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第十三楽章 先輩は大変だ。

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「眠、、、。」

ここは北浜高校吹奏楽部の部室。
そして朝早くからあくびを手で覆いながら楽器ケースを開ける1人の男子部員がいた。
髪の毛は少し癖っ毛の黒い髪の毛。
そしてこの時期は少し花粉症が辛い。

そして楽器ケースからマウスピースを取り出し唇に当てブーブーと音を鳴らし
楽器につけ音を出す。

柔らかい深々とした中音。
ホルンだ。

そしてこの楽器を吹いている雨宮洸は
今年から二年生になった。

「、、よし。今日もやりますか。
新入生の前での演奏は終わったけどこれから部活動見学始めるからなるべく朝練しとくか。」

これから部活動見学が始まる。
ここ北浜高校は静岡県にある公立高校。
学力は真ん中、、より上から下か。
部活動もそこそこ盛んでありTHE普通の高校。

だが北浜高校の吹奏楽部は去年全国大会に出場した。

楽しい思いも悔しい思いもいっぱいした一年間だった。

「今年は新入部員いっぱい入れないとなぁ。ん?、、。」

誰かに見られてるような気がしてドアの方を見る。
すると知らない女子生徒がこっちを見ていた。
向こうも気づいたようで隠れた。

「あ、あのー。新入生?」

「あ、、はい。」

「もしかして仮入部?」

「あ、、いや。まぁそう言う感じで。」

雨宮の肩くらいの身長で髪の毛は肩につくくらいのミディアムくらい。
右手には小さなケース、、。
リードケースか。

「、、、経験者?もしかしてリード楽器?」

「あ、、はい。でもまた放課後きます。」

「え、、そう?」

「はい。ではまた。」

するとその女子生徒は行ってしまった。
まぁみんないるときに来てもらったほうがいいだろう。

しかし、、リード楽器の子かぁ。
クラリネット系かな。
入ってくれたら戦力として嬉しい。

「、、、しかし誰かに似てる気がするなぁ。」

さっきの女の子。
ふと誰かに似てるような気がしたのだ。
気のせいかなぁ、、、。




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