8 / 61
小学生編
8話 ソースカツ丼
しおりを挟む
帰りの車の中、僕も母さんも一言も話さなかった
僕は心の中で今日も父さんとの儀式があるのかな?
今日は耐えられないかもしれない
家に着かなければ良いのにと考えていた
結局15分もしないで家に着いてしまった
恐る恐る玄関を開けるとちょうど父さんが出掛ける所だった
「空、悪い。これから出掛けなくちゃ行けなくて今日は練習に付き合えないんだ。それと父さん凄く疲れていて明日も無理かもしれない。ごめんな。」
そう言って出掛けてしまった
僕は心の底からホッとした
また『才能無いから辞めろ』って言われたら『うん。』って言っていたかもしれない
実際僕は今日の事でサッカーを辞めたいと少し思っていた
母さんが作ってくれた晩御飯はソースカツ丼だった
僕の大好物で元気付けようとしてくれたのかな?
「ソースカツ丼食べて次のショーブカツドン。」
母さんがギャグを言ってきた
くだらないと思ったのだが思わず
「ぷっ。」っと笑ってしまった
「試合の後からずっと元気が無かったから笑ってくれて良かった。いつぶりかね?1試合全部出たの?凄く頑張って走ってたね?こんなに走れるんだ?って本当に驚いたよ。」
母さんは嬉しそうに言ったが僕は素直に喜べなかった
「村上コーチが母さんに『空がスペースに走るからそれが囮になってタクミもセイギも簡単にシュートを決められた。本当に良い仕事をしてくれた。』って凄く褒めてくれたよ。母さんも嬉しかったな。」
「村上コーチが?僕にも凄く良かったって言ってくれた。」
僕は思い出して言った
「誰の事か分からないけどダイスケ君も『絶対アイツより空のが上手いよ。』って言ってたよ。」
「えっ?ダイスケが?」
同じ6年生だけどサッカーが凄く上手くて人望も厚くみんなに信頼されているダイスケの事を凄く尊敬していたのでこれは嬉しすぎた
「空の事を認めてくれる人が増えて母さんも嬉しいよ。これからも頑張ろうね。」
「うん。」
僕は笑顔で答えた
僕は心の中で今日も父さんとの儀式があるのかな?
今日は耐えられないかもしれない
家に着かなければ良いのにと考えていた
結局15分もしないで家に着いてしまった
恐る恐る玄関を開けるとちょうど父さんが出掛ける所だった
「空、悪い。これから出掛けなくちゃ行けなくて今日は練習に付き合えないんだ。それと父さん凄く疲れていて明日も無理かもしれない。ごめんな。」
そう言って出掛けてしまった
僕は心の底からホッとした
また『才能無いから辞めろ』って言われたら『うん。』って言っていたかもしれない
実際僕は今日の事でサッカーを辞めたいと少し思っていた
母さんが作ってくれた晩御飯はソースカツ丼だった
僕の大好物で元気付けようとしてくれたのかな?
「ソースカツ丼食べて次のショーブカツドン。」
母さんがギャグを言ってきた
くだらないと思ったのだが思わず
「ぷっ。」っと笑ってしまった
「試合の後からずっと元気が無かったから笑ってくれて良かった。いつぶりかね?1試合全部出たの?凄く頑張って走ってたね?こんなに走れるんだ?って本当に驚いたよ。」
母さんは嬉しそうに言ったが僕は素直に喜べなかった
「村上コーチが母さんに『空がスペースに走るからそれが囮になってタクミもセイギも簡単にシュートを決められた。本当に良い仕事をしてくれた。』って凄く褒めてくれたよ。母さんも嬉しかったな。」
「村上コーチが?僕にも凄く良かったって言ってくれた。」
僕は思い出して言った
「誰の事か分からないけどダイスケ君も『絶対アイツより空のが上手いよ。』って言ってたよ。」
「えっ?ダイスケが?」
同じ6年生だけどサッカーが凄く上手くて人望も厚くみんなに信頼されているダイスケの事を凄く尊敬していたのでこれは嬉しすぎた
「空の事を認めてくれる人が増えて母さんも嬉しいよ。これからも頑張ろうね。」
「うん。」
僕は笑顔で答えた
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
全体的にどうしようもない高校生日記
天平 楓
青春
ある年の春、高校生になった僕、金沢籘華(かなざわとうか)は念願の玉津高校に入学することができた。そこで出会ったのは中学時代からの友人北見奏輝と喜多方楓の二人。喜多方のどうしようもない性格に奔放されつつも、北見の秘められた性格、そして自身では気づくことのなかった能力に気づいていき…。
ブラックジョーク要素が含まれていますが、決して特定の民族並びに集団を侮蔑、攻撃、または礼賛する意図はありません。
坊主頭の絆:学校を変えた一歩【シリーズ】
S.H.L
青春
高校生のあかりとユイは、学校を襲う謎の病に立ち向かうため、伝説に基づく古い儀式に従い、坊主頭になる決断をします。この一見小さな行動は、学校全体に大きな影響を与え、生徒や教職員の間で新しい絆と理解を生み出します。
物語は、あかりとユイが学校の秘密を解き明かし、新しい伝統を築く過程を追いながら、彼女たちの内面の成長と変革の旅を描きます。彼女たちの行動は、生徒たちにインスピレーションを与え、更には教師にも影響を及ぼし、伝統的な教育コミュニティに新たな風を吹き込みます。
冬の夕暮れに君のもとへ
まみはらまさゆき
青春
紘孝は偶然出会った同年代の少女に心を奪われ、そして彼女と付き合い始める。
しかし彼女は複雑な家庭環境にあり、ふたりの交際はそれをさらに複雑化させてしまう・・・。
インターネット普及以後・ケータイ普及以前の熊本を舞台に繰り広げられる、ある青春模様。
20年以上前に「774d」名義で楽天ブログで公表した小説を、改稿の上で再掲載します。
性的な場面はわずかしかありませんが、念のためR15としました。
改稿にあたり、具体的な地名は伏せて全国的に通用する舞台にしようと思いましたが、故郷・熊本への愛着と、方言の持つ味わいは捨てがたく、そのままにしました。
また同様に現在(2020年代)に時代を設定しようと思いましたが、熊本地震以後、いろいろと変わってしまった熊本の風景を心のなかでアップデートできず、1990年代後半のままとしました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
夏の決意
S.H.L
青春
主人公の遥(はるか)は高校3年生の女子バスケットボール部のキャプテン。部員たちとともに全国大会出場を目指して練習に励んでいたが、ある日、突然のアクシデントによりチームは崩壊の危機に瀕する。そんな中、遥は自らの決意を示すため、坊主頭になることを決意する。この決意はチームを再び一つにまとめるきっかけとなり、仲間たちとの絆を深め、成長していく青春ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる