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第六楽章 北浜高校の夏合宿
番外編 金獲ろうね。
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静岡浜松北中学校吹奏楽部。
バスのネームプレートにそう書かれていた。
時刻は夕方の17時ごろ。
百瀬梓は窓際の席で窓の外を見つめていた。
周りを少しみる。
他の部員は下を向いて
すすり泣きをしている同級生。
目を真っ赤にして泣いてる後輩。
それもそのはず私たち北中は
県大会で金賞だったのだ。
でもなぜみんな悔しがって泣いているのかというと東海大会には進めないダメ金だからである。
私、百瀬梓は今年で中学3年生。
最後の大会だったのだ。
悔しいはずなのに何故か涙が出てこない。
やりきったというかなんというか
なんだろうかこの感情は。
去年、一昨年と東海大会で2年連続ダメ金。
今年は必ず全国にと部内で一致団結していた。
だがまさかの結果がこれだ。
現実は甘くない。
「ねぇ、梓。」
「ん?何?沙織。」
「高校は全国行こうね。」
「ん?うん。」
「はぁ~、終わっちゃったなぁ。なんでダメだったんだろ、、。悔しいな、、、
悔しいよ、、、う、、くぅ、、、、。」
沙織は泣く。隣の席で。
梓は沙織の背中を優しく撫でる。
沙織は北中の部長でホルンを担当しており
実力もあり部内で誰よりも信頼されていた。
誰にも3年間涙を見せなかった。
だけど私は少しここまで泣ける沙織を少し羨ましく思った。
私は確かに努力はした。
だけどどこか心の中でここまでやればいいだろう、これ以上やったって無駄だ。
そんな気持ちが生まれていたのも事実だ。
未来が見えない。
「梓、ごめんね。来年一緒に海星に行こう、、。受験生だから頑張って全国行こう。 金、獲ろうね。」
「、、う、うん!」
私の悪い癖だ。
人に流される癖。
それから北浜の吹奏楽部に入って合宿を終えてみんなが必死こいてやってる姿を見て
サボらなくはなったはずだ。
そして私は沙織ちゃんから逃げるように
北浜高校を受験した。
あれ以来、沙織ちゃんと連絡を取ってない。
元気にしてるかな。
きっと県大会で会うかな。
バスのネームプレートにそう書かれていた。
時刻は夕方の17時ごろ。
百瀬梓は窓際の席で窓の外を見つめていた。
周りを少しみる。
他の部員は下を向いて
すすり泣きをしている同級生。
目を真っ赤にして泣いてる後輩。
それもそのはず私たち北中は
県大会で金賞だったのだ。
でもなぜみんな悔しがって泣いているのかというと東海大会には進めないダメ金だからである。
私、百瀬梓は今年で中学3年生。
最後の大会だったのだ。
悔しいはずなのに何故か涙が出てこない。
やりきったというかなんというか
なんだろうかこの感情は。
去年、一昨年と東海大会で2年連続ダメ金。
今年は必ず全国にと部内で一致団結していた。
だがまさかの結果がこれだ。
現実は甘くない。
「ねぇ、梓。」
「ん?何?沙織。」
「高校は全国行こうね。」
「ん?うん。」
「はぁ~、終わっちゃったなぁ。なんでダメだったんだろ、、。悔しいな、、、
悔しいよ、、、う、、くぅ、、、、。」
沙織は泣く。隣の席で。
梓は沙織の背中を優しく撫でる。
沙織は北中の部長でホルンを担当しており
実力もあり部内で誰よりも信頼されていた。
誰にも3年間涙を見せなかった。
だけど私は少しここまで泣ける沙織を少し羨ましく思った。
私は確かに努力はした。
だけどどこか心の中でここまでやればいいだろう、これ以上やったって無駄だ。
そんな気持ちが生まれていたのも事実だ。
未来が見えない。
「梓、ごめんね。来年一緒に海星に行こう、、。受験生だから頑張って全国行こう。 金、獲ろうね。」
「、、う、うん!」
私の悪い癖だ。
人に流される癖。
それから北浜の吹奏楽部に入って合宿を終えてみんなが必死こいてやってる姿を見て
サボらなくはなったはずだ。
そして私は沙織ちゃんから逃げるように
北浜高校を受験した。
あれ以来、沙織ちゃんと連絡を取ってない。
元気にしてるかな。
きっと県大会で会うかな。
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