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第十楽章 駅コンサート

絶対に負けられない戦いがそこにある

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「それでは位置について!」

篠宮先輩はクラウチングスタートの構えをとる。他の部活もスタート地点で構える。

「よーい!」

パンっとスターターピストルが鳴る。

一斉にスタートする。
篠宮先輩は前から3番目に出た。

「はやっ!篠宮先輩って走るの得意なんだ。」

雨宮は驚く。

「さぁ!現在1番はサッカー部、そして陸上部、そして3位は吹奏楽部だ!!他の部活も頑張ってください!」

「お願い!時田!」

「任せてください!」

一気に時田先輩は加速する。
なんと陸上部といい勝負だ。

「よう!澤田!お前には負けん!」

「あ?いつも寝てばっかの時田じゃねぇか。こっちだって負けたら明日の練習キツくなるからこっちだってマジで行くぜ!」

「は!こっちも部費増額のために真剣なんだよ!!」

「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」

時田先輩は全力だ。

観客席で見てる野俣先輩がつぶやく。

「あいつ勉強もあれくらい真剣にやればいいのに。」

「無理だろ。」と原田先輩はつぶやく。

「がんばれ!!」との市ノ瀬先輩の声が聞こえる。

「頼む金子!」

「はい!!」

リレーのバトンが時田先輩から金子に渡る。
金子も負けじと一生懸命走る。

「さぁ!一位サッカー部は変わらず!
2位は陸上部そして、、おっと!3位と4位は野球部と吹奏楽部どっちだ!しかし後ろからバスケ部も来てるぞ!」

「金子!!!」と吹奏楽部員は全員叫ぶ。

「くぅ!抜けねぇ、、。」

「ぜってぇ負けねぇ!文化部に負けたら俺らも終わるからな。」

「先輩なのに大人気ないですね!!」

「は、、はぁ、悪いな!」

「くそぉ!!」

すると金子はインコースを走っていたのだ
急にアウトコースに出たのだ。

「え、、まさか。」

「あいつ外からまくって追い抜くのか。」

「おっと!!吹奏楽部がなんと3位!!
野球部とバスケ部の群から抜け出したぞ。」

「日明先輩!お願いします!」

「よくやった!金子!」

日明先輩は金子からバトンを受け取る。
すると日明先輩は陸上部の部員と並んだ。

「おいおい!吹部速くね?」

「一位とっちゃうんじゃね?」

「それはない!」

ちらほら観客席から声が聞こえる。

「あれ?日明先輩って元運動部?」

絢辻は首を傾げてる。

「いや。なんで足速いか知ってる?」

名瀬先輩は絢辻の話を聞いてたのか質問に答える。

「え、、なんでですか?」

「日明は山が多い山梨の甲府出身なんだよ。
中学からこっちに来たんだけど。
田舎で木登りや自然の中で過ごしていくうちに、、、ね。」

「、、、野生で育ったんですね。」

「うん。」

野生で育った日明先輩は陸上部を追い抜いた。

「大崎!!!!!!!!」

「はい!!」

若菜はバトンを日明先輩を受け取った。
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