あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第九楽章 ドタバタの文化祭

楽器屋フォルテ②

「こんにちはー。」

恐る恐るお店に入る。
中には楽器がたくさんある。

「あら、いらっしゃいませ。どうされました？」

若い女性の店員さんが雨宮に話しかけてくれた。

「あ、あのーホルンを見て欲しくて。」

「わかりました。」

「レバーが壊れてしまって。」

「あらあら。わかりました。ちょっとこっちお座りください。店長呼んできます。」

「お、、お願いします。」

雨宮は楽器を女性の店員に渡し
席に座って待つ。
店内は静かで楽器がたくさんガラスケースの中に商品として置かれている。
ちらっと見てみると高価な楽器がたくさん置かれている。

部屋の片隅では男性従業員が３人ほど
金管楽器を修理していた。
どうやらここのお店は販売と修理をおこなっているようだ。

「レバー壊れてるね。」

「え？あ、、はい。」

するとメガネをかけ髭を生やした
まるでラグビー選手のような体格の人が雨宮に話しかけた。

「店長の大和田です。ホルンのレバーなんだけどすぐ治るんだけど少しメンテナンスしてもいい？」

「え、、そ、そんなに悪いですか？」

「いや。ただ他のレバーも緩くなってるのと楽器内も綺麗にしとけば音もよくなるしね。」

「じゃあお願いします。」

「じゃあお預かりします。2日後には治ってるので待ってるね。」

「お願いします。」

「あ、あと栗本によろしく。」

「はい！」

店内を出る。
なんとか楽器も大丈夫そうだ。
雨宮は北浜高校に戻ることにした。

「ん？栗本？」