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第八楽章 東海大会編

メンタリティ②

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「じゃあメンタルを鍛えようか。」

「は、はぁ。でも杉山先輩。どうやって?」

「うーん。そうだな。いきなりメンタルって強くなるものじゃないからな。」

「はぁ、まぁそうですよね。」

「物事の考え方そして捉え方だな。」

「え?」

「メンタルってそのときの体調やパフォーマンスによって左右されやすいものなんだ。
自分がものすごく体調がいい時はなんでもできる気がすると同時に気持ちも上向きになる。」

「はい。」

「逆に体調悪い時は何やってもダメだしパフォーマンスもさらに落ちる。」

「じゃあ体調を整えればいいってことですかね。」

「うん。だけどそれだけじゃない。
体調が良くても周りや緊張する要因があるとパフォーマンスは落ちてしまう。
そのためには緊張しないようなものを作ったり自分のルーティーンを作ること。」

「ルーティーンですか?」

「そう、スポーツ選手とかよくやるんだけど試合前にストレッチしたり1分間黙想したり音楽聴いたり。」

「なるほど。」

「そう言った集中して挑める自分の中のスイッチを作ること。」

「杉山先輩もあるんですか?」

「俺は演奏前にお菓子を食べる。そうすると心が休まる。」

「へー。」

杉山先輩のお腹を見る。
なるほどぽっちゃりなのはそのルーティーンのせいか。

「おい、何か失礼なこと考えてないか?」

「い、いえ、!決してお腹を見ていたなんてないですから!」

「おいそれはどういうことだ!」



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