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後編!異世界のナゾ
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あらすじ☆
魂を追った先はなん、と見たことのない異世界だった!遺跡を抜けた先で天使さんに再び会いそこで異世界に起きたある事件の歴史を目撃する。
太陽消える?一体何の事だろう。
事件の詳細を聞いてしまった同助は闇に消されかける。この先、一体どうなってしまうのだ....!?
気が付くと僕はベットの上に横たわっていた。カーテンの向こう側から誰かの話し声が聞こえる...?上の空で話し声を聞いているとカーテンが勢いよくバッ!と開かれた。
「う...。」太陽の光が一気に入ってくる。「やーあ同助くん。身体は平気かい...?」「あーん同助!心配したヨォ!」その声は!クラスの担任の松林先生と、変な行動をしてクラスメイトから距離をおかれている明野くんたちだ。
「今日の朝図書室に一番乗りで入ったらさ、パソコンの前でお前が死んでたのを見てここまで連れてきたんだヨォ。」「.....。」
今は会話なんかしてる場合じゃなかった。もう一度あの場所へ行かなきゃ...。胸がそう言っている。
それにソラネさんとデルタくんはどこへ行ったのか...?
「それじゃあ私は教室で待っているからね。」「お前も、元気になってはやく来いヨォ」
「.....。」
学校のチャイムが鳴った後、目冷ましに屋上へ向かった。この時は知らなかった。まさか"あんなこと"が起きてしまうとは...。
屋上。金網のフェンスを指でなぞりながら昨日のことを考えていた。カラスが、鳴いている。
あー、眠い。急に眠気が襲ってきた。せっかく目を冷ましにきたのに。ま...た....。
瞳は閉じ 世界は闇に包まれる...
ここはどこ...?
気が付くと暗闇に立っていた。辺りを見渡しても何も見当たらない。いるのは僕だけ?
無意識の中で旅をしている?何も考えられないのだ。まるで頭に鍵がかかっているような感覚だ。
暗闇を歩いてゆくと道中で変な形をした弥生土偶のような生物を見たり、翼の生えた目玉が飛んでたり、まるでファンタジーの世界を冒険しているかのような感覚に陥った。
枝分かれしている道を適当に進むと荒れ果てた地にたどり着いた。そこは瓦礫がまみれていて人気も無い。紫色の空が荒れ地を見下している。草木は枯れ果てていて緑色が全く無い。
それを見てなぜか胸が酷く締め付けられた。本来、来るべき場所じゃないのか?
これ以上にない孤独と不安を感じる...。
腹の虫が騒いだ。あぁ、お腹空いたなぁ.....。
それ以上考えることもなく、膝から崩れ落ちた。
ドースケくん、ドースケくん...。ねぇ、ドースケくんってば...。しっかりして......。目を、覚ましなさい.....。
大地が揺さぶられる。
う、ううううううううううう、ううううううううううーっ!!??
.....。
「ドースケくん!」「うう...ゆ、夕美さん...?異世界は?」「何を寝ぼけているの?今度こそ消えてしまったかと思ったわ!」少々強めに肩を揺さぶられる。夕美の隣で明野がこっちを心配そうに見ている。二人は同じクラスの仲間だ。
「同助、何かあったのか?俺に教えてくれヨォ。」「...僕、少し疲れてるかも?」夕美が大きなため息をつく。「全く...もしまたいなくなったら困るから...」「あなたは一週間学校出禁よッッ!」
ええ~っ!?どういうことなんだ!クラスメイトでもだいぶ影がうすいと方だと思っていたのに何でこんなに心配されてるの?僕、何かした?
「これは生徒会からの命令でもありますのよ。」「わぁ...これは家に帰るしかないネェ、同助。」
「くっ...屈辱的な...」また図書室へ行こうと思ったのに...。
気がつけば夕陽は沈みかけていた。
夜も更けた頃、学校へ忍び込む準備をしていた。どうしてもソラネさんと異世界のことが気になってまた秘密の入り口へ行くつもりだった、のだが...。
再び学校。今日はデルタくんと同行することになった。
「天使は、どこへ...いった...?」「僕にも分からない。ただ死んでいない気がするんだ...。」
「天使、いやソラネさんはそばにいる...。」ソラネさんから預かった宝石を胸に当てる。それまで重かった胸が不思議な力で楽になった。
廊下。暗闇の廊下に二人の足音だけが響く。何もないピカピカでつまらない廊下...。
ダッ!ガバッ!突然、前が見えなくなる。
「うわぁっ!?だ、誰だ!?」「僕だヨォ。夕美も来てるヨォ!」「しーっ!明野くん静にしてっ...!」なんと、ロッカーの中で待ち構えていたのはクラスメイトの二人だった。ここに来てまさかの逮捕か!?
「良い?二人とも誰にもに見つからないようにね...。」「な、何で二人が今ここにいるの?」「同助がまた学校に来るかもしれないって夕美が言ってたんだヨォ」どうしよう...図書室の秘密の入り口のこと、二人にどう説明すればいいのだろう...?階段を登る度に学校中が、これはただものしゃないという禍々しい空気を醸し出した。これは...?
「ねぇ、学校に妖怪とかいたら二人はどうすルゥ?」「....。」「よ、妖怪とかオバケとか、いるわけないでしょう...?」夕美は眉を寄せる。明野は余裕そうに着けているネクタイを揺らせる。
図書室前へとやってきた。ドアを開けようと手を掛ける...
ビシッズッドーン!!
「ギリギリギリギリ、ウギャアアアアアア!!」「「うぎゃあああああああっ!」」噂をすれば影。妖怪以上の化け物が出てきてしまった。
「あれは、ノーセンモンスター!」「きゃんっ!ドースケくん、知ってるなら教えて!」夕美が腕を締め付ける。
く、喰われる!!その時だった。
「我が、行コウ...」デルタは全身を震わせマントの瞳から無数の光線を出し、ノーセンモンスターの口内に浴びせた!「眠レ、ヨイコハ....。」モンスターの身体は白い粉を撒き散らし砕け散った。
「綺麗...!桜の花びらみたいね。」「ありがとう、デルタく...あれ?」いつの間にかデルタの姿が消えていた。先家に帰ったのだろうか?倒れてぐちゃぐちゃになった掃除用具を避けながら三人は図書室へ入っていった。
「同助、パソコンでアダ○トサイトでも見てたんだロォ?」「そんな訳!まあ見てて。」
胸を踊らせながら棚にある本を引っ張る。ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ドーン....
「階段...?この部屋にそんなものがあったなんて...」
僕たちは古代遺跡を通り抜け、あの花畑へとやってきた。
そういえばデルタくんはどこへ行ったのだろう?もしまたモンスターに襲われたらどうしよう....。恐怖と不安がジリジリと心を蝕んでいく....。
「ワォ!図書室の下に花が咲いちゃってるヨォ」「でも、全ての花が枯れているわ...。」
花は何かに押し潰されているかのように、元気なく萎んでいる。
僕たちはなぜここにいるのかを考えた。
呼んでいる、魂が。そして心に響く笛の音。前に進めばナゾの答えが見つかる気がする。
「二人とも、突然だけど話がある。」二人に異世界であったことををしっかりと説明した。
「なんだか私、その化け物が許せないわ。」「何かが始まる予感がするヨォ!ワクワク」
「絶対にわからせる...この輝きで。」傷だらけの手のひらで宝石は輝く。
こうしてあの真っ黒な化け物を倒すことを目標に冒険が始まったのであった....。
魂を追った先はなん、と見たことのない異世界だった!遺跡を抜けた先で天使さんに再び会いそこで異世界に起きたある事件の歴史を目撃する。
太陽消える?一体何の事だろう。
事件の詳細を聞いてしまった同助は闇に消されかける。この先、一体どうなってしまうのだ....!?
気が付くと僕はベットの上に横たわっていた。カーテンの向こう側から誰かの話し声が聞こえる...?上の空で話し声を聞いているとカーテンが勢いよくバッ!と開かれた。
「う...。」太陽の光が一気に入ってくる。「やーあ同助くん。身体は平気かい...?」「あーん同助!心配したヨォ!」その声は!クラスの担任の松林先生と、変な行動をしてクラスメイトから距離をおかれている明野くんたちだ。
「今日の朝図書室に一番乗りで入ったらさ、パソコンの前でお前が死んでたのを見てここまで連れてきたんだヨォ。」「.....。」
今は会話なんかしてる場合じゃなかった。もう一度あの場所へ行かなきゃ...。胸がそう言っている。
それにソラネさんとデルタくんはどこへ行ったのか...?
「それじゃあ私は教室で待っているからね。」「お前も、元気になってはやく来いヨォ」
「.....。」
学校のチャイムが鳴った後、目冷ましに屋上へ向かった。この時は知らなかった。まさか"あんなこと"が起きてしまうとは...。
屋上。金網のフェンスを指でなぞりながら昨日のことを考えていた。カラスが、鳴いている。
あー、眠い。急に眠気が襲ってきた。せっかく目を冷ましにきたのに。ま...た....。
瞳は閉じ 世界は闇に包まれる...
ここはどこ...?
気が付くと暗闇に立っていた。辺りを見渡しても何も見当たらない。いるのは僕だけ?
無意識の中で旅をしている?何も考えられないのだ。まるで頭に鍵がかかっているような感覚だ。
暗闇を歩いてゆくと道中で変な形をした弥生土偶のような生物を見たり、翼の生えた目玉が飛んでたり、まるでファンタジーの世界を冒険しているかのような感覚に陥った。
枝分かれしている道を適当に進むと荒れ果てた地にたどり着いた。そこは瓦礫がまみれていて人気も無い。紫色の空が荒れ地を見下している。草木は枯れ果てていて緑色が全く無い。
それを見てなぜか胸が酷く締め付けられた。本来、来るべき場所じゃないのか?
これ以上にない孤独と不安を感じる...。
腹の虫が騒いだ。あぁ、お腹空いたなぁ.....。
それ以上考えることもなく、膝から崩れ落ちた。
ドースケくん、ドースケくん...。ねぇ、ドースケくんってば...。しっかりして......。目を、覚ましなさい.....。
大地が揺さぶられる。
う、ううううううううううう、ううううううううううーっ!!??
.....。
「ドースケくん!」「うう...ゆ、夕美さん...?異世界は?」「何を寝ぼけているの?今度こそ消えてしまったかと思ったわ!」少々強めに肩を揺さぶられる。夕美の隣で明野がこっちを心配そうに見ている。二人は同じクラスの仲間だ。
「同助、何かあったのか?俺に教えてくれヨォ。」「...僕、少し疲れてるかも?」夕美が大きなため息をつく。「全く...もしまたいなくなったら困るから...」「あなたは一週間学校出禁よッッ!」
ええ~っ!?どういうことなんだ!クラスメイトでもだいぶ影がうすいと方だと思っていたのに何でこんなに心配されてるの?僕、何かした?
「これは生徒会からの命令でもありますのよ。」「わぁ...これは家に帰るしかないネェ、同助。」
「くっ...屈辱的な...」また図書室へ行こうと思ったのに...。
気がつけば夕陽は沈みかけていた。
夜も更けた頃、学校へ忍び込む準備をしていた。どうしてもソラネさんと異世界のことが気になってまた秘密の入り口へ行くつもりだった、のだが...。
再び学校。今日はデルタくんと同行することになった。
「天使は、どこへ...いった...?」「僕にも分からない。ただ死んでいない気がするんだ...。」
「天使、いやソラネさんはそばにいる...。」ソラネさんから預かった宝石を胸に当てる。それまで重かった胸が不思議な力で楽になった。
廊下。暗闇の廊下に二人の足音だけが響く。何もないピカピカでつまらない廊下...。
ダッ!ガバッ!突然、前が見えなくなる。
「うわぁっ!?だ、誰だ!?」「僕だヨォ。夕美も来てるヨォ!」「しーっ!明野くん静にしてっ...!」なんと、ロッカーの中で待ち構えていたのはクラスメイトの二人だった。ここに来てまさかの逮捕か!?
「良い?二人とも誰にもに見つからないようにね...。」「な、何で二人が今ここにいるの?」「同助がまた学校に来るかもしれないって夕美が言ってたんだヨォ」どうしよう...図書室の秘密の入り口のこと、二人にどう説明すればいいのだろう...?階段を登る度に学校中が、これはただものしゃないという禍々しい空気を醸し出した。これは...?
「ねぇ、学校に妖怪とかいたら二人はどうすルゥ?」「....。」「よ、妖怪とかオバケとか、いるわけないでしょう...?」夕美は眉を寄せる。明野は余裕そうに着けているネクタイを揺らせる。
図書室前へとやってきた。ドアを開けようと手を掛ける...
ビシッズッドーン!!
「ギリギリギリギリ、ウギャアアアアアア!!」「「うぎゃあああああああっ!」」噂をすれば影。妖怪以上の化け物が出てきてしまった。
「あれは、ノーセンモンスター!」「きゃんっ!ドースケくん、知ってるなら教えて!」夕美が腕を締め付ける。
く、喰われる!!その時だった。
「我が、行コウ...」デルタは全身を震わせマントの瞳から無数の光線を出し、ノーセンモンスターの口内に浴びせた!「眠レ、ヨイコハ....。」モンスターの身体は白い粉を撒き散らし砕け散った。
「綺麗...!桜の花びらみたいね。」「ありがとう、デルタく...あれ?」いつの間にかデルタの姿が消えていた。先家に帰ったのだろうか?倒れてぐちゃぐちゃになった掃除用具を避けながら三人は図書室へ入っていった。
「同助、パソコンでアダ○トサイトでも見てたんだロォ?」「そんな訳!まあ見てて。」
胸を踊らせながら棚にある本を引っ張る。ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ドーン....
「階段...?この部屋にそんなものがあったなんて...」
僕たちは古代遺跡を通り抜け、あの花畑へとやってきた。
そういえばデルタくんはどこへ行ったのだろう?もしまたモンスターに襲われたらどうしよう....。恐怖と不安がジリジリと心を蝕んでいく....。
「ワォ!図書室の下に花が咲いちゃってるヨォ」「でも、全ての花が枯れているわ...。」
花は何かに押し潰されているかのように、元気なく萎んでいる。
僕たちはなぜここにいるのかを考えた。
呼んでいる、魂が。そして心に響く笛の音。前に進めばナゾの答えが見つかる気がする。
「二人とも、突然だけど話がある。」二人に異世界であったことををしっかりと説明した。
「なんだか私、その化け物が許せないわ。」「何かが始まる予感がするヨォ!ワクワク」
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