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第十四楽章 2度目の中日吹

南中

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「さてと中音パートで練習というわけですが、
むずいねこの曲。
特にトロンボーンソロあるし。」

陣内先輩は譜面を見ながらぼやいていた。

「難しいですよね。特にメロディー。
揃ってないと崩れそうです。
これは全体練習の時間たくさん取らないとダメですね。」

「わかる。あまっちたちと動き同じところはあるけどやっぱり難しいよ。」

「でも全員でコンクール出たいです!
頑張りましょう。」

すると新井が大きな声で感情をだす。

「まぁがんばるしかないよね。
栗本先生怖いし。」

斉藤雪乃が新井に絡む。
ふーん。栗本先生って怖いって思われてんのか。
あんまり怖いようには感じなくなったけど一年生のときは演奏のときは特に厳しかったから覚えてる。まぁ一年も一緒にやると感じ方も変わってくるよな。

「まぁとりあえず10分自由時間にしようか。
譜読みしてもいいし休んでても。」

「はい!」

陣内先輩が10分自由時間をくれた。
ありがたい。

雨宮はマウスピースを洗いに行こうと廊下に出る。
他のみんな部屋にいるようだ。
すると雨宮が出てすぐ斉藤雪乃が廊下に出てきた。

「あ、雨宮先輩。」

「あ、斉藤さんか。」

2人で水道場に行くことにした。
う、、会話がない。
するとそのことを察したのかはわからないが斉藤さんが喋りかけてきた。

「あの、、雨宮先輩は中学はどこですか?」

う、斉藤さん。
何か探ってきてたな。

「え?あー、、南中だけど。」

「え!私も一緒です。
南中の吹奏楽部でした?」

「あ、うん。三年間。」

「私もそうだったんですよ。」

「え?えーとトロンボーン、、、だった?」

「そうですよ!覚えてないんですか?」

「え!いや、覚えてるよ!!!!」

まずい。まったく覚えてない。
どうしよう、。

「せっかく一緒だったのに。」

「あ、、あぁえっと、、、えっと、、。」

「、、、あはは!!
嘘です!雨宮先輩。落ち着いてください!
私は南中に転校してきたんですよ。二年生の秋のとき。
だから先輩とは被ってません!
無理もないですよ。」

「え、、、な、、なんだぁ。
焦った。」

「ふふ、、すみません!
でも先輩のことはよく見かけてたんで。
よく楽器室きてましたよね?」

「え、あー。うん。受験勉強あんまり好きじゃなかったし。」

「あーわかります。私も引退してから勉強あんまりやらなかったもんなぁ。
林先生元気ですよ。連絡とります?」

「うん。ちょこちょこね。」

「そうですかぁ。でも同じ中学って安心しました。
まだ慣れなくて、、よろしくお願いします。」

「うん。よろしく。」

斉藤雪乃。
同じ中学のトロンボーン奏者か。
























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