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プロローグ2
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戦争が起こる理由を君達は知ってるだろうか。
それは多くの多種民族を抱えている事にある。
価値観が初めから統一されている場所では戦争などありえない。
だからこそソルの世界は平和だった。上空で確立された安寧の世界。
この上空の街の脅威は強風による被害が度々でるが逆に言ってしまえばその程度。
むしろこの強風を浮島に流す事により、防衛とエネルギー問題を一挙に解決していた。
そして世界の淵に居座ったある男女二人はこの土地から荒ぶ風に浮かれつつも下の世界を眺めていた。
強風が吹き荒れているのにも関わらず、身体がその風に揺らぐ事もないが、
その風の声にうっとおしさを感じて顔をしかめているのかもしれない。
「今年も信仰の儀式が行われるらしいね」
「そっか、彼女もそれを理解っているのか?」
「しょうがないんじゃない? 拒めば他の犠牲がでる。
それに別に死ぬわけじゃないでしょ」
「……そうだが微風になると、もう(風に)乗れないんだろ?」
「その変わり彼女は、大いなる祝福を受けるんだって」
「……理解できんな、俺達でいえば足を失うようなもんだろ、どうして率先できる」
「それ以上の恩恵を受けてるからじゃないかしら。ここの宗教にも関係してるみたいだけど」
「しっかし、こんなに風に吹かれてたら気がおかしくなりそうだ」
「ソル人は耐風の為に毛が濃いと言われてるわ。だから女の子は皆ロングヘアーなのかもね」
「あいつらはどうやって風に乗ってるんだ?」
「……まだわからないわ。私達、地上人には理解できない何かがあるのかも」
男は風煙草を取り出し口をつけた。
「……うめぇんだけどな、これは」
煙は錐揉み状に舞い上がっていき一瞬で消えた。
それは多くの多種民族を抱えている事にある。
価値観が初めから統一されている場所では戦争などありえない。
だからこそソルの世界は平和だった。上空で確立された安寧の世界。
この上空の街の脅威は強風による被害が度々でるが逆に言ってしまえばその程度。
むしろこの強風を浮島に流す事により、防衛とエネルギー問題を一挙に解決していた。
そして世界の淵に居座ったある男女二人はこの土地から荒ぶ風に浮かれつつも下の世界を眺めていた。
強風が吹き荒れているのにも関わらず、身体がその風に揺らぐ事もないが、
その風の声にうっとおしさを感じて顔をしかめているのかもしれない。
「今年も信仰の儀式が行われるらしいね」
「そっか、彼女もそれを理解っているのか?」
「しょうがないんじゃない? 拒めば他の犠牲がでる。
それに別に死ぬわけじゃないでしょ」
「……そうだが微風になると、もう(風に)乗れないんだろ?」
「その変わり彼女は、大いなる祝福を受けるんだって」
「……理解できんな、俺達でいえば足を失うようなもんだろ、どうして率先できる」
「それ以上の恩恵を受けてるからじゃないかしら。ここの宗教にも関係してるみたいだけど」
「しっかし、こんなに風に吹かれてたら気がおかしくなりそうだ」
「ソル人は耐風の為に毛が濃いと言われてるわ。だから女の子は皆ロングヘアーなのかもね」
「あいつらはどうやって風に乗ってるんだ?」
「……まだわからないわ。私達、地上人には理解できない何かがあるのかも」
男は風煙草を取り出し口をつけた。
「……うめぇんだけどな、これは」
煙は錐揉み状に舞い上がっていき一瞬で消えた。
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