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第十一楽章 目指した先には

成し遂げたいこと

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「久々の休みだ、、。」

雨宮は部屋のベッドで横になっていた。

、、、、これからどうしたいか。

部長の中畑先輩は明日部活ミーティングをすると言っていた。

全国でどうしたいかと言うことだろうか。
もちろん金賞取りたい。
だけどそれが可能かと言ったら難しい。

篠宮先輩と吹きたい。
そして河村先輩との約束を果たす。

あれ、、そういえば俺ってなんでホルン始めたんだっけ?

ふと思い雨宮は疑問に思う。
いつか吹いてみたい。そんなことを小さい時に思った。

そういえば、、、。

雨宮は家の庭にある倉庫にあるものを探すことにした。

「あれ?ないなぁ。」

「ん?あんた何してんの?」

「あ、、母さん。実はあるものを探してるんだけどなくて。」

「あ、、それならおばあちゃんの家にあるわよ。」

「え、、なんで?」

「なんでってあんた自分でおばあちゃん家に置いてったじゃない。
でもあれ中身なんだっけ?」

「ホルン。」

「あ!あの壊れたホルンかぁ。
そうかぁやっぱりあんたホルン好きなのね。」

「べ、、別に好きじゃ、、。」

「あーはいはい。それ今はツンデレっていうんでしょ?わかったわかった。」

「うるさいなぁ。」

「まぁいいや。そうだ!倉庫綺麗にしといて!あら!ちょうどいいタイミング!!
よろしくね!!」

「あ、、ちょっと!!まったく、、。」

まんまと乗せられた。
仕方なく雨宮は掃除をすることにした。

しかしキャンプ道具や芝刈り機や庭を整備する道具やいろんなもんがたくさん詰まってる。綺麗にしろってどこからやれば。

「お。なんだこれ。」

すると見つけたのは縦横高さ1メートルくらいのダンボール。
よく見ると紙に汚い字で書かれた自分の名前が貼ってあった。

「これって確か!幼稚園のときに書いたやつだ。でもずいぶん軽い。ん?中身はなし?」

なんか宝物が入ってるかと思ったが何も入ってない。だが中に白い封筒が落ちていた。

「なんだこれ?」

中身を開けると手紙が入っていた。
字は上手いといえないが自分の手紙だ。

ぼくのしょうらい。
ぼくはおんがくがだいすきです。
なのでえんそうかになりたいです。
そおしたら、
おおきなホールでみんなで演奏したいです。

「、、、なんだ。お前変わらねぇじゃん。」

その将来の夢が描かれている手紙には
当時の幼稚園の先生だろうか。
大きな花丸が描かれていた。

「、、やることはもう決まったな。」





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