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第六楽章 北浜高校の夏合宿

思いは託される

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「じゃあ、OBの先輩に挨拶!ありがとうございました。」

「ありがとうございました!」

中畑先輩の号令に合わせて部員全員で挨拶をする。

「こちらこそ!あと3日。頑張って」

OBの田村先輩はみんなに返事をする。

「先輩たちも一言ずつ!」と中畑先輩。

「おおっ!」

「よ!」

三年生と二年生の先輩たちが盛り上げようとする。OBの先輩たちは後輩からの期待の言葉に3人は見つめ合う。

「ははは、やめろよ。OBをからかうなよ。」

田村先輩は笑いながら見る。

「えー特にいうことないしな~。西川くんなんかある?」

白石先輩は西川先輩に話を振る。

「えー特にないな。お前らの顔を久々に見たけど変わらないで安心したよ。今度またいじりに来るからな、ははは!
特に谷川と日明と時田!勉強で足引っ張るんじゃないぞ。」

「えー先輩!それはないっすよ。」

日明は西川先輩に伝える。

「ははは!」部員全員が笑う。

「うんうん。」谷川と時田は頷く。

「まぁ時間もあれだし、また顔出すから!
次の県大会はお手伝いで行くからよろしくね。」

「はい!!」

「じゃあ!」

3人は振り返らず部屋を出る。
OBの先輩ってあんな感じなのかなぁ。

「よし、俺たちも練習するか。」

「はい!」

そのままみんな教室に向かう。

「OBの先輩も俺たちと同じように大会に出たのかな?」

雨宮はふと思う。

「うん、きっとそうだよ。3年間楽しい思い出を作ったんだよ。だから来るんだよ。」

小林は隣でつぶやく。

「残り3日。頑張るか。」

「うん。」

そのまま2人は各教室に向かう。

だが、、

「おーい雨宮くんこっちだよ。」

声を掛けられたのは睦月先輩。
みんなが向かうなか雨宮だけ引き止められた。

「えっ」

「忘れたの?ほら予定表に書いてあるじゃん。」

雨宮は配られた予定表に目を通す。


二日目食事担当。

片岡、鈴木、睦月、縦石、横山、

雨宮、若菜

「あっ、すっかり忘れてました。」













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