あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十四楽章 2度目の中日吹

俺はもっと上手くなりたい

　話が終わり雨宮は少し悩んでいた。
　どうしたらいいか、、、。
　なにをやったらいいんだろう。

「じゃあとりあえず今日はゆっくりみんな休んでください。そして明日から全日吹に向けて準備しましょう。オーディションもありますから各自練習するように！」

「はい！ありがとうございました！」

　栗本先生が部室から行ってしまった。
　、、、聞きに行こう。

　外に行き栗本先生は車に乗り込もうとする。

「あの！栗本先生！！」

「ん？どうした？」

「あの、、、先生！
　もう俺。、、大会で誰にも負けたくないです。
　教えて下さい！
　どうやったら栗本先生みたいに上手くなりますか？」

「、、、そんなん俺が知りたいわ。」

「へ？」

「、、俺だって上手くなりたいよ。チューバ。
　でもホルンは全く専門外だし、、、。」

　、、、。
あまりにも拍子抜けの言葉に雨宮は気が抜けた。
栗本先生、チューバめっちゃ上手いのにまだ上手くなりたいって思うんだ。

「うーん、、、今日いるかなぁあの人、、。」

「え？あの人？」

「まぁくればわかるよ。
　準備しな。車乗って。」

「え？あ、、はい！」

　こうして雨宮は栗本先生と車に乗ることになった。

　、、、どこ行くの？