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第七楽章 県大会が始まる。

会場の空気

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「チューニングあってる?」

「大丈夫です。」

バスで移動をし、演奏前の控え室に入る前に
部屋で雨宮たち北浜高校は音出しをしていた。
他の高校の団体もいて北浜は隅っこに固まっている。

先輩たちを見ると音出しをしていたたり、
各グループで喋っていたりしていた。
緊張はしていないようだ。

だが、一年生を見ると。

「はわわわわ、きききき緊張して、やばいやばい。」

「私ももも、めめめめめめめっちゃ緊張して、」

「お前ら一旦落ち着け!」

大海と優実は漫画に書いたような緊張っぷりだ。

「あ、あんた達落ち着きなさいよ。」

「おっ梓は大丈夫そうだな。」

すると百瀬梓はさっきからうろちょろしている。
すると楽器を雨宮に渡す。

「ちょ、ちょっと持ってて。」

「あ?どこいんだよ。」

「ト、トイレよ!」

「お前こそ緊張してんじゃねぇか。」

「う、、お腹痛くなってきた、、。」

「朝花もか。早く行ってこい。」

本当に一年生達は愛からわずというかなんというか。

絢辻はなんか指のストレッチしてるし
なんか余裕そうだ。まぁ緊張するタイプではなさそうだが。

小林も若奈もひとりでずっと音出ししている。なんか嵐の前の静けさみたいな。

俺も準備しなくては。



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