141 / 577
第六楽章 北浜高校の夏合宿
3日目の朝
しおりを挟む
3日目の朝。
「ふわぁーー。」
雨宮は眠たい目を擦りながら廊下を歩いていた。
今日で3日目。パート練習、個人練習は今日で終わりだ。
今日で良い感触を掴めるといいんだが。
まだ志柿先生に教えてもらった響く音は
まだ成功率70%といったところか。
「よし、頑張るか。」
雨宮は廊下にある洗面所で勢いよく水を出し顔を洗う。
「あっ、、タオル忘れた。」
雨宮はタオルを持ってくるのを忘れてしまったのを気づいた。
「はい。」 聞き慣れた声がする。
「あっ、」
白いタオルを受け取り顔を拭く。
見上げると若菜の姿があった。
「助かった。」
「なんでタオル持ってきてないのよ。」
「、、忘れたんだよ。」
タオルを首にかけ雨宮はそのまま歯を磨く。
若菜もそのまま歯ブラシを口に咥える。
「ソロどうなんだよ。」
「私を誰だと思ってるの?」
「いつも通りで助かるよ。」
若菜は常に自信満々というかなんというか、、、
「他のメンバーは、特に女子は?」
雨宮は同部屋の女子たちのことが気になり
若菜に聞く。
「うーんまぁみんな疲れが溜まってる感じかな。明ちゃんも優実ちゃんもなんとか先輩についてってる感じ。先輩たちいるから大丈夫なんだと思うけど。」
「そうか、」
「だけど、、、」若菜は少し表情を曇らせる。
「だけど?」
「梓ちゃんがね。少しイライラしてるっていうか。」
「梓?百瀬か。」
「うん。昨日すぐ寝ちゃって。
頑張ってたんだと思うけど。」
「まあ、慣れない3日目だし疲れも溜まってるだろうしな。それに昼間はこの暑さだしな。」
雨宮は外を見る。朝は涼しいが昼間はかなり暑くなる。
「日本ってこんなに暑いんだね。
向こうのほうが涼しいかも。冬の方が寒いくらい。」
「そうか。百瀬、一年生の中でも経験者で上手いし特に心配はしてなかった。けど案外神経質な方なのかもしれないな。
なるべく気にかけてやるかな。」
「そうね。」
2人は歯磨きを終え、そのまま部屋に向かう。
3日目、始まる。
「ふわぁーー。」
雨宮は眠たい目を擦りながら廊下を歩いていた。
今日で3日目。パート練習、個人練習は今日で終わりだ。
今日で良い感触を掴めるといいんだが。
まだ志柿先生に教えてもらった響く音は
まだ成功率70%といったところか。
「よし、頑張るか。」
雨宮は廊下にある洗面所で勢いよく水を出し顔を洗う。
「あっ、、タオル忘れた。」
雨宮はタオルを持ってくるのを忘れてしまったのを気づいた。
「はい。」 聞き慣れた声がする。
「あっ、」
白いタオルを受け取り顔を拭く。
見上げると若菜の姿があった。
「助かった。」
「なんでタオル持ってきてないのよ。」
「、、忘れたんだよ。」
タオルを首にかけ雨宮はそのまま歯を磨く。
若菜もそのまま歯ブラシを口に咥える。
「ソロどうなんだよ。」
「私を誰だと思ってるの?」
「いつも通りで助かるよ。」
若菜は常に自信満々というかなんというか、、、
「他のメンバーは、特に女子は?」
雨宮は同部屋の女子たちのことが気になり
若菜に聞く。
「うーんまぁみんな疲れが溜まってる感じかな。明ちゃんも優実ちゃんもなんとか先輩についてってる感じ。先輩たちいるから大丈夫なんだと思うけど。」
「そうか、」
「だけど、、、」若菜は少し表情を曇らせる。
「だけど?」
「梓ちゃんがね。少しイライラしてるっていうか。」
「梓?百瀬か。」
「うん。昨日すぐ寝ちゃって。
頑張ってたんだと思うけど。」
「まあ、慣れない3日目だし疲れも溜まってるだろうしな。それに昼間はこの暑さだしな。」
雨宮は外を見る。朝は涼しいが昼間はかなり暑くなる。
「日本ってこんなに暑いんだね。
向こうのほうが涼しいかも。冬の方が寒いくらい。」
「そうか。百瀬、一年生の中でも経験者で上手いし特に心配はしてなかった。けど案外神経質な方なのかもしれないな。
なるべく気にかけてやるかな。」
「そうね。」
2人は歯磨きを終え、そのまま部屋に向かう。
3日目、始まる。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる