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第八楽章 東海大会編
初めての夏の大会が終わった日④
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窓の外を見ながら雨宮は部活に入ってから初めてサボったのだった。
「なんか部室ってやっぱいいよね。私の思い出が全てつまっている。」
この人と一緒に。
「色々したなぁー。ご飯食べたり、遊んだり、おやつ食べたり。」
「全部音楽と関係ないじゃないですか。」
「えー別にいいじゃん。音楽家は前しか見ないから。」
「ちゃんと後ろみたほうがいいですよ。」
「ははは!!!」
この人はいっつもそうだ。やれやれ。
「やっぱり1番楽しかったのは一年生の時かな。全国にも行ったし。」
「あーそういえばそうでしたね。」
「うん。あのときは先輩たちに迷惑かけたなぁー。サボってたらすぐみつけられて怒られて遊んでたら怒られて。」
「怒られてばっかじゃないですか。」
「ははは!でも先輩たちは頼りになってあんなふうになりたいなぁと思っていっつも思ってた。三年生には頼りになる先輩になって君が入ってきて!」
「頼りある、、、先輩?」
「でも結局最後は悔しかったなぁ。全国行けなくて。やっぱり悔しかったなぁ。
それが心残り。」
河村先輩はニコッと笑っていた。だけどその表情は無理やり作ったような顔をしていた。
「私ね。愛知県の高校に行くの。」
「え?そうなんですか。」
「うん。来年から向こうに引越し。愛知におばあちゃんの家があるからそこに住みながら。」
「そうだったんですね。」
「だからしばらくさようなら。」
「、、、。」
「何?もしかして寂しい?」
「別に先輩と離れるのは寂しくないです。」
「そこはもっと寂しがりなさい。
でも雨宮と次会えるのはきっと東海大会かな。それか全国!」
「いや、吹奏楽やってるか分からないですよ。」
「いいや。やってるね。これは約束!!」
「は、、はあ。」
「じゃあお疲れ!」
「あ、あの、、!」
「ん?」
「卒業、、おめでとう、ございます。」
「ん!ありがとう!
じゃあまた!」
「はい。」
それから河村先輩とは会っていない。
元気だろうか、、、?
「なんか部室ってやっぱいいよね。私の思い出が全てつまっている。」
この人と一緒に。
「色々したなぁー。ご飯食べたり、遊んだり、おやつ食べたり。」
「全部音楽と関係ないじゃないですか。」
「えー別にいいじゃん。音楽家は前しか見ないから。」
「ちゃんと後ろみたほうがいいですよ。」
「ははは!!!」
この人はいっつもそうだ。やれやれ。
「やっぱり1番楽しかったのは一年生の時かな。全国にも行ったし。」
「あーそういえばそうでしたね。」
「うん。あのときは先輩たちに迷惑かけたなぁー。サボってたらすぐみつけられて怒られて遊んでたら怒られて。」
「怒られてばっかじゃないですか。」
「ははは!でも先輩たちは頼りになってあんなふうになりたいなぁと思っていっつも思ってた。三年生には頼りになる先輩になって君が入ってきて!」
「頼りある、、、先輩?」
「でも結局最後は悔しかったなぁ。全国行けなくて。やっぱり悔しかったなぁ。
それが心残り。」
河村先輩はニコッと笑っていた。だけどその表情は無理やり作ったような顔をしていた。
「私ね。愛知県の高校に行くの。」
「え?そうなんですか。」
「うん。来年から向こうに引越し。愛知におばあちゃんの家があるからそこに住みながら。」
「そうだったんですね。」
「だからしばらくさようなら。」
「、、、。」
「何?もしかして寂しい?」
「別に先輩と離れるのは寂しくないです。」
「そこはもっと寂しがりなさい。
でも雨宮と次会えるのはきっと東海大会かな。それか全国!」
「いや、吹奏楽やってるか分からないですよ。」
「いいや。やってるね。これは約束!!」
「は、、はあ。」
「じゃあお疲れ!」
「あ、あの、、!」
「ん?」
「卒業、、おめでとう、ございます。」
「ん!ありがとう!
じゃあまた!」
「はい。」
それから河村先輩とは会っていない。
元気だろうか、、、?
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