あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十四楽章 2度目の中日吹

練習しかない

「う、、高い音が出ない、、、。」

「練習あるのみ。」

「うへー、、、。」

「俺も、、。」

部室で貝原伯と須山と福美は３人で楽器を持ちながら練習していた。
貝原は初心者の2人に付き添って練習を見ている。

「お、ありがとね貝原くん。」

「いえ、自分も教えるのは勉強になるので。
それに金管は男子多いんです心強いっす。」

「まぁ確かに。男子は少なくなりがちだもんね。」

すると金管の一年生男子が集まってきた。

「俺も練習するよ。」

確か松原栄介くんだっけか。
経験者の、、。

「俺もー！貝原！教えてくれ！」

「金管みんなでやろうぜ。」

ユーフォニアムの一年生、田辺直志くんと
ホルンの生田凌斗。

「おお、！感心感心、頑張って。」

「ありがとうございます！」

すでに６人。
雨宮はその場を離れた。
俺も練習するかな。

「ん？」

雨宮は自分の席に行こうとすると
一年生の常田と目が合う。

「あー、、、うっース。」

「あ、、どう？部活は？」

「そうっすね。
全体的にまだまだじゃないっすか？
もう少しレベル上げてもらいたいっすね。」

「お、おう。」

「じゃあ俺は練習します。
もういっていいっすか？」

「お、、おう。」

なんだこいつ、、めちゃくちゃイライラする。

「じゃあまたー、、雨野先輩。」

「雨宮！！」

まじでムカつくなこいつ！！