あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十五楽章 進化

この5人

フルート、小林先輩。

トランペット、市ノ瀬先輩。

トロンボーン、陣内先輩。

クラリネット、内山先輩。

ティンパニ、杉山先輩。

「栗本先生はこの5人で全国を取れるソロって考えてるんだよね。」

「まぁ曲の編成上だし栗原先生もソロは誰と誰って選んだわけじゃないと思うよ。」

歌川がふとソロについて勢喜に話した。

「まぁ俺らの楽器はソロって感じじゃないしな。」

「勢喜。やめろよ。楽器で区別すんの。」

「悪い悪い。けど一年生でソロ吹くのってのは歴代の中で数少ないと思うぜ。」

「俺は、、別に、、、。」

「お前面倒くさいな。」

「な、、。」

「ソロと独りよがりは違うぜ。」

「わかってるよ！
けど去年はソロ吹いたの一年生だったんだろ？
フルートとアルトサックスの、、。」

「あ？まぁ小林先輩と若菜先輩は別格だからな。
小林先輩は中学のとき一緒だったけどレベル一つ抜けてたからな。

ま！歌川も負けてないと思うよ。」

「べ、別に、」

「常田には負けるけど。」

「あ？！」

こいつまじおもろい。

でもかなり下手くそだけど
この負けず嫌いは一年生の中で1番かもしれんな。