あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十一楽章 目指した先には

大会の前日

「えー、、前にここに集合してバスで向かう話があったと思うのですがなんと前日にホールを貸していただける場所が見つかりました。」

「おぉ！！」

「そして校長先生に確認したところ前日は会場の近くの旅館に泊めさせてもらうことが決定しました。」

田中先生が説明してくれた。
その瞬間部員たちはめちゃくちゃ盛り上がってる。

「お！！」

「やった！！！」

先輩たちは喜んでる。
一年生も嬉しそうだ。

「でもなんでですか？
新幹線とかバスとかで行ったほうがいいんじゃないですか？」

確かに市ノ瀬先輩が言うのも一理ある。
だってそうした方が絶対お金かからない。

「まぁ、職員会議があったんですけど、、。校長先生が特別にって。どうやら旅館を経営してる方でお知り合いの方がいるらしくて。」

「おぉ！！」

部員全員驚く。

「校長先生って案外すごい人だったのかもな。」

金子は雨宮に言う。

「そうだな。」

「あとで校長先生に俺を言いに行こう。」

「はい！！！！！」

テンションが上がったのか
練習の時より声が大きかったのは気のせいじゃないはずだ。