あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十四楽章 2度目の中日吹

海星女子中の2人

「じゃあ楽器はいつもここに保管ね。
大切に扱って。」

「はい！」

今日の練習は終わり。1日目にしてはなかなかいい感じではないだろうか。

「じゃあお疲れ！」

「お疲れ様でーす。」

「お疲れ様です！」

風見と生田の2人は部屋から出て行った。
するとそれと同時に2人の一年生が入ってきた。

確か名前は、、オーボエの椎名景とコントラバスの弥柳日向。

「お疲れ様です！雨宮先輩！」

弥柳が挨拶してきた。

「あれ？俺のこと知ってるの？」

「いや、先輩は指導係で。」

「あ、ごめんごめん。どう同じ楽器の日明先輩は？」

「面白いです！いい先輩です！」

「そっか、それはよかった。
椎名さんは？どう？」

「、、、まだわかりません。
普通です。」

「え？あ、、あぁ。そうか。
まぁ最初はわからんよね。」

「すみません先輩。
景ちゃんはいつもこんな感じなんですよ。
内心は話しかけてもらってすごい嬉しいんですけど。」

「ちょ、やめてよ！」

「へ、、そうなんだ。」

「べ、別にそんなんじゃあないです。」

「椎名さんはいつからオーボエ吹いてるの？
廊下から聞こえてきたけど上手だね。」

「あ、、ありがとうございます。
中学からです。」

「そっかぁ。海星女子だもんね。やっぱり座奏の強いところはみんな上手いよね。」

「海星女子は関係ないです！！！！！！！！」

「え？」

椎名は急に大きな声で叫んだ。
雨宮はびっくりしてしまった。

「あ、、すみません。
失礼します。」

「あ、、うん。」

椎名は部屋から出て行ってしまった。

「すみません。景、嫌がるんですよ。中学のこと言われると。でも先輩に悪気はないと思うんでいい子なんですよ。」

「、、そっか。弥柳さんフォローしてあげてね。」

「はい。、、、先輩は優しいですね。」

「え？、。」

「私も失礼します。お疲れ様でした。」

「う、うん。お疲れ様。」

弥柳日向も部屋から出ていってしまった。
しかしなんだったんだろう。
椎名景と弥柳日向かぁ。