163 / 618
第六楽章 北浜高校の夏合宿
個々の
しおりを挟む
「はい!」
10回目が終わった。
唇が痛い。
周りの部員を見ると皆疲れていた。
「では15分の休憩をとり全体で各箇所を治していきます。そしたら昼休憩にしましょう。」
「はい!」
「15分か。ちょっと吹いてくるか。」
有村先輩はそのまま部屋を出て行ってしまった。
「え?まじですか?」
雨宮はつい口に出してしまった。
「スゲェー。」
金子も驚いている。
雨宮は時計を見ると12時を指していた。
朝の9時前からスタートしてもう昼になってしまった。
「もうこんな時間。」
周りと合ってない。それは篠宮先輩に言われてドキッとしたが少し分かった気がする。
それはみんなが三日間を通してレベルアップしたのは確か。
みんな上手くなってるんだ。
先輩も同級生も。置いてかれたくない。
「あとはみんなのイメージしている音楽を合わせる。まだまとまってないだけなのかな。」
「おっ、よく気づいたじゃん。」
「え?篠宮先輩。」
「まぁ、いう必要なかったか。
だから言ったじゃん。カレーだって。」
「は?」
「それぞれの食材が一流じゃないといい味出ないでしょ。」
「ああーなるほどー。」
「バカにしてる?」
「いえ別に。」
雨宮は篠宮先輩と違う方向に首を向ける。
言ってることは正しいがなんか認めたくない。
「ホルンいい?」
「あっはい!」
ホルンと呼びかけられ振り向くと栗本先生が
雨宮の目の前に立っていた。
「前回のコンクールでカットされたところ
吹いてたね。」
「あっ、すみません。」
「いや、いいんだけど。」
前回のコンクールでカットされた裏メロ。
10回通しの中では注意されなかったので
全部吹いたが。
「だいぶよくなってる。この調子でお願いします。」
「はい!!」
吹いていい許可が出た。
思わず顔の筋肉が緩んでしまう。
「だけどまだまだ全然ダメだけどね。」
栗本先生はニコッと笑う。
「、、はい、、。」
やれやれ、、。
まだまだだな。
10回目が終わった。
唇が痛い。
周りの部員を見ると皆疲れていた。
「では15分の休憩をとり全体で各箇所を治していきます。そしたら昼休憩にしましょう。」
「はい!」
「15分か。ちょっと吹いてくるか。」
有村先輩はそのまま部屋を出て行ってしまった。
「え?まじですか?」
雨宮はつい口に出してしまった。
「スゲェー。」
金子も驚いている。
雨宮は時計を見ると12時を指していた。
朝の9時前からスタートしてもう昼になってしまった。
「もうこんな時間。」
周りと合ってない。それは篠宮先輩に言われてドキッとしたが少し分かった気がする。
それはみんなが三日間を通してレベルアップしたのは確か。
みんな上手くなってるんだ。
先輩も同級生も。置いてかれたくない。
「あとはみんなのイメージしている音楽を合わせる。まだまとまってないだけなのかな。」
「おっ、よく気づいたじゃん。」
「え?篠宮先輩。」
「まぁ、いう必要なかったか。
だから言ったじゃん。カレーだって。」
「は?」
「それぞれの食材が一流じゃないといい味出ないでしょ。」
「ああーなるほどー。」
「バカにしてる?」
「いえ別に。」
雨宮は篠宮先輩と違う方向に首を向ける。
言ってることは正しいがなんか認めたくない。
「ホルンいい?」
「あっはい!」
ホルンと呼びかけられ振り向くと栗本先生が
雨宮の目の前に立っていた。
「前回のコンクールでカットされたところ
吹いてたね。」
「あっ、すみません。」
「いや、いいんだけど。」
前回のコンクールでカットされた裏メロ。
10回通しの中では注意されなかったので
全部吹いたが。
「だいぶよくなってる。この調子でお願いします。」
「はい!!」
吹いていい許可が出た。
思わず顔の筋肉が緩んでしまう。
「だけどまだまだ全然ダメだけどね。」
栗本先生はニコッと笑う。
「、、はい、、。」
やれやれ、、。
まだまだだな。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説


隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる