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第十三楽章 先輩は大変だ。

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新入生歓迎コンサートも終わった次の日。
授業も終わり雨宮はいつも通り部室に向かった。1人で行こうとしたのだが絢辻と竹下に見つかり3人で部室に向かった。
別に1人でいいのに。

「さぁてどうだろう。今年はどんな感じだろうか。
、、、おお。」

雨宮は部室に入る。
すると多くの侵入部員が集まっていた。
ざっと20人、、、25人はいる。

「すげ、集まってんな。」

竹下も驚いている。

「こりゃあうかうかしてらんないね。
全員パーカッションでいいね。」

「それはおかしいだろ。
絢辻、、。」

「あ、先輩。」

「ん?お、昨日来てくれた3人。」

「知り合い雨宮?」

「昨日呼びかけして来てくれた3人。
入部してくれるんだ。ありがとう。」

「初心者もいるって聞いたんで安心しました。」

「そっか。えーと、。」

「こっちの2人は須山貴弘と福美海斗です。僕は貝原伯です。」

「須山です。よろしくお願いします!」

「福美です!よろしくお願いします!」

貝原くんが2人を説明する。
雨宮より3人は少し背が低いくらい。
元気いいなぁ。
なんかみんなイケメンに見える。

「あ、もしかして貝原って。」

すると絢辻は何かに気付いたのか貝原くんに指を刺す。おい初対面に指を刺すなって。

「はい!貝原伯。姉ちゃんが去年はお世話になりました。」

「あ!!コントラバスの!
じゃあ貝原くんもコントラバス?」

「あ、いえ!中学はユーフォニアムを!」

「へー、まじか。」

確かに似てる。
目元はかなりそっくり。
てか顔の作りはほぼ似てる気がする。

「姉ちゃんストイックだし一緒にやるのは少し、、。でもせっかくなら強いところでっと思って。」

「なるほどね。
まぁ貝原先輩、練習好きだったし。」

絢辻は貝原先輩を思い出しながらうんうんと頷く。

「部員全員集まって!」

「あ、やべ。じゃあまた貝原くんと須山くんと福美くん。また後で。」

「はい!」

3人は元気よく頷く。

貝原伯。ユーフォニアム。
まさかの弟が北浜かぁ。
これはまた色々ありそうだ。




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