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第十楽章 駅コンサート

夕飯

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合奏も終わり雨宮は個人練をしていた。
時計の針は夜8時を指していた。

「ん?」

スマホが鳴る。一通の連絡が母親から来ていた。

洸、今日夜自分で済ませといて。遅くに帰るから。

「なるほど、何食べるかなぁ。」

チラッと周りを見る。
誰か誘おうと思い若菜や大海や小林はいない。帰ったのか一年生は誰もいなかった。
帰ってないの先輩がちらほらいるけど雨宮は帰ることにした。

しょうがない1人で夕飯済ませるか。
どこか行こうかなぁ。

「お、雨宮帰るのか。」

「あ、杉山先輩。お疲れ様です。」

「お疲れ。最近頑張ってるな。
雨宮なかなか1人で大変じゃない?」

「ん?まぁあの人自由すぎるんでもう慣れました。」

「お、おう。なんか戦いが終わった後の勇者みたいな顔してるぞ。」

「ははは、、、あ、杉山先輩。なんかここら辺で美味しいところないですかね?」

「お、ここら辺の料理屋をマスターしてる俺に任せとけ。近くにラーメンとかあるぞ。」

「あ、ラーメンいいですね。そこにします。」

「こってりじゃなくてあっさりだけどな。
でもうまい。音って店だ。はい、場所送っといた。」

すると杉山先輩は場所を連絡先で送ってくれた。

「ありがとうございます。」

「おう!気をつけてな。」

「はい!」

そんなこんなでラーメン屋に来ていた。
確かに音って店だ。

中に入るとカウンター、テーブルが並びラーメンのいい匂いが広がる。

雨宮はカウンターに座る。

「あれ?雨宮、、?雨宮じゃないか?」

「え?」

すると隣に座ってたのは中学の時にお世話になった林先生だった。
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