あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第十楽章 駅コンサート

休む

うー、体だる。

「熱あるね。38度、、。休みなね。」

「へーい。」

「なんか欲しいものある？」

「アイス。」

「わかった。じゃあ行ってくるね。」

「はーい。」

母親は雨宮の部屋から出た。

、、暇だ。

雨宮は体を右に傾け篠宮先輩のお母さんとの会話を思い出した。

「いつも美玲が迷惑かけてないかな？」

「え、あ、いえいえ！とんでもない！
いつも教えられてばっかりで。」

「迷惑いっぱいかけてるよね。
美玲いつも自由奔放なところあるから」

「あはは、、、違うとは言えないですね。」

「ははは、、。ごめんね。
全国大会あるんだもんね。夜勤取らないように早めに帰ってるんだけどいつも夜9時過ぎだから。練習行ってるんだもんね。」

「あ、、、はい。」

篠宮先輩も夜遅い？確か家には帰ってるんじゃなかったけ？
なんか話が合わない。

「そうかぁ、、。あ！ごめんね。時間を取らせちゃってあとは紙出しとくので薬局行ってね。」

「はい。ありがとうございます。では。」

「あ、雨宮くん！」

「は、はい！」

部屋から出ようとすると雨宮は篠宮先輩のお母さんに呼び止められた。

「あの子、危なかしいところあるけどよろしくね。」

「はい。」

先輩のお母さんはいつも夜遅く帰ってくる先輩の姿を見ている。
だけど先輩は部活にはきてない。
何か矛盾してる気がする。

、、、。

雨宮は疲れもあったせいか寝てしまった。