35 / 61
ジュニアユース編
35話 それもトレーニング
しおりを挟む
宿舎に行きみんなで夕御飯を食べていた
昼間の試合で悔しい思いもしたが大人数でご飯を食べて暗い気持ちも吹き飛んだ
僕は小柄な体のせいもあり少食でみんなより食べる量が少ない
すると後ろから
「もっと食えよチビ。」
振り返ると3年生でキャプテンのシュート君がいた
僕は
「自分だってチビのくせに。」
凄く小さな声で言ったのだがシュート君は笑いながら
「聞こえてんだよ。」
と言って肩パンしてきた
セレクションの時の事もあってよく僕にちょっかい出してくる
僕は誰にも言わなかったけど実はそれが凄く嬉しかった
シュート君は半分笑顔で
でも少し真剣な感じで
「寝る前に部屋に来い。」
そう言って戻って行った
僕はなんだろう?って思いながらも寝る前にシュート君の部屋に行った
部屋に行くとシュート君はサッカーの動画を見ていた
「空、来たか?ちょっと待ってて。」
と言われ動画が終わるのを待っていた
良く見ると今日の試合の動画だった
全部では無いけど手の空いているコーチが撮れる試合はビデオカメラで撮っているので見たい人はいつでも見れる様になっているらしい
「全部の動画見てるんですか?」
僕は思わず聞いてみた
「全部って訳じゃないけど大体見てるかな。俺みたいなチビが生き残るには常に勉強しなくちゃだし何より失礼だろ?せっかくビデオ撮ってくれてるのに。」
シュート君は当たり前の様に言った
続けて
「空を呼んだのは夕御飯残したろ?それじゃダメだ。俺達チビは飯もトレーニングだと思わなくちゃ。技術はいくらでも磨ける。上手くはなれる。でも強くはなれないんだよ。キャプテンとして上手いだけの奴はいらない。強い奴が必要なんだ。それに作ってくれた人にも失礼だしな。飯残すなよ。」
今までシュート君がプレイしてるのを何度も見てきた
体は小さいのに全然ボールを奪われない
今日の僕みたいに転んだり吹っ飛ばされてる所を見た事がない
見た目は同じ小柄だけど中身が全然違った
僕は自分が凄く恥ずかしくなった
もうご飯は残さない
技術は磨く
でもそれ以上に強くなってみせる
ありがとうシュート君
また1つ前に進めた
そんな気がした
昼間の試合で悔しい思いもしたが大人数でご飯を食べて暗い気持ちも吹き飛んだ
僕は小柄な体のせいもあり少食でみんなより食べる量が少ない
すると後ろから
「もっと食えよチビ。」
振り返ると3年生でキャプテンのシュート君がいた
僕は
「自分だってチビのくせに。」
凄く小さな声で言ったのだがシュート君は笑いながら
「聞こえてんだよ。」
と言って肩パンしてきた
セレクションの時の事もあってよく僕にちょっかい出してくる
僕は誰にも言わなかったけど実はそれが凄く嬉しかった
シュート君は半分笑顔で
でも少し真剣な感じで
「寝る前に部屋に来い。」
そう言って戻って行った
僕はなんだろう?って思いながらも寝る前にシュート君の部屋に行った
部屋に行くとシュート君はサッカーの動画を見ていた
「空、来たか?ちょっと待ってて。」
と言われ動画が終わるのを待っていた
良く見ると今日の試合の動画だった
全部では無いけど手の空いているコーチが撮れる試合はビデオカメラで撮っているので見たい人はいつでも見れる様になっているらしい
「全部の動画見てるんですか?」
僕は思わず聞いてみた
「全部って訳じゃないけど大体見てるかな。俺みたいなチビが生き残るには常に勉強しなくちゃだし何より失礼だろ?せっかくビデオ撮ってくれてるのに。」
シュート君は当たり前の様に言った
続けて
「空を呼んだのは夕御飯残したろ?それじゃダメだ。俺達チビは飯もトレーニングだと思わなくちゃ。技術はいくらでも磨ける。上手くはなれる。でも強くはなれないんだよ。キャプテンとして上手いだけの奴はいらない。強い奴が必要なんだ。それに作ってくれた人にも失礼だしな。飯残すなよ。」
今までシュート君がプレイしてるのを何度も見てきた
体は小さいのに全然ボールを奪われない
今日の僕みたいに転んだり吹っ飛ばされてる所を見た事がない
見た目は同じ小柄だけど中身が全然違った
僕は自分が凄く恥ずかしくなった
もうご飯は残さない
技術は磨く
でもそれ以上に強くなってみせる
ありがとうシュート君
また1つ前に進めた
そんな気がした
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
真夏の温泉物語
矢木羽研
青春
山奥の温泉にのんびり浸かっていた俺の前に現れた謎の少女は何者……?ちょっとエッチ(R15)で切ない、真夏の白昼夢。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
全体的にどうしようもない高校生日記
天平 楓
青春
ある年の春、高校生になった僕、金沢籘華(かなざわとうか)は念願の玉津高校に入学することができた。そこで出会ったのは中学時代からの友人北見奏輝と喜多方楓の二人。喜多方のどうしようもない性格に奔放されつつも、北見の秘められた性格、そして自身では気づくことのなかった能力に気づいていき…。
ブラックジョーク要素が含まれていますが、決して特定の民族並びに集団を侮蔑、攻撃、または礼賛する意図はありません。
禁断の寮生活〜真面目な大学生×体育会系大学生の秘密〜
藤咲レン
BL
■あらすじ
異性はもちろん同性との経験も無いユウスケは、寮の隣部屋に入居した年下サッカー部のシュンに一目惚れ。それ以降、自分の欲求が抑えきれずに、やってはイケナイコトを何度も重ねてしまう。しかし、ある時、それがシュンにバレてしまい、真面目一筋のユウスケの生活は一変する・・・。
■登場人物
大城戸ユウスケ:20歳。日本でも学力が上位の大学の法学部に通う。2回生。ゲイで童貞。高校の頃にノンケのことを好きになり、それ以降は恋をしないように決めている。自身はスポーツが苦手、けどサカユニフェチ。奥手。
藤ヶ谷シュン:18歳。体育会サッカー部に所属する。ユウスケとは同じ寮で隣の部屋。ノンケ。家の事情で大学の寮に入ることができず、寮費の安い自治体の寮で生活している。
雨上がりに僕らは駆けていく Part2
平木明日香
青春
学校の帰り道に突如現れた謎の女
彼女は、遠い未来から来たと言った。
「甲子園に行くで」
そんなこと言っても、俺たち、初対面だよな?
グラウンドに誘われ、彼女はマウンドに立つ。
ひらりとスカートが舞い、パンツが見えた。
しかしそれとは裏腹に、とんでもないボールを投げてきたんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる