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第九楽章 ドタバタの文化祭

取材

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「いやぁーまさか意外ですよね。
まったく名門校じゃないんですもんね。」

新聞記者の相田と山田は吹奏楽部の部室前に立っていた。

「うるせぇぞ山田静かにしろ。」

相田は山田に怒る。

「す、すみません。」

「俺はちょっと職員室に行ってくる。
お前はここで待ってろ。変なところ行くんじゃねぇぞ。」

「子供じゃないんだし行かないですよ。」

「はいはい。」

「まったくもう、、にしても見た感じは普通の学校だなぁ。」

いつものようにタバコを吸おうとしたが
学校内ではまずいかと思いポケットから出そうとしたタバコをもう一回ポケットに入れる。

「あの、、何か部室に用ですか?」

ある楽器を持った男子生徒が話しかけてきた。確か楽器はホルンだ。

「あ、、あぁ。えっとね、今日取材に来たんだ。」

「そうなんですね。どうぞ。」

「え?あ、ありがとう。じゃあ遠慮なく。」

相田さんには待ってろって言われたけど
中に入って待ってようかな。
後で怒られても言い訳しよう。

男子生徒は部室の鍵を扉に差し開けた。
部室にはまだ誰もいない。

「どうぞ、座ってください。時期にみんな来ると思うので。」

「あ、ありがとうね。」

沈黙の時間が流れる。
う、、気まずい。すると1人、女子生徒が
入ってくる。

「おーす、あまっち!」

「おう、優実か。」

「あれ、、その人誰?」

「あー、こっちは今日、、」

「え?もしかして不審者?」

どうやら自分は不審者扱いされているようだ。

「いやいや!違う違う!」

「怪しい。」

「優実違うよ。」

「あーー!山田!テメェ!何やってんだ!」

「うわ!相田さん!!」

そして相田さんにはいつものように
思いっきりぶん殴られたのであった。

とほほ、、ついてない。
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