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第十楽章 駅コンサート

青空スタート

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「楽器準備オッケー?」と早乙女先輩。

「はい!」と雨宮は答える。

雨宮くんいつも頼りなかったのにこんなに頼もしい返事ができるようになったんだね。
成長したなぁ。

ん?なんかめっちゃ水飲んでるし。

「ぷはぁー、、、。緊張してきた!!!」

「あ、そんなことなかったか。」

「え?」

「いや、なんでも。」

「やれやれそんなんで私の相棒は務まらないぞ。」

「え?」

その聞き慣れた声が誰のものか一瞬でわかったがすぐにその声がする方に振り返る。

「あ、!」

「うそ!」

「し、、篠宮先輩!!!!」

「篠宮!」と中畑先輩。

「ごめん!」

「全く、、。」

「う、、うぅ、篠宮先輩!!」

時田と日明は泣いて篠宮先輩に抱きつこうとするが篠宮先輩は全力で2人を突き飛ばす。

「篠宮先輩。」

「ごめん、待たせた。」

「大丈夫なんですか?本番ぶっつけで。
ろくに合奏練習に出たなかったくせに。」

「う、痛いところついてくるなぁ雨宮殿は。」

「篠宮!」

「ごめん部長。」

「はぁ、、言いたいことはたくさんある。
けど、、まぁいいや。
、、いける?」

中畑先輩は篠宮先輩に譜面が入ったファイルを渡す。
すると篠宮先輩は中身を確認し笑う。

「、、、もちろん!」

天気のいい青空のなか北浜の演奏が始まる。

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