あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十五楽章 進化

一つずつを重ねる

「えー、、つまりどういうことですか？」

「まぁ実はな、、、。」

杉山は今さっき、雨宮を村上先生のところへ連れて行ったこと。
小学生の子達、和音。
全てを話してくれた。

、、てか雨宮のやつ。
小学生たちとそんなことやり始めるんだ。

「なるほど、、確かにだけど3度、5度、1度。
それはやってなかったですね。」

「だろ？そして全員かなりの負担になるかもしれないが音を全員ものすごく正確に音程、音量を全て出してもらう。」

「正確に音程、音量。それってかなり、、」

「難しいだろな。」

「！！」

「だけどできたら最高の演奏ができる。
2、3年生はついてこれると思うが
1年生の初心者から始めた奴らからしたら負担なんて半端ない。」

「2、3年も相当きついですね。」

「だよな。でもこれを手にすることができたら
県代表はもちろん全国で通用するバンドになれる。」

「やりましょう。管楽器のパートはかなり大変だと思いますけどやりましょう。」

「うむ。」

「ですが栗本先生。どういった練習メニューでやればいいですかね？」

「実は考えてある。はいこれ。」

「、、、？これは、、、やばいっすね。」

「、、、俺も自分で鬼だと思う。」

「あはは、、、。」

、、、本当にパーカッションでよかったと
心底思った杉山だった。