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Ⅰ.時の翁は大鎌を振り上げる
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見つけたときには、もう冷たくなっていた。
声をかけても、揺さぶっても、光を失った目は俺を見てくれなくて。
今朝までは笑っていたモルタが。
今朝までは温かかったモルタが。
今朝までは一緒にいたモルタが。
誰よりも、何よりも大切だった。何を犠牲にしても失いたくなかった、俺の唯一。
モルタがいない世界なんて意味がない。こんな世界いらない。
「俺、天才ってやつでよかった」
夢物語の神の御業。おとぎ話の中だけの、まだ誰も術式を再現できてない禁忌の術。ちょっとした興味本位で始めた術式再現だったけど、まさかこんなとこで役に立つなんてな。
片腕でモルタを抱きしめ、彼女の血に彩られた指先に魔力を籠め、空中に魔法陣を書き出していく。
「過去と未来、出入り口と扉、物事の始まりを司る神ヤーヌスよ! 我が命と記憶を糧に、過去への扉を開きたまえ‼」
モルタのいない世界なんて消えちまえ‼
※ ※ ※ ※
「……俺、何してたんだっけ」
えーと、今日って何日だ? 確かユーノーの月の……ユーノーの月? にしては、なんかすっげぇ違和感があるような。
なんとはなしに窓の外を見ると、そこには白一色の世界が広がっていた。
「はぁ⁉」
おいおいおい、どうなってんだ。いや、どうかなってんのは俺の頭か。なんでこんな真冬をユーノーの月だとか思ったんだよ。
「つーか、だから今日って何日なんだよ」
郵便受けから取り出した新聞には――ヤーヌスの月20日――と印刷されていた。
「ヤーヌスの月とユーノーの月ごっちゃになるとか、俺の頭どうなってんだ? って、ヤーヌスの月二十日って……あーーーーー‼」
なんでこんな大切な日に盛大にボケまくってんだ、俺は。今日はようやくモルタと婚約できる日じゃねーか。今日すっぽかしたらあのクソ師匠、また難癖つけてモルタと俺の結婚先延ばしにすんぞ、絶対。
「しっかしなんだ? なーんか前にもおんなじことしたような気がすんだよなぁ……」
こういうのなんて言うんだっけ。えーと、既視感? ただ、なーんかすっげぇ大事なこと忘れてる気がするけど……思い出せねぇもんは仕方ねぇな。とりあえず今はそれどころじゃねぇし。
「モルタ、疲れてない?」
婚約は無事結ばれ、俺とモルタは晴れて婚約者となった。くぅ、長かった! 苦節七年、本当に長かった。あのクソ師匠、モルタが欲しけりゃ成人してからとか実績出せとか、散々邪魔してくれやがって。途中、何度モルタ攫って逃げようかと思ったか。
我慢したけど。モルタ、絶対悲しむし。本当はしたいけど、モルタには笑ってて欲しいし。
「ううん、大丈夫。トゥルスこそ……その、大丈夫?」
「俺? 俺はぜーんぜん」
あれ……モルタ、なんかちょっとよそよそしい? え、なんで⁉ 俺、なんかやらかした? いやいやいや、心当たりぜんっぜんないぞ。
「溺れて……なものが見えなく……ように」
「え、なに?」
「え? あ、ごめんなさい。なんでもないの、独り言。気にしないで」
焦って笑う顔もかわいいなぁ。
「あーーー早くモルタと結婚して、四六時中一緒にいてイチャイチャしたいーーー」
「それは無理よ、トゥルス。だってあなた、王宮魔術士っていう大切な仕事があるじゃない」
「モルタより大切なものなんてないですー。あーあ、仕事なんてやめて、どっか人が来ないとこでモルタと二人っきりで一生引きこもってたい」
俺の心からの願いを冗談だと思ってるのか、呆れたように笑うモルタ。かわいい。いや、本気だけどね。可能なら、攫って閉じ込めてずっと二人だけで死ぬまで一緒にいたい。そんであれやこれや色々したい。早く結婚して二人になって思う存分色々ヤりたい‼
「私は嫌よ。一生引きこもりなんて退屈だもの」
「えー! 俺はモルタがいてくれさえすれば退屈なんてしないよ」
「私はするの。そんな刺激のない人生、お断りよ」
「うぅ……モルタがひどい」
なんだろ。なんか、本当に泣きそうだ。まるで、懐かしい思い出の中にいるみたいな……すっげぇ嬉しいような、悲しいような。
「ねえ、トゥルス。アブンダンティア様とは、最近どう?」
「アブンダンティア様? どうって言われても、特にどうもないけど。一代貴族の俺に王女との接点があるわけないじゃん」
アブンダンティア様? アブンダンティアって確か王女サマで合ってたよな。どんなやつだったっけ……だめだ、興味なさ過ぎて思い出せない。ていうか、モルタ以外の女の顔ぜんぜん憶えらんねぇ。モルタの姉ちゃんたちの顔は必死に憶えたけど。
「でもトゥルスは、アルバ・ロンガの英雄じゃない。アブンダンティア様と絶対に関わらないだなんて、そんなのわからないわ」
