あの音になりたい! 北浜高校吹奏楽部へようこそ!

コウ

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第六楽章 北浜高校の夏合宿

木管と金管

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朝飯の時間を終えて、
部員全員それぞれ練習場所に向かっていった。

私、荒木真美はファゴットのリード楽器のパート練習に行くはずだったのだが、
今日は最初に金管部長と話し合いの予定があった。

「ここどんな動きしてたっけ?」

金管部長の有村が私に質問してくる。
譜面を指しながら。

「私は低音グループと一緒。
チューバとバスクラバリサクと同じ。
たしかねぇ、、、」

フルスコアを取り出す。
フルスコアとは全部の楽器の譜面が書かれてるものだ。
つまり指揮者用の譜面だ。
パートリーダーに部長は全員に持たせてくれた。

「そうか、ここはじゃあ合わせないと。
よし!ありがとう。じゃあ俺トランペットのところ行くね。」

「うん、気をつけて。」

有村と荒木は2人とも席を立ち、
出ようとする。

「ねぇ、有村は就職するんだっけ?進学だっけ?」

「俺?就職!楽器作る工場あってさ。
そこに行きたいなっておもってる。」

「そうなんだ。」

「9月終わったらすぐ面接だから。
頑張らないと。」

「すぐじゃん。」

「そう。でも俺楽器好きだから。
進学したら社会人バンド入るつもり。」

「いいね。」

「荒木も社会人バンド入ったらいい。」

「私、進学なんだけど。」

「荒木は進学か。大学?」

「まぁそんなところ。」

「なんかやりたいことあるの?」

「うーん、、まぁ保育士になりたいと思ってるかな?」

「荒木っぽい。」

すると夏実は有村の解答にクスリと笑ってしまった。

「ぽいってなに?」

「なれるよ。俺が保証する。」

「ありがとう。」

2人は喋る語り合う。
一年生の時、最初トランペットが好きな変なやつと思ってたけど。

「行くか。」

「うん。」

木管部長、金管部長。
それも今年まで。役目を最後まで貫き通す。
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