あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第六楽章 北浜高校の夏合宿

最後の調整

「では、最終日！今日の流れを発表する！」

「はい！」

栗本先生、志柿先生、桃葉先生そして部員たちは音楽ホールに集合していた。

栗本先生は部員全員の前に立ち楽譜をパラパラとめくっていた。

「よし、じゃあ最終日｡みんな色んなことに挑戦してた。
低音勢は基礎を固めて基盤作り｡

楽器経験のなかった一年生たちはとにかく先輩たちに必死についていった。

音質、音色、響きに向き合った人｡

自分の武器を磨いた人｡

ソロに向き合った人｡

たくさんあると思うけど最終日全員でこの曲の最高の演奏をしよう。」

「はい！」

全員の気持ちは一つに！

「では、ひとつずつ確認して一回通します。」

「はい！」

最後の調整が今始まる。