どうしたんだろ。なんかやけに王女のこと気にしてるけど。
「国の英雄とかどうでもいい。俺はモルタを手に入れるためにがんばっただけだし」
「私を?」
「そうだよ。だってさ、モルタは男爵令嬢じゃん。ただの平民の俺じゃ、貴族のモルタと結婚なんてできないだろ。だからさ、がんばったんだ。無事、爵位もらえてよかったよ。もしもらえてなかったら……」
「なかったら?」
「モルタ攫って、誰も来ないような辺境に結界張って二人っきりの愛の巣を作って、そこで一生イチャイチャする予定だった」
まあ、クソ師匠が生きてる限りは無理だろうけど。そんなことしたら、あの人絶対奪い返しに来るだろうし。間違いなく雷落とされまくる。あーあ、早く老いぼれてくれないかな。
「まず、私の意志を確認して。あとそれ、拉致監禁じゃない。だから嫌だって言ってるでしょ。それにしても、なんでそこまで私にこだわるのよ。私たちが出会ったのって、半年前にあなたが我が家に婚約を申し込んできたときでしょ」
「ちっちっ。言っとくけど俺は三年以上前から知ってるからね。でも、モルタが思い出してくれるまで教えてあげなーい」
三年どころか七年だけどね。あの頃の俺は貧弱だったから、きっとわからないだろうけど。
※ ※ ※ ※
翌日。ヤーヌスの月二十一日。
「モルタ! 俺に会いに来てくれたんだね。嬉しい‼」
王宮にモルタの気配が現れたから大急ぎで迎えに行った。仕事なんてしてる場合じゃねぇ。
実に実りのあるいい一日だった。
九日後。ヤーヌスの月三十日。
「モールタ! また来てくれたんだね」
「トゥルス、あなたに会いに来たわけではないの。というわけだから、どうぞお仕事に戻って」
「冷たい! モルタが冷たい‼」
ようやく俺のモルタが来てくれた。いや、仕事終わってから毎日会いに行ってたけど。むしろ仕事抜け出しても会いに行ってたけど。でも、モルタから来てくれたのは九日ぶり!
「ねえねえ。じゃあさ、モルタは何しに来たの?」
「王女様のご様子をうかがいに」
「王女様ってアブンダンティア様? この前からずいぶん気にしてるけど、何かあったの?」
王女に何かされたのかな? もし嫌がらせとかされてるっていうなら、言ってくれればいつでも抹殺しにいくのに。
「お茶会で聞いたのよ。最近、アブンダンティア様のご様子がおかしいって。だから……そう、好奇心で!」
「好奇心? モルタが? 噂話とかあんまり興味ないのに?」
あり得ない。俺ほどじゃないけど、モルタも他人の噂話だのそういうの興味ないじゃん。好きなのは廃墟巡りとか乗馬とか頭突きだろ。
「色々あるの! ちょっと確認するだけだから、アブンダンティア様が現れそうで、私が行けそうな場所教えて」
「うーん……いいけど、一つだけ条件がある」
「条件?」
「俺も一緒に行く。一人で行くのは絶対ダメ。あ、俺以外の男と一緒っていうのももちろんダメ」
何するつもりかわかんないけど、目を離すととんでもないことしでかしそうだからなぁ、モルタ。
「おいで。ここから先、絶対に俺から離れないで」
だから、絶対に一人にはしない。俺は、もう絶対に……
声をかけても、揺さぶっても、光を失った目は俺を見てくれなくて。
今朝までは笑っていたモルタが。
今朝までは温かかったモルタが。
今朝までは一緒にいたモルタが。
誰よりも、何よりも大切だった。何を犠牲にしても失いたくなかった、俺の唯一。
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片腕でモルタを抱きしめ、彼女の血に彩られた指先に魔力を籠め、空中に魔法陣を書き出していく。
「過去と未来、出入り口と扉、物事の始まりを司る神ヤーヌスよ! 我が命と記憶を糧に、過去への扉を開きたまえ‼」
モルタのいない世界なんて消えちまえ‼
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「……俺、何してたんだっけ」
えーと、今日って何日だ? 確かユーノーの月の……ユーノーの月? にしては、なんかすっげぇ違和感があるような。
なんとはなしに窓の外を見ると、そこには白一色の世界が広がっていた。
「はぁ⁉」
おいおいおい、どうなってんだ。いや、どうかなってんのは俺の頭か。なんでこんな真冬をユーノーの月だとか思ったんだよ。
「つーか、だから今日って何日なんだよ」
郵便受けから取り出した新聞には――ヤーヌスの月20日――と印刷されていた。
「ヤーヌスの月とユーノーの月ごっちゃになるとか、俺の頭どうなってんだ? って、ヤーヌスの月二十日って……あーーーーー‼」
なんでこんな大切な日に盛大にボケまくってんだ、俺は。今日はようやくモルタと婚約できる日じゃねーか。今日すっぽかしたらあのクソ師匠、また難癖つけてモルタと俺の結婚先延ばしにすんぞ、絶対。
「しっかしなんだ? なーんか前にもおんなじことしたような気がすんだよなぁ……」
