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第八楽章 東海大会編

お好み焼き

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「おっ焼けた焼けた。これカットして分けるからな。はい、洸。」

「おっ、おう。」

なぜ雨宮がお好み焼きを食べているのかというとそれは少し前に時間を遡る。



「練習終わり!!
なぁーせっかくだしみんなで飯食いにでも行こうぜー洸!」

「えー俺はもう家帰りたいんだけど。」

「そんなこと言うなってみんなで飯食った方が楽しいじゃん!
あっ、女子もどう?」

「ゲェ、お前誘うのかよ。」

「ん?いいね!行こうよ。」

優実がすぐ反応する。

「私と梓も!」と絢辻も。

「ちょっと行きたいなんて言ってないんだけど。」

「でもどうせ暇でしょ。」

「いや、暇だけど。」

「なんだ俺と一緒じゃん。」

雨宮は妙に納得してしまった。

「は?」

「いやなんでもない。」

なんか百瀬はいつも当たりが強いんだけど。

「私と朝花ちゃんも。」

「よし!」

「じゃあ僕も。」

「おっ小林もいける。」

「俺も」と金子。

「俺も食いたい。」と伊藤。

結局一年生全員ということになってしまった。
そして一年生10人は
学校近くのお好み焼き屋さんに来ていた。

「うーん美味しい!見た目あれだけど超上手い!!」

絢辻が美味しそうに食べている。
発言はあれだが。

「おい!言い方!なんか食べる気失せちゃうだろ。」

「えーと豚玉、海老玉、イカ玉、あとキムチのお好み焼きと、、」

「ちょっと待て金子。頼みすぎだろ。

「いいじゃん雨宮。
みんなで割り勘だろ。細かいこと気にするなって。」

「いや、食べきれないだろそんなに。」

「あーこぼしちゃった。」

優実タオルでテーブルを拭いている。


「あーもう!みんな静かに食えないのかよ!!!!!」


世話が焼ける一年だ。


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