青空ベンチ ~万年ベンチのサッカー少年が本気で努力した結果こうなりました~

aozora

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小学生編

11話 僕だけじゃなかった

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日曜日、今日から僕達6年生にとって最後の大会が始まった
今日と来週の日曜日で6試合してその結果次第で県大会に進む事が出来る
つまり負けが多ければ来週で終わる
今日は6年生6人、5年生6人で全員で12人
休みはいない
きっと僕の出番は無い
来たからには試合をじっくり見て何かを掴まなきゃ
そう思っていると村上コーチが

「佐々木コーチがケガで今日と来週も来れなくなった。今日は俺が仕切るからよろしくね。」

村上コーチがスタメンを発表しだした

「空、今日は右のバックを頼む。」

「ベンチじゃないんですか?」

びっくりして聞くと

「県大会かかってるからユウキのディフェンスじゃ危なっかしい。ユウキは右のハーフ、左のバックにトモキ。センターにタクミ。3人で連携して抜かれるな。コースさえ絞ればダイスケが止める。なっダイスケ?」

「オッケー。全部止めてやる。」

突然の事で戸惑いもあったがせっかくのチャンスだ
絶対頑張るんだそう思っていると

「青空、足引っ張んなよ。」

ユウキが笑いながら言ってきた
少しムッときたが笑顔でOKサインを出した
もうすぐ1試合目が始まる
6年生みんな揃ってやれる試合は初めてだったのでなんだか嬉しかった
こんな事を考えているのは僕だけかな?
頑張ろう

「円陣組まない?」

キャプテンのセイギが言った

「いーね。組もうぜ。」

ケースケが言ってダイスケも乗り気だ

「締まる掛け声頼みますよ?キャプテン。」

ユウキがちゃかした感じで言ったがなんだか嬉しそうに見えた
僕とトモキは目を合わせ頷いてみんなで肩を組んだ

「6年生みんな揃った試合は初めてだ。ぜってー勝つぞー。」

「オオオー。」

僕だけじゃなかった

嬉しいのは僕だけじゃなかったんだ
絶対に、絶対に頑張るんだ

僕達の試合が今始まる
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