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第十楽章 駅コンサート

番外編 送別会

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「あっもどってきた。」

市ノ瀬先輩は2人に気づき手を上げる。

「遅かったですね。」と若菜。

「ん?あー実はいじめてた。」

「あ、大丈夫ですよ。時田先輩。
もっといじめてあげてください。」

百瀬は答える。

「同じく!」と若菜。

「酷い、、。」

「あー大丈夫です杉山先輩。もう慣れてるんで。」

「あはは、、、君たち仲悪いのかいいのか?」

「それよりどうする?早く決めようよ。」

「おっとそうだったそうだった。
とりあえず部室でご飯食べたりお菓子食べたりするのがいつもの決まりなんだけど。」

「お、なるほど。」

「あと今の一二年生で三年生に演奏をやりたい。」

「いいですね。」と小林。

「その曲をどうするかなんだけどどう?何かやりたい曲とかこういうのがいいとかある?」

「そうですね。やっぱり卒業ソングですよね。」

小林は意見を出す。

「確かに。」

「あと一二年生で星の旅やりたいですね。」

すると意外にも若菜が意見を出す。
珍しい。

「お、そうか。いいかもな。じゃあ今日一日で決まらないとは思うけどやりたい曲あげてこうか。」

「はい!」

「よーし。あとはそれぞれ出し物とかかな。」

「え?だ、、出し物?」

雨宮はなんのことだかわからなかったので杉山先輩に聞く。

「うんうん。出し物。個人的になんかやりたい人いたらやって。自由だから。」

「え?ちなみに去年は何かやったんですか?」

「俺と日明がコントやった。」

「微妙だったよね。」と市ノ瀬先輩。

「いやいや!!大ウケだっただろうが!!」

「どこがよ!」

「へぇ、、、コントね。」

「雨宮くんもやれば?」と小林が聞く。

「はぁ?なんで?てか誰と?」

「松山くんと。仲良いでしょ?」

「なんで大海とやらなくちゃいけないんだよ。」

「お待たせしました!ピザ3人前です!」

「おぉ、、ってなにこれ?」

「何って?注文してくれたでしょ。」

赤木は3人前のピザを持ってくる。

「あ、それ俺。みんなで割り勘な。」

時田先輩は赤木からピザを受け取ると
綺麗に取り分け始める。

「、、、、、。」

本当に決まるのかな?

三年生とも一緒にできるのもこのわずか。

なんだか全然実感が湧かない雨宮だった。

しかし三年生が抜けたらこの人たち大丈夫なのか?
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