あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第六楽章 北浜高校の夏合宿

頑張りすぎたかな？

「ん？」

目が覚めた。おでこに熱さまシートが貼ってある。患部には冷たいペットボトル。

「あれ？ここは。」

朝花はゆっくりと体を起こし周りを見渡す。
医療箱や体重計など保健室のようだ。

「医務室、、？そういえば、｡」

すると部屋の扉が音を立てて開く｡

「大丈夫？」

すると入ってきたのは田中先生だった。

「あ、、はい。大丈夫です。」

「そう？大崎さん急に倒れるから｡
びっくりしたわ｡はい、スポーツドリンクね。もう少し寝てなさい｡」

「あっ、、ありがとうございます。」

「はい。」

すると田中先生は朝花の熱さまシートをゆっくり剥がし新しいのに取り替えてくれた。

「じゃあまた。」

「はい。」

田中先生は医務室から出て行った。

朝花はベットに横になり天井を見つめる｡
少し体が重たい。
練習したいけど動かない。

「起きてる？」

「ひっ！」

天井を見つめていた朝花を覗き込んだ｡
絢辻明がいきなり朝花を驚かせるように
出てきた。

「あっごめんごめん｡急に倒れるから。」

「う、うん。大丈夫｡」

「いやぁーよかったよかった。朝花ちゃん急に鼻血出ちゃうんだもん｡びっくりしたよ。」

「えっ？鼻血出てた。」

「え？だって鼻にティッシュ詰めてあるじゃん｡」

すると朝花は自分の鼻を触る｡
テッシュが詰め込まれるのを確認する。
恥ずかしくなり顔が真っ赤になる｡

「あ、あ、、」

「まぁゆっくり休んで！」

「う、うん。」

絢辻は扉の前でもう一度こちらをみる。

「パーカッションの先輩たちもみんな心配してたけど大丈夫だから！伝えておくね。」

「う、うん。」

明は朝花の頭を撫でる。

すると朝花は絢辻が体操服になってたのを気がついた。

「先輩と明ちゃんが助けてくれたのかな｡」

朝花はスポーツドリンクを飲む｡
もう一度ベットに横になった。