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第十楽章 駅コンサート

家のこと

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そういえば最近、篠宮先輩が来てない。
文化祭の練習もちょこちょこ休んでるようだしなんかあったのか、、。

「にしても今日の練習きつかったよな。」

「うん。」と小林。

「ホルン集中砲火だったなぁ。洸珍しい。」

「ははは、、、」

「目が笑ってねぇよ。」

「なんか栗本先生さぁ。最近一二年生のことよく指導しない?」

するとふと思ったのか優実が呟く。

「ん?あーたしかに!」

「まぁ、それはわかる。」

「お、梓も思うんだ。」

最近、一年生でよく固まって帰ることが多くなった。忙しいときは別々だが大体は集団になる。
今日は雨宮、大海、優実、梓、小林、朝花。
若菜はソロの練習で居残り。
金子と伊藤と絢辻は帰ってしまった。

「忙しくて、、なかなか、、でも最後まで頑張りたい!」

「お、朝花ちゃんいいこと言うね!」

「えへへへ、、。」

「私も。ここまで来たらね。」と梓も賛同する。

「2人ともなんか変わった感じしない?」

「ん?そうだな。」

小林は小さな声で雨宮に呟く。

「あ、俺ちょっとノート買って帰るからここで!」

一年生たちはスーパーの前に通りかかった際雨宮はふと思い出した。

「そっか!じゃあな!洸!」と大海。

「また!」と小林

「またね!洸くん!」と朝花

「早く帰りなさいよ。」と梓。

「じゃあね!あまっち!また!」と優実。

「おう。」

雨宮はみんなと別れスーパーに1人で入る。
店内は明るく広々だ。お菓子コーナーに行きそうになったが我慢した。

「えーとノートは、、。あった!よし。」

「ねぇーおねぇちゃん!これ買って!」

「はいはい!」

「みれいおねぇちゃんあっち行きたい!」

「はいはい!」

「お、!」

雨宮は咄嗟に隠れてしまった。
、、、なんで隠れてるんだ。

小学生の男の子と女の子に手を引っ張られてる雨宮と同じくらいの年齢の女子が3人で楽しそうにしている。

「、、!!あれ、篠宮先輩?なんで?」

篠宮先輩と2人の兄妹はそのまま店内を出てしまった。

「篠宮先輩、お姉さんだったんだ。」

そういえば篠宮先輩にあまり家のこととか聞いたことなかったなぁと思った雨宮だった。




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