あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第六楽章 北浜高校の夏合宿

それぞれの思い①

「うーん美味しい！わたし唐揚げが1番好き！」

優実は頬張りながら食べている。

「それ3回目｡」雨宮も唐揚げを食べる

確かにうまい｡今日の夕飯当番はパーカッションの先輩たちだ。

「うん、おいしいね。」

優実の隣の席に朝花が座っている。
夏の暑さで倒れたらしい。
朝花は唐揚げ３つとペットボトルと少しの野菜だった。
倒れた後なので食欲がないのだろうか？

「大丈夫か？朝花｡」

「うん、、大丈夫｡食欲戻ってきた｡」

「そうか。」

朝花は少し元気がなさそうだが
大丈夫みたいだ。

周りを見渡すと先輩たちも疲れた感じもあったけど皆んな元気そうだ。

少し気になり百瀬の方をみる。
若菜と一緒に夕飯を食べており仲良く話している。

「イライラはしてないみたいだな。」

「ん？あまっちなんか言った？」

「いや、なんでもない｡」

「そう？」

これはあんまり言わない方がいいだろう。

「あっ皆んなちょっといい？」

部長の中畑先輩が部員全員に呼びかける｡
皆んな中畑先輩の方を向く。

「はい。」

「OBとOGの差し入れのスイカを貰いました。あとでいただきましょう｡」

「はい！」

あとで食べよう。