こういうのなんて言うんだっけ。えーと、既視感? ただ、なーんかすっげぇ大事なこと忘れてる気がするけど……思い出せねぇもんは仕方ねぇな。とりあえず今はそれどころじゃねぇし。
「モルタ、疲れてない?」
婚約は無事結ばれ、俺とモルタは晴れて婚約者となった。くぅ、長かった! 苦節七年、本当に長かった。あのクソ師匠、モルタが欲しけりゃ成人してからとか実績出せとか、散々邪魔してくれやがって。途中、何度モルタ攫って逃げようかと思ったか。
我慢したけど。モルタ、絶対悲しむし。本当はしたいけど、モルタには笑ってて欲しいし。
「ううん、大丈夫。トゥルスこそ……その、大丈夫?」
「俺? 俺はぜーんぜん」
あれ……モルタ、なんかちょっとよそよそしい? え、なんで⁉ 俺、なんかやらかした? いやいやいや、心当たりぜんっぜんないぞ。
「溺れて……なものが見えなく……ように」
「え、なに?」
「え? あ、ごめんなさい。なんでもないの、独り言。気にしないで」
焦って笑う顔もかわいいなぁ。
「あーーー早くモルタと結婚して、四六時中一緒にいてイチャイチャしたいーーー」
「それは無理よ、トゥルス。だってあなた、王宮魔術士っていう大切な仕事があるじゃない」
「モルタより大切なものなんてないですー。あーあ、仕事なんてやめて、どっか人が来ないとこでモルタと二人っきりで一生引きこもってたい」
俺の心からの願いを冗談だと思ってるのか、呆れたように笑うモルタ。かわいい。いや、本気だけどね。可能なら、攫って閉じ込めてずっと二人だけで死ぬまで一緒にいたい。そんであれやこれや色々したい。早く結婚して二人になって思う存分色々ヤりたい‼
「私は嫌よ。一生引きこもりなんて退屈だもの」
「えー! 俺はモルタがいてくれさえすれば退屈なんてしないよ」
「私はするの。そんな刺激のない人生、お断りよ」
「うぅ……モルタがひどい」
なんだろ。なんか、本当に泣きそうだ。まるで、懐かしい思い出の中にいるみたいな……すっげぇ嬉しいような、悲しいような。
「ねえ、トゥルス。アブンダンティア様とは、最近どう?」
「アブンダンティア様? どうって言われても、特にどうもないけど。一代貴族の俺に王女との接点があるわけないじゃん」
アブンダンティア様? アブンダンティアって確か王女サマで合ってたよな。どんなやつだったっけ……だめだ、興味なさ過ぎて思い出せない。ていうか、モルタ以外の女の顔ぜんぜん憶えらんねぇ。モルタの姉ちゃんたちの顔は必死に憶えたけど。
「でもトゥルスは、アルバ・ロンガの英雄じゃない。アブンダンティア様と絶対に関わらないだなんて、そんなのわからないわ」
どうしたんだろ。なんかやけに王女のこと気にしてるけど。
「国の英雄とかどうでもいい。俺はモルタを手に入れるためにがんばっただけだし」
「私を?」
「そうだよ。だってさ、モルタは男爵令嬢じゃん。ただの平民の俺じゃ、貴族のモルタと結婚なんてできないだろ。だからさ、がんばったんだ。無事、爵位もらえてよかったよ。もしもらえてなかったら……」
「なかったら?」
「モルタ攫って、誰も来ないような辺境に結界張って二人っきりの愛の巣を作って、そこで一生イチャイチャする予定だった」
まあ、クソ師匠が生きてる限りは無理だろうけど。そんなことしたら、あの人絶対奪い返しに来るだろうし。間違いなく雷落とされまくる。あーあ、早く老いぼれてくれないかな。
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ようやく俺のモルタが来てくれた。いや、仕事終わってから毎日会いに行ってたけど。むしろ仕事抜け出しても会いに行ってたけど。でも、モルタから来てくれたのは九日ぶり!
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王女に何かされたのかな? もし嫌がらせとかされてるっていうなら、言ってくれればいつでも抹殺しにいくのに。
「お茶会で聞いたのよ。最近、アブンダンティア様のご様子がおかしいって。だから……そう、好奇心で!」
「好奇心? モルタが? 噂話とかあんまり興味ないのに?」
あり得ない。俺ほどじゃないけど、モルタも他人の噂話だのそういうの興味ないじゃん。好きなのは廃墟巡りとか乗馬とか頭突きだろ。
「色々あるの! ちょっと確認するだけだから、アブンダンティア様が現れそうで、私が行けそうな場所教えて」
「うーん……いいけど、一つだけ条件がある」
「条件?」
「俺も一緒に行く。一人で行くのは絶対ダメ。あ、俺以外の男と一緒っていうのももちろんダメ」
何するつもりかわかんないけど、目を離すととんでもないことしでかしそうだからなぁ、モルタ。
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