160 / 582
第六楽章 北浜高校の夏合宿
全体練習開始
しおりを挟む
「ごちそうさまでした。」
朝食を全員食べ終えた。
合宿のご飯は美味しい。家で食べたりするのもいいがやっぱりこういう食堂で食べるのも悪くはない。
「じゃあそのまま食器片付けてこの場でもう一度今日の1日の流れを説明します。」
「はい。」
部長中畑先輩の指示のもと部員たちは食器を片付け席にもう一度座る。
「では、この後音楽ホールに集まって椅子出し楽器運搬、譜面を持って集合。」
「はい!」
「練習内容はまた集まった時に言います。
それでは一旦解散。」
「はい!」
雨宮は席を立つ。
一旦部屋に戻って楽譜とか鉛筆とか色々持ってこなくてはならない。
「じゃあ一旦部屋戻る。」
隣に座ってる小林に話しかける。
「はいよ。」
小林はそのまま雨宮と離れ先輩たちの方へ行く。特に変わらない様子だが緊張してるのだろうか?
「ねぇ、」
「ん?」
話しかけてきたのは百瀬梓だった。
「どうした?」
「部屋戻る?」
「あぁ、戻るけど。」
「じゃあ一緒に行こうよ。私も部屋に置いてるものあるし。」
「お、おう。じゃあ行くか。」
2人でそのまま食堂を出て自分達が寝泊まりしていた部屋に向かう。
百瀬梓と喋ったことはあまりない。
なんだか気まずい。
とりあえず何か喋らないと。
「あのさ、」
「ん?」
「れ、練習さぁ。今日から全体練習で何やるんだろうな?」
「さぁ、とりあえず通しじゃないの。」
「そ、そうだな。」
「足、引っ張らないでよ。」
「な、なんだと!」
そのまま梓は雨宮を無視し歩き出す。
雨宮もそれについていく。
「あの、百瀬さん。もしかしてなんかありました?私なんかしました?」
「別に、はぁー。」
この女は俺の顔に向かってため息をつきやがった。特に理由がないのに失礼である。
大海や愛斗や金子だったら思わず手が出ていたところだ。
ここで引くのも嫌なので百瀬に威嚇しておくことにした。
「ガルルルルルルル」
ギロ!
ひっ!
「なんか上手くなってない気がしてイライラが溜まってるの。だけどあなたみたいな
キツツキを見てるとイラッとするのよ。
、、、、なんであんたみたいなのがお兄ちゃんの後釜なの?」
「キツツキ?」
「木を突っついて流だけで周りが見えてないって言ってるのよ。」
「おい!なんだその言い方やめろ!
それに後釜ってなんの話だ。」
百瀬の後を追いかける。
こいつまじで嫌い。
朝食を全員食べ終えた。
合宿のご飯は美味しい。家で食べたりするのもいいがやっぱりこういう食堂で食べるのも悪くはない。
「じゃあそのまま食器片付けてこの場でもう一度今日の1日の流れを説明します。」
「はい。」
部長中畑先輩の指示のもと部員たちは食器を片付け席にもう一度座る。
「では、この後音楽ホールに集まって椅子出し楽器運搬、譜面を持って集合。」
「はい!」
「練習内容はまた集まった時に言います。
それでは一旦解散。」
「はい!」
雨宮は席を立つ。
一旦部屋に戻って楽譜とか鉛筆とか色々持ってこなくてはならない。
「じゃあ一旦部屋戻る。」
隣に座ってる小林に話しかける。
「はいよ。」
小林はそのまま雨宮と離れ先輩たちの方へ行く。特に変わらない様子だが緊張してるのだろうか?
「ねぇ、」
「ん?」
話しかけてきたのは百瀬梓だった。
「どうした?」
「部屋戻る?」
「あぁ、戻るけど。」
「じゃあ一緒に行こうよ。私も部屋に置いてるものあるし。」
「お、おう。じゃあ行くか。」
2人でそのまま食堂を出て自分達が寝泊まりしていた部屋に向かう。
百瀬梓と喋ったことはあまりない。
なんだか気まずい。
とりあえず何か喋らないと。
「あのさ、」
「ん?」
「れ、練習さぁ。今日から全体練習で何やるんだろうな?」
「さぁ、とりあえず通しじゃないの。」
「そ、そうだな。」
「足、引っ張らないでよ。」
「な、なんだと!」
そのまま梓は雨宮を無視し歩き出す。
雨宮もそれについていく。
「あの、百瀬さん。もしかしてなんかありました?私なんかしました?」
「別に、はぁー。」
この女は俺の顔に向かってため息をつきやがった。特に理由がないのに失礼である。
大海や愛斗や金子だったら思わず手が出ていたところだ。
ここで引くのも嫌なので百瀬に威嚇しておくことにした。
「ガルルルルルルル」
ギロ!
ひっ!
「なんか上手くなってない気がしてイライラが溜まってるの。だけどあなたみたいな
キツツキを見てるとイラッとするのよ。
、、、、なんであんたみたいなのがお兄ちゃんの後釜なの?」
「キツツキ?」
「木を突っついて流だけで周りが見えてないって言ってるのよ。」
「おい!なんだその言い方やめろ!
それに後釜ってなんの話だ。」
百瀬の後を追いかける。
こいつまじで嫌い。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
俺の家には学校一の美少女がいる!
ながしょー
青春
※少しですが改稿したものを新しく公開しました。主人公の名前や所々変えています。今後たぶん話が変わっていきます。
今年、入学したばかりの4月。
両親は海外出張のため何年か家を空けることになった。
そのさい、親父からは「同僚にも同い年の女の子がいて、家で一人で留守番させるのは危ないから」ということで一人の女の子と一緒に住むことになった。
その美少女は学校一のモテる女の子。
この先、どうなってしまうのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる