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第十一楽章 目指した先には
フルート
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「、、先輩はどこの高校に行くんですか?」
「ん?あー、、そうだね。まだ決まってないかなぁ。」
「そうなんですね。やっぱり先輩は静名学園ですか?先輩たちはほとんど行ってますから先輩もそこですかね?」
「うーん。まぁそんなところかなぁ。」
藤浜中学校。
今年は全国大会銀賞を受賞した。
そして小林俊輔は部活を引退した。
今日は受験勉強の息抜きでフルートを整備しにきたのだが後輩に見つかってしまった。
「先輩は続けるんですよね。フルート!」
「うーん。どうかなぁ。」
「え、やめちゃうんですか?」
小島紗枝。
中学二年の女子フルート担当だ。
明るく気さくなキャラなので部内でも友達が多い。
よく自分に質問してくれたりよく絡みのあるメンバーだ。
「まぁフルートは続けたいかな。
オファーもあると思うし。」
「うわ、余裕ですね。」
「まぁプロになりたいからね。
なるべく音大に入れるところがいいかって思ってる。」
「おお、、。さらっと言いますね。」
「じゃあ私も静名学園に行きます。
先輩と一緒にやりたいんで。」
「あはは、まぁ決めかねてるけどね。」
「決まったら絶対教えてくださいね。」
すると小島紗枝はそう告げると
自分の席に戻ってしまった。
、、、。
オファーはきてる。
藤浜中は確かに強豪で毎年全国にも出場する。
そのため大体の部員は高校に推薦が来る。
続けるか続けないかは自分次第だが。
だが、、。
小林は3年間この部活を好きになることができなかった。
きっかけはあの一年生のとき。
「、、、、なんであんたが、、。」
「、、あ、、あの、す、すみません。」
「あんたなんか、、いなければよかった!!!!!!」
「、、、。」
それは二年生の先輩に言われた
「お前はいらない。」
その言葉は小林の心に大きく刺さった。
当時大会メンバーのオーディションのとき
フルートメンバーは4人選ばれるはずだった。
フルートは6人。
三年生が2人、二年生が2人。
一年生が小林と同級生の2人。
しかし選ばれたのは三年生の2人と二年生1人、一年生の小林だった。
それから小林を見る目が部内で変わった気がする。
才能がある一年生と見る部員。
そして先輩のポジションを奪った部員。
小林は部活に行くのが嫌になった。
「自分を、、、受け入れてくれるところ。
、、、、かなぁ。
あるわけないか。」
小林はため息をついた。
あの時に比べたら今は幸せかもしれない。
「ん?あー、、そうだね。まだ決まってないかなぁ。」
「そうなんですね。やっぱり先輩は静名学園ですか?先輩たちはほとんど行ってますから先輩もそこですかね?」
「うーん。まぁそんなところかなぁ。」
藤浜中学校。
今年は全国大会銀賞を受賞した。
そして小林俊輔は部活を引退した。
今日は受験勉強の息抜きでフルートを整備しにきたのだが後輩に見つかってしまった。
「先輩は続けるんですよね。フルート!」
「うーん。どうかなぁ。」
「え、やめちゃうんですか?」
小島紗枝。
中学二年の女子フルート担当だ。
明るく気さくなキャラなので部内でも友達が多い。
よく自分に質問してくれたりよく絡みのあるメンバーだ。
「まぁフルートは続けたいかな。
オファーもあると思うし。」
「うわ、余裕ですね。」
「まぁプロになりたいからね。
なるべく音大に入れるところがいいかって思ってる。」
「おお、、。さらっと言いますね。」
「じゃあ私も静名学園に行きます。
先輩と一緒にやりたいんで。」
「あはは、まぁ決めかねてるけどね。」
「決まったら絶対教えてくださいね。」
すると小島紗枝はそう告げると
自分の席に戻ってしまった。
、、、。
オファーはきてる。
藤浜中は確かに強豪で毎年全国にも出場する。
そのため大体の部員は高校に推薦が来る。
続けるか続けないかは自分次第だが。
だが、、。
小林は3年間この部活を好きになることができなかった。
きっかけはあの一年生のとき。
「、、、、なんであんたが、、。」
「、、あ、、あの、す、すみません。」
「あんたなんか、、いなければよかった!!!!!!」
「、、、。」
それは二年生の先輩に言われた
「お前はいらない。」
その言葉は小林の心に大きく刺さった。
当時大会メンバーのオーディションのとき
フルートメンバーは4人選ばれるはずだった。
フルートは6人。
三年生が2人、二年生が2人。
一年生が小林と同級生の2人。
しかし選ばれたのは三年生の2人と二年生1人、一年生の小林だった。
それから小林を見る目が部内で変わった気がする。
才能がある一年生と見る部員。
そして先輩のポジションを奪った部員。
小林は部活に行くのが嫌になった。
「自分を、、、受け入れてくれるところ。
、、、、かなぁ。
あるわけないか。」
小林はため息をついた。
あの時に比べたら今は幸せかもしれない。
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