうえ車いすの身の上、そんなヘムロックがマーレを避けることなどできるはずもなく……。三人はもつれあうように地面の上へと投げ出された。
「クソッ! 薬、薬は……」
薬の小瓶を探し、腕の力だけでずるずると地面を這うヘムロック。しかし、見渡せる範囲内に小瓶は見当たらず。代わりに彼が手にしたのは――
「殺してやる!!」
動けないマーレに拳銃を向け、ヘムロックは嫉妬と憎悪をたぎらせ叫んだ。きれいになでつけられていた髪はばらばらと額にこぼれ落ち、上等な服は泥だらけ。もはやそこには、美しく立派な領主の姿はなかった。
「させない!」
リーリウムの叫び声と同時に、カエルの潰れたようなうめき声が洞窟に響いた。
呆然とするマーレの目の前、そこには尾びれを蛇女のように使い、器用に上半身を支えるリーリウムの姿があった。彼女は持っていた猫ほどの大きさの石を強く握ると、うつぶせで倒れているヘムロックを見下ろし顔を歪める。
「あなたなんて大っ嫌い!! 私は人間にはならないし、ましてやあなたのものになんて絶対にならない!」
最後、とどめとばかりに持っていた石をヘムロックの背中に投げ捨てると、リーリウムは倒れているマーレのもとへと這ってきた。
「大丈夫? ああ、あちこち傷だらけじゃない! もう、こんな無理して…………ごめんなさい」
泣きそうなリーリウムに、マーレはうなずき大丈夫だと笑う。そして潮だまりの方を指さし、リーリウムの腕を取った。
「マーレ、もしかしてあなた……」
困ったように笑うマーレに、リーリウムは彼が声を失ったことを悟った。
マーレはすっかりと色を失ってしまったリーリウムに気にするなという気持ちを込め笑うと、再度彼女の腕を強く引き、ここから脱出しようと伝える。リーリウムも現状に思い至りうなずくと、マーレと共に潮だまりを目指して這いだした。
「う……」
マーレとリーリウムが潮だまりのふちにたどり着いたその時、ようやくヘムロックが息を吹き返した。
したたかに打ち付けられた背をかばうようにして上半身を起こしたその時、今まさに逃げようとしている二人が目に入る。
「待ってくれ、水宝玉! 行くな、行かないでくれ!!」
先ほどまでの乱暴な様子とは一転、ヘムロックは憐れみを誘うような悲痛な声で懇願し始めた。けれど、リーリウムはそんなヘムロックを一瞥すると一言――
「あなたなんて……大大大大、大っ嫌い!!」
言い放つと、彼女は勢いよく潮だまりに飛び込んだ。派手に上がる水しぶきの中、マーレはこみ上げる笑いを押し殺しヘムロックに軽く会釈をする。そして最後、明らかに優越感に満ちた笑みを向けると、リーリウム同様勢いよく潮だまりに飛び込んだ。
※ ※ ※ ※
潮だまりの牢獄に残されたのは、全てを失ったヘムロック。
「ああ、私の水宝玉……」
もう二度と届かない人魚姫に手を伸ばし、その愛を乞う。
「泣かないで、ヘムロック」
いつのまにそこへやってきたのか、ヘムロックに寄りそうのは柔らかな人影。
月の光を紡いだかのような金の髪、深い海を思わせる青の瞳、そして桜貝の唇から発せられるのは金糸雀の歌声。
「ああ、私の水宝玉! 戻ってきてくれたんだね」
リーリウムに瓜二つなそれは、ヘムロックを優しく抱きとめると聖母のような微笑みを浮かべた。
「ええ。もう大丈夫よ、ヘムロック。私はあなたのそばにいるから」
「ありがとう……ありがとう、水宝玉。では今度こそ、今日こそきみの名を教えておくれ」
リーリウムの顔で彼女は告げる。
「私の名はキクータ。これからはずっと……そう、ずっと一緒よ。死がふたりを分かつまで」
「キクータ……とても素敵な名前だ。うん、うん、これからはずっと一緒にいよう。死がふたりを分かつまで」
全てを失った衝撃か、人魚の魔性の名残か、ヘムロックの心は壊れてしまっていた。そんな壊れた彼の隣で微笑むのは、すっかりと空になった小瓶を持ったキクータ。
彼女は恍惚の笑みを浮かべ、幽かな、けれど満ち足りた様子で独り言つ。
「やっと……手に入れた」
※ ※ ※ ※
細く長い洞窟を抜け、大海原へと戻ってきたマーレたち。空はすっかりと夜のとばりに覆われ、明るい満月が輝いていた。
ロサたちは煌く波間で代わる代わるリーリウムを抱きしめ、その無事と再会を喜んでいた。それが一通りすむと、リーリウムは一人輪から外れていたマーレのもとへやってきた。
「ありがとう、マーレ。そして、ごめんなさい。種族を、声を……色々なものを、私のために捨てさせてしまっ――」
謝るリーリウムの口を指で押さえ、マーレは笑いながら首を振った。けれどリーリウムは納得せず、いやいやと駄々をこねる子供のように首を振る。
「でも! あなたは自分のためだって言ってたけど、私はあなたに何も返せていない。あなたばかり失って、こんなの一方的すぎる!!」
頑ななリーリウムに、マーレはどうしたら納得してもらえるかと、ない頭を懸命にひねっていた。そこへまるで助け船とばかりに現れたのは――
「ねえ、助けてほしい?」
何もない空間に現れた紅梅色の扉。そこへ腰かけていたのは逞しい体を珊瑚色のドレスに包み、裾からこれまた珊瑚色の尾びれをゆらゆらとのぞかせたパーウォーだった。
「はい! マーレばかりが失って、こんなのってないです。私だって……マーレのために何かしたい!」
答えるリーリウムを慌てて制止しようとするマーレだったが、あいにくと今はその声を失ってしまっている。なんとか身振り手振りで伝えようとするが、リーリウムはそんなマーレを無視し、じっとパーウォーを見つめていた。
「代償もらうけど、かまわない?」
「かまいません」
きっぱりと言い切るリーリウムに、パーウォーは困ったように微笑んだ。
「アナタ、名前は?」
「リーリウム。マルガリートゥム王六番目の娘、リーリウムです」
その答えに一瞬、ほんの一瞬だけ懐かしさをにじませ、パーウォーはうなずいた。
「アナタの望みは?」
「マーレの声が聞きたい! 彼の声を聞くことができるようにしてください」
リーリウムの願いを、マーレは首を振って否定した。そしてすがるようにパーウォーを見つめると、やめてくれと懇願する。
けれど、パーウォーもリーリウムも、マーレを無視し目も合わせてくれない。
「代償は……音の消失。マーレちゃんの声を聞くことができるようになる代わりに、他の全ての音が失われる。それでも、アナタは望むの?」
パーウォーの問いに真っ青になったマーレが、リーリウムを必死に止めに入る。ぱくぱくと口を開き必死に訴えるが、リーリウムはそんなマーレににっこりと笑いかけると、再びパーウォーを見た。
「はい、かまいません。それでマーレの声が聞けるようになるというのなら。お願いします」
「本当に? 今まで当たり前だったものを失うのよ。それでも、アナタは望むの?」
パーウォーの最終確認に、リーリウムは咲き誇る百合のような清々しい笑顔を返した。
「ほんとにみんな、なんでそんな。……わかった、わかりました! 海の魔法使いパーウォーの名にかけ、リーリウムに音を聞く耳と引き換えに、マーレの心の声を聞く耳を授けることを誓う。泡沫の世界に祝福を」
指先でもてあそんでいた珊瑚色の鱗にパーウォーが口づけした瞬間、鱗は海の泡と消えた。そして泣きそうなマーレを無視し、リーリウムとパーウォーの契約は結ばれた。
『リーリウム、なんて無茶を! 僕はこんなこと、望んでなかったのに!!』
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