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第八楽章 東海大会編

東海代表

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「雨宮!お前もよくやった!!」

中畑先輩に抱きつかれる。

「え、あ、え、ええ??」

「よくやったよくやった!
まだ俺にハグされてない一年生いるか?
よくやった!!」

「中畑先輩、おかしくなっちゃったよ。」

縦石先輩が言う。

「なんか呪縛から解き放たれたみたいになってるよ。でもぐふ、ぐふふ、嬉しいよ。」

睦月先輩はニヤニヤしてる。
今まで見たことがない笑顔だった。

「うわ、睦月先輩も嬉しくておかしくなってるよ。」

「おっ!大海!お前をハグしてやるからこっちこい!!」

「え、いや、い、く、苦しい!!!!!!!!」

「ははは!!!」

「あまっち!写真撮ろ!」

「え?あー。」

「はい!チーズ!」

「あのー優実はなんで写真?」

「思い出思い出!いやーほんとうにうれしくて。他のメンバーとも取ろうと思ったんだけど」

優実は指を刺す。指を刺した方向を見ると
中山先輩、野末先輩の2人は抱き合って泣いていた。

「なんかあの輪に入れなくて。」

「あーまぁそうだよな。」

「う、、よかった。」

「え?あー梓さん。泣いてるの?」

「う、うるさい、」

「よかったな。お兄さん見にきてたんだろ。」

「う、うん。」

「そうか、よかったな。」

「よーし!!!!!!!!」

時田先輩と谷川先輩と日明先輩の3人は
喜んでるのか叫んでるのか分からないが、、。

他の先輩たちも喜びあってるしめちゃくちゃ嬉しそうだ。

「いやー。全国おめでとう。」

「あっ、お疲れ様です。志柿先生と桃葉先生。」

「いやーよかったよかった!感動しちゃったよ。」

「本当、素晴らしい演奏だったよ。ソロよかった。小林さん、若菜さん。」

桃葉先生は小林と若菜を見て褒める。
それに2人とも嬉しくなったのか
照れてるように見えた。

「先生がご指導してくださったおかげです。全国ではもっといい演奏ができるように頑張ります。」

「僕もフルートもっと上手くなりたいです。ご指導よろしくお願いします。」

「そんなことないわよ。ありがとう。」

「いやー雨宮君。今日過去最高の演奏だったよ。」

「あ、ありがとうございます。
でも、、。」

「ん?」

「まだまだ上手くならないとって思いました。まだ他の団体のホルンの人たちの演奏を見てて思ったんですけどレベル高かったです。」

「えー、意識高いなぁ。いいの!今日はもう終わったんだからまた全国までしっかり練習すれば!」

「いや、でも、。」

「いいの!今日は終わり!ゆっくり休む。
メリハリ。」

「は、はい!」

「うん、それでいい!」

「みんな遅れてすみません。」

すると栗本先生が北浜高校の団体を見つけて戻ってきた。

「気をつけ、」

「いえ、そんなに畏まらないでください。
今日はお疲れ様でした。全国おめでとうございました。」

「いえ、先生のおかげです。もう一度お礼を言わせてください。
ありがとうございました。」

「ありがとうございました!」

部員が立て続けに挨拶をする。

「はい。こちらこそありがとうございます。僕からは特に今日の演奏については特にありません。また後日の練習で振り返りをして今日からのお休みはゆっくり休んでください。少し残って会場の後始末だけするからここで解散で、、。」

「淡白だなぁ。」と早乙女先輩。

「冷静というかなんと言うか。」と名瀬先輩。

「ははは、、。あ!
す、、すみません、。ちょっと、、。」

見たことがある姿。

「おーい雨宮!どこ行くんだ!」

「本当にすみません!
ちょっと、、、!ごめんなさい。」

雨宮は体が自然にその姿を追いかけてしまっていた。







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