上 下
131 / 577
第六楽章 北浜高校の夏合宿

冷たいものが疲れに染みる

しおりを挟む
「ふー、やっぱりアイスはチョコでしょ。」

優実はカップのアイスを美味しそうに食べる。
暑い夏はやっぱり冷たいものがいいな。

「私はバニラが好き。なんだかんだ言って。」

私、大崎若菜は優実の隣でアイスを食べていた。日本では卒業した人をOBの先輩?というらしい。

すると、近寄ってきた梓ちゃんから声を掛けられた。

「ここ隣いい?」

「いいよー!」

優実は元気よく返事する。
若菜もコクリと頷く。

「ふー疲れたね。指が痛い。」

梓はそのまま隣に座りアイスを舐める。
汗っかきなのかタオルをアイスと逆の手で
持っている。

「ねー。2人とも練習進んでる?」

梓は聞いてくる。

「私はあと、ソロ。ここは課題かな。」

「私は音の強弱。あと時々つまずくからやっぱりそこかな。」

若菜と優実は答える。

「私は指がついてかなくて。タンギングもなかなか苦戦してる。」

はぁーと梓ちゃんはため息をつく。
どうやらついていけてないようだ。
ため息なんてつくなんて梓ちゃんらしくなかった。

「大丈夫だよ。タンギング苦手だったら息のスピードを早くすればいいよ、こうやってこうだよ。」

「いや、感覚で言われても。」

「えっ、うーん難しいな。」

人に伝えるのは難しい。

「ちょっとこのあと若菜ちゃん見てよ。
一緒に練習して。」

「ん?いいよ。」

「えらいなぁー2人とも。私は今のところ自信はないけどできる!!」


優実は自信満々に発言する。

「いや、それは心配しかない。」

梓と若菜はつぶやく。

「おっなんの話してるの?」

と絢辻が3人の方に向かってきた。

「アイス、、食べよ!」

朝花ちゃんも絢辻と一緒に近寄ってきた。


2日目の午後。

まだまだ練習しなくちゃ。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

処理中です...