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第九楽章 ドタバタの文化祭

2人で

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休憩も終わり雨宮はクラスを出て
待ち合わせの場所にした階段で待っていた。

すると十分くらい経ち若菜がきた。

「よっ。」

若菜はメイド服ではなくクラスTシャツに着替え髪をポニーテールにしていた。

「お、、おう。じゃあまわるか、、。」

「う、、うん。」

雨宮と若菜は2人で文化祭を歩くことにした。2人は横で並んで歩く。

「賑わってるな。」

「うん。でも文化祭ってこんな感じなんだ。日本の高校生はこんなに楽しいことやってるんだね。」

「アメリカだとないのか?」

「んー。アメリカの学生の文化祭もかなり盛り上がってるよ。カップル同士でダンスとか踊ったりする。」

「まじかよ。凄いな、カップル同士でか、、。」

「うん、カップル同士で、、、あっ、、。」

「あ、、。」

カップルという言葉にお互い意識してしまったのかお互い違う方向を見る。
だが周りは男女で歩いてる在学生も多い。

「あ、、今日のコンサート成功するといいな。」

「そうだね。」

「でもなんか変な感じだよな。
コンサートの練習もしてコンクールの曲も練習している。」

「洸、変わったね。」

「え?そうか?」

「うん。正直言って4月の頃は隣の席のただのクラスメイトって思ってたけど。」

「へいへい、どうせモブですよ。」

「モブ?、、、。
だけど今はクラスでも部活でも重要な一員になってるじゃん。」

「どうだか。篠宮先輩にいつもいじめられてるけどな。」

「ふふ、、。でも男子なのに勇気を持って話しかけてくれたのは洸が1番最初だったよ。ありがとね。
これからも仲良くしてね。」

「お、、おう。こっちこそ。」

「うん、、なんか照れくさいね。」

「お、、おう。今日はやけに素直だな。」

「なんか言った?」

若菜はギロッと睨む。

「う、、そういえばお化け屋敷とか言ってみない?有村先輩の。」

「お、いいねいこっか、、。」

洸が少し一歩前に出て若菜は後ろをついていく。

あともうちょっと
勇気を振り絞れば言えたのに。

若菜は後悔した。

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