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第六楽章 北浜高校の夏合宿

私は、

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「私はスポーツドリンクにしようかな。
横山さんは?」

「私もスポーツドリンクで。野末先輩と小林もおんなじやつで。」

「うん。じゃあそれにしようか。」

桃葉先生は自動販売機のボタンを押す。

「ありがとうございます。」

「いいのいいの!これくらい私に奢らせて」

桃葉先生はペットボトル4つ、
両手に抱えて持つ。

「持ちます。」

桃葉先生が持っていたペットボトルを2つ、
横山は持つ。
奢ってもらって桃葉先生に持たせてしまうのは気がひける。

「じゃあ行こうか。」

「はい。」

「でも、もう3日目なんだね。合宿も半分かぁ。いいな吹奏楽部!私ももう一回高校生になりたいな。」

「あはは。高校生はそんなにいいもんじゃあないですよ。」

「そう?でも楽しかったな。」

「桃葉先生は高校はどこの出身だったんですか?」

「ん?私は海星女子学園だったんだ。」

「名門校出身だったんですね。」

「いや、その時はあまり全国はそんなにいってなかったんだけどね。高3のとき全国で金賞とってから今に至るんだけどね。」

「そうなんですね。」

「近年強くなってる高校だからね。
でも私、東京出身でこっち来たとき心細くって。」

「転校してきたんですね。」

「でも、その時友達もいなかった私を吹奏楽部が受け入れてくれて。
だから高校生活、めちゃくちゃ楽しかったなぁー。」

桃葉先生は楽しそうに話す。

「だから、その3年間は人生の中でほんの一瞬かもしれないけどやりたいことやったほうがいいと思うな。」

「、、はい。」

「だから横山さんもなんでも挑戦するといいよ。」

「そうですかね?」

「そうだよ!3年間なんてあっという間だからね。」

2人は廊下を歩き小林と野末が待つ教室に向かう。

私は、、、

全力でやれてるだろうか?
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