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第八楽章 東海大会編

明光ヶ丘

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「たしか、、こっちに行ったような。」

あの姿は間違いない。
暑い。夏の暑さがより体力を消耗させる。
しかしそんなことより追いつきたい。

会場の中のドアを開けるとそこはさっきまでいた観客席。

そこにその姿をとうとう見つけた。

「じゃあ、荷物お願い。」

「はい。先輩もあとでバスに。」

「うん。また後で。」

「はい、!」


「あの!!!!!!!」

「ん?」

その姿ともう1人の女子生徒は後輩だろうか。

「ごめん、先行ってて北ちゃん。」

「え?あ、知り合いですか?先輩。」

「うん。」

「わかりました。では、、。」

そのキタちゃんと呼ばれた後輩の子は
雨宮に軽く会釈をするとドアから出ていってしまった。

「久しぶり!」

「河村先輩。」

するといきなり近づいて雨宮の肩を叩いた。
痛くなるくらい3回。

「もぉーー!元気にしてた?」

「痛い痛い痛い!!
痛いっすよ。河村先輩。」

「ごめんごめん。いやぁ、本当に再開できるとはしかも敵同士で。」

「河村先輩こそ明光ヶ丘にいたなんて知らなかったです。」

「私も。人生何があるかわからないね。
雨宮こそなんで北浜に?」

「いや、まぁ、いろいろあって。」

「そっか。でもよかった、辞めてなくてよかった。でも辞めなかったのは北浜高校だったからなのかもしれないね。」

「え?」

「雨宮のこと知ってたよ。北浜に行ったの。林先生から聞いた。」

「え?、、あのひとは、、。」

「演奏中楽しそうだった。
北浜は雨宮にあってるのかもしれないね。」

「、、どうですかね、、?」

「絶対そうだよ。だったら辞めてると思う。ははは、!

でも、全国では負けない。私たちの演奏は最高だし、北浜に負けないし海星にも今年は10年連続金賞そして一位をとる。」

雨宮をまっすぐ見つめる。
その目は覚悟の目だ。

「ふーん。河村先輩のこういうところが嫌いなんですよね。いっつも思ってましたけど。」

「え?それ言う?」

「おれたちの、、
いや、北浜高校の演奏です。」

「やっとわかったか。」

「え?なんのことですか?」

「まぁ、それはとにかく全国へ行ってそこでどっちが強いか証明しよう。
中学で約束した決着。

吹奏楽の最高の新聖地。

名古屋国際会議場でね!!!!」

「はい!!!!」

「やば、バス遅れる、
じゃあね!またね雨宮、、、洸!!!」

「あ、はい、、って名前呼び?
うわやばい、怒られる。」

ホルン奏者たちは自分の楽団に戻る。

そしてお互いめちゃくちゃ怒られた。








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