あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十一楽章 目指した先には

取材

「もうすぐですねー、相田さん。この前の取材に行った北浜がいよいよ全国！」

「あーまぁそうだな、、。」

職場でパソコン作業をしながら山田は
先輩の相田さんに話しかける。
だがいつもと反応がちがう。

「ん？なんか元気ないですね？相田さん。」

「いやぁ、、北浜には確かにいい結果を出してもらいたいけどなぁ、、。でも現実はうまくいかないことの方が多いぞ。」

「まぁ、それはそうですけど。
強い高校は他にいっぱいあると思うんですけど、、。でも大丈夫っす！北浜強いですもん。」

「お前すっかり吹奏楽好きになったな。」

「え？いやいや！
俺はスポーツ記事を書きたくて、、。」

「ははは。
でもいいことだな。お前が仕事に熱心になってるのも。これもあの北浜高校のおかげなのかな。」

「え、、まぁそうですね。
でもせっかく取材したんだですから！
金とってもらいたい！」

「おう。まぁもう夜も遅い。
残業はほどほどにしろよ。」

「へーい。」

もう夜9時を回っていた。
もう少しやっていくつもりだ。

さぁてと当日は名古屋へどう行こうか、、。
今から楽しみだ。