あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

番外編 雨宮の忙しい一日

リーダー

「じゃあ今日はとりあえずここまで。
全員お疲れ様でした。」

「ありがとうございました！」

こうして杉山先輩と若菜、小林の指導が終わった。

全員片付けを始める。

「あのー先輩、聞きたいことがあって。」

「あ、うん。何？」

話しかけてきたのは木野弥生子。フルートの一年生で小林の後輩だ。

「大崎先輩と付き合ってるんですか？」

「はぁ？」

合奏のことかと思ったのだが予想もしない質問でびっくりした。

「いや、、別に、、付き合ってはないけど、、。」

「ふーん、、いっつも観てて思うんですけどあれで付き合ってないの不思議です。
距離感バグってません？」

「いや、距離感は別に普通だろ。」

「そうですかねー、、。」

「木野さんだってよく男子部員と話してるだろ。
それと一緒だよ。一年生の男子はかっこいい奴いるでしょ。」

「、、、いないですねー。
みんな別に友達って感じですね。
もしくは弟、、。
常田とかまじで子供ですよ。自由人。」

「はは、、まぁそれはわかる。」

「まぁ何か進展あったら言ってください！
私は2人の仲を見守ってますから。」

「だから違うって。」

なんで俺は後輩にこんなにいじられるのだろうか。

同じホルンの後輩女子を思い出